Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

打てるユーティリティプレーヤー(呉念庭)

2022-04-25 22:04:59 | 他スポーツ
開幕スタメンとはならなかったものの、開幕直後の山川穂高の負傷離脱で代役の一塁手に入って、打撃でアピールしている呉念庭内野手を取り上げます。呉念庭は昨年、外崎修汰の負傷離脱のタイミングで二塁手に入り、その後も三塁手、一塁手を器用にこなして、初のオールスター選出などようやく一軍定着できたユーティリティプレーヤーです。

呉念庭は出身は台湾ですが、共生高校、第一工業大学と日本の学校を卒業しているため外国人枠には入りません。第一工業大学時代には遊撃手もこなして、その後二塁手に定着するなど、内野ならどこでもこなせたのはこの頃からです。西武ライオンズからの指名はドラフト7巡目と高評価ではなかったですが、二軍で辛抱強く昇格のチャンスをうかがっていました。

意外なところでライオンズとの縁もあり、父親が台湾プロ野球在籍当時に、当時台湾でプレーしていた渡辺久信現GMとチームメイトだったという、不思議な縁もあります。渡辺久信は幼い頃の呉念庭を覚えているそうです。西武入りのきっかけはどこでも守れる守備と、一発こそさほどではないものの選球眼の良い打撃があったと思われます。

昨年が、彼にとってブレイクになりました。山川が離脱すれば一塁手、外崎が離脱すれば二塁手と守る位置を変えながら、自己最多の130試合に出場し規定打席に到達し、打率こそ2割3分台だったものの10本塁打を放ちました。さすがに上手くはなかったものの、やろうと思えば左翼手にも入れるなど、試合に出るためなら何でもやるという姿勢は評価できます。

今季も山川が走塁の際に筋肉を傷めたタイミングをものにしました。まだ、山川が一塁を守れずにDHで出場していることもあって、しばらく呉念庭の一塁手での出番はありそうです。常時一軍にはいられる選手にはなれたので、あとは打率が高ければもっと出番を増やせます。こういう、ドラフトでの評価が高くなかった選手でも、使い方次第で戦力にできるのがプロ野球の面白さですね。
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急造組織の脆さ(4/24ACL浦和対大邱)

2022-04-25 20:21:22 | 浦和レッズ
昨日のACL浦和対大邱戦は、0-0の引き分けに終わりました。1位通過のためには勝っておきたかった浦和にとっては痛い結果ですが、前節の同じ大邱との対戦で相手のカウンター狙いに引っかかって、ボールを持つ割には劣勢だった試合よりは改善することができました。もっとも、結果が0-0に終わった原因として、浦和の主力選手であるモーベルグとシャルクが途中加入で、キャンプなどで合わせ込んだコンビでないところが出たと思います。

大邱は前節と同様に、5-4-1で自陣にブロックを引いて守ってきました。前節、浦和が苦しんだ原因は、そのブロックの中にボールを入れることができず、外側でボールを回されるを得なかったことです。その点については改善を見せました。モーベルグが右サイドのタッチライン際に開いてボールを引き出して、相手左アウトサイドの鈴木を置き去りにするところまでは計算通りでした。

この日は、外国人枠の関係でユンカーがベンチからも外れ、シャルクの1トップでした。もっとも、シャルクは171cmと上背がないこともあって、できれば足元で欲しいFWです。こういうタイプを機能させるためには、どうしてもキャンプで連携を深めて、どこでボールが欲しいか、シャルクとモーベルグで話し合っておかないといけませんでした。

しかし、この両者はモーベルグが3月、シャルクに至っては入団して間もない4月の加入でした。その急造コンビが合っていないことが、今回再三にわたってサイドを崩しながら、決定力不足でノーゴールという結果につながったのではと思われます。また、このゲームは高温多湿のタイでの開催ということもあって、次第にモーベルグの足が止まってきました。

左サイドに松尾を投入して、そちらから仕掛けるようにロドリゲス監督は修正しましたが、結果的にはもう少しこの決断が早ければと惜しまれる結果でした。これで、浦和は残り2試合を連勝しても、大邱が残り2試合を連勝すると2位にとどまるという、厳しい位置に立たされることになりました。もっとも、ライオン・シティと山東に力の差を見せて勝ち切った浦和と、ライオン・シティ戦を敗れている大邱ではチーム力の差はあるはずです。

大邱はきっと、2連勝はできないだろうと思って、残り2試合を連勝して幸運を待てるよう、これからの2試合を大事にしたいところです。この急造コンビも、実戦を重ねてくれば次第に合ってくるでしょう。
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