Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

バランスを取る選手(永田充)

2012-05-21 17:23:22 | 浦和レッズ
昨年、新潟から永田充選手を獲得するというニュースが入ったとき、「敵としての印象がない」というイメージでした。同じ新潟にいたDFでも、セットプレーに抜群の強さを誇っていた千代反田は敵でも印象はありましたが、対戦しているはずなのに永田は記憶に残らない選手でした。

味方になって初めて永田を観察してみると、印象に残らないのはそのプレースタイルにあることがわかりました。一見、185cmの長身選手ですから、パワー系と勘違いしがちですが、永田は基本的には無理をせず、バランスを保って最終ラインのスペースを埋める選手です。

また、セットプレーでは一応敵陣に上げますが、永田は決して年間5点近くヘディングでゴールを決めるような強さは持っておらず、新潟時代の得点は年間1点か2点だったDFです。永田に得点をあまり期待してはいけなかったのです。確かに、ペトロもスピラノビッチの急造FWは試したことはあっても、永田の急造FWは一度も試したことはありません。

それでも、攻守の切り替えでバランスが崩れる恐れもある今のミシャサッカーで、永田の果たす役割は重要です。足はそんなに速くないので、もし凡ミスのカウンターだと坪井に賭けることになりますが、最終ラインを3バックから急造4バックに組み直すときに永田が最後方でバランスを取っているので阿部勇樹も鈴木啓太も安心してポジションを定めることができます。

永田は浦和レッズマガジンに書いてあった記事によれば、後方からのフィードの能力が高くチャンスを演出できるとあります。実際はそれほど驚異的なパスを出した印象はありませんが、確かにサイドへ出したりとか確実につないで欲しい場面では確実につなぐことは十分できます。

坪井の攻撃参加のように、一見スピードがあって派手でも実際は大抵バックパスということは永田の場合は心配しなくても良く、真ん中をちょっとぎこちないドリブルで上がっていきますが、ちゃんとパスを出してはくれます。浦和の守備の中心として、阿部勇樹や鈴木啓太に掛かる負担を軽減できるのは永田だと思います。たまにでいいので、ドリブルから一本2シャドーに入れるパスを出してくれれば嬉しいです。
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旭天鵬のプロフィール

2012-05-21 10:45:02 | 他スポーツ
昨日、優勝が決まる前に誰が優勝してもフレッシュな顔ぶれだから、ブログのネタにしようと想定原稿を考えていました。ただ、栃煌山だけはブログにするほどネタを持っていないので、栃煌山が優勝したら相撲ネタは載せない予定でした。

実際の優勝力士は大ベテランの旭天鵬でした。彼なら土俵歴も長いので、ネタはあります。旭天鵬といえばモンゴルから来日した最初の6人の中の一人で、同期入門には技のデパートモンゴル支店と呼ばれた業師の旭鷲山がいました。

旭鷲山はモンゴル相撲の経験があったので、日本人力士が出さない技を出すことで注目されました。しかし、同じモンゴル出身ながら旭天鵬は長身の体を生かした普通の四つ相撲で、取り口という意味では目立つ存在ではありませんでした。

理由は旭天鵬がモンゴル相撲の経験者ではなく、モンゴルではバスケットボールをやっていて、相撲のノウハウは日本に来て初めて覚えた力士だからです。ただ、旭天鵬の固太りで長身の体型を生かすにはモンゴル相撲を知らなくてかえって良かったと思います。

モンゴル相撲は組み合った状態から始めて、相手を倒さないと勝ちになりませんから、旭天鵬にモンゴル相撲の経験があったら相手を倒すことにこだわってしまったかもしれません。日本で相撲を覚えたことが旭天鵬の長い力士生活を支えていると思います。

ただ、変化がなく正攻法の旭天鵬は上位力士にとってはカモの存在でした。三役に上がってもなかなか勝ち越せませんでしたが、型を持っている力士なので、過去に多賀竜(現鏡山親方)が平幕優勝したような活躍をする可能性はありました。

もちろん本命白鵬のまさかの不振、優勝ラインが3敗まで下がったなどいくつかの幸運はありました。それでも、白鵬らモンゴルの後輩に道を開いた存在として尊敬されていると聞きます。優勝パレードで白鵬が自ら旗手を希望したように、今回の旭天鵬の優勝は多くのモンゴル力士を勇気付けたと思います。
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