宮本優太、ベルギー2部移籍

浦和絡みの移籍情報では、写真の右SB、宮本優太選手のベルギー2部リーグへのレンタル移籍がありました。宮本はオフを利用して、ベルギー2部リーグに練習生として練習参加していましたが、そこから正式オファーに発展したのは彼の努力があったのでしょう。かつて、FW永井雄一郎がドイツ2部に挑戦したときに、レンタル移籍という形で正式オファーにした前例に倣った格好です。

宮本は流通経済大4年生のときに、背番号35をつけて浦和の特別指定選手でプレーしていました。ロドリゲス監督の戦術の初お披露目になった練習試合のSC相模原戦で、最後の3本目の右SBとして姿を見かけたのが最初の印象です。もっとも、特別指定選手ということで入団会見などがなかったので、当時は「誰だ、この35番は？」と思っていた記憶です。

昨年、流通経済大を卒業した宮本は、今度は正式オファーで浦和に入団してきました。本人も酒井宏樹の控えということは意識しており、「酒井さんに負けないように準備したい」というコメントだった記憶です。それでも、右SBとしては酒井宏樹の次の位置につけていることは間違いなく、酒井宏樹が負傷や出場停止の際は宮本がファーストチョイスでした。

酒井宏樹があまりにも偉大なので、宮本のプレーを見てしまうと「攻撃力が足りない」などと厳しいことを言ってしまいがちですが、よく食らいついてトップチームで出番を得るところまで行けたと思います。今回のベルギー2部からのオファーは、彼にとってチャンスなので、そこでポジションを得れば得難い経験になるでしょう。こういう、代表で経験を積んだ選手でなくても、道が開けることはある例ですね。