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右サイドを崩された(3/27日本対ウクライナ)

2018-03-28 22:28:04 | ワールドサッカー
昨日の日本代表のウクライナ戦、1-2と日本の敗戦に終わりました。攻撃では良さも見せた試合ですが、この日は守備が乱れて惜しい星を落としました。相手のウクライナは、次のW杯に備えて若手主体の布陣だったとはいえ、欧州の強豪リーグで活躍する選手もいるなど、本気でこの試合を勝ちに来ていました。

ウクライナは4-1-4-1の布陣でした。この布陣は比較的難しい戦術で、両ウイングを生かすことはできても、アンカーの脇のスペースや1トップの両側など、バランスを取りながらの上下動が必要な戦術です。この上下動を、ウクライナはスムーズにこなしていました。8番のマリノフスキーや17番のジンチェンコらインサイドハーフの動きはバランスが取れていました。

ウクライナで特に光ったのは、左ウイングのコノブリャンカ(10番)です。コノブリャンカが右SBの酒井高徳に徹底的に1対1を挑んだのと、酒井高徳自身にも頭上を抜かれるミスが出たこともあり、日本は右サイドを崩されてしまいました。最初は右MFの本田圭佑がカバーして守っていましたが、この右サイドの苦戦がこの日の日本の大きな敗因となりました。

日本は4-2-3-1で、左MFに原口元気、トップ下に柴崎岳などを起用してきました。この日の日本は高い位置からプレスに行くことができており、あと1本いいパスが入れば決定機という場面は何度も作れていました。もっとも、その1本が通らないところがウクライナの強さなのでしょう。右からのクロスを原口元気が‏当てていればと思っても、それをさせないのもウクライナの守備でしょう。

日本の得点はFKでした。前半終了間際に柴崎岳が蹴る、遠目からのFKに槙野がDFライン裏に出てヘディングシュートを決めました。最初に右サイドを崩されてからのマイナスのクロスで失点したものの、巨漢揃いのウクライナDFに後ろ向きでプレーさせることができれば、日本も戦えるという証明でもあります。

それでも、この試合は敗戦です。仮想ポーランド代表と考えると勝っておきたかったでしょうが、相手に押し込まれる時間が多かった試合でした。最後、攻めるしかなくなってチャンスを作れたのが収穫といえば収穫ですが、このままでは世界とは戦えないという危機感も覚えた試合でした。
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