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中盤での回収(2/1日本対サウジアラビア)

2022-02-01 22:43:12 | ワールドサッカー
今日のW杯最終予選の日本対サウジアラビア、2-0で日本の勝利に終わりました。この試合は重要な天王山で、勝っておけばアウェイの豪州戦を引き分けでも良くなるので大きな勝利になりました。サウジアラビアは4-4-2気味で、左サイドのMFのアルドーサリらを使って、サイドから仕掛けたいのが狙いでしたが、この日は日本の「回収」が大きな勝因になりました。

サウジの売り物の両サイドは、日本のボール保持の前に押し込まれて前に出て行けませんでしたが、中央に残っているFWのブリカンにボールを入れて、そこにボールを収めることができれば人数をかけて攻めることも可能だったでしょう。この日の日本は、ブリカンに入るボールに正確に対応して奪い、多くの時間をマイボールにすることに成功しました。

日本が高い位置で回収ができるので、FWは思い切って前に行くことができます。そこで生きたのは絶好調の右FW伊東純也でした。スピード型で知られるFWですが、彼の場合相手DFに体を当てられてもフィジカルで負けずにドリブルできる強みがあります。酒井宏樹のパスからのカウンターで、数的優位を作った日本がチャンスをつかみます。

伊東純也のクロスに大迫がスルーして、ファーサイドに残っていた南野の、相手GKの足に当たってコースが変わる幸運なシュートで1点を先制します。この1点リードでハーフタイムに入った日本は「いけるぞ」という雰囲気だったことでしょう。後半になっても日本がボールを握る展開は続き、サウジが持っても最終ラインから前に行けないという、相手が攻めたくても攻められない状況を作ることに成功しました。

遠藤航はインタビューで「あえて相手に持たせた時間もあった」と狙い通りだったようで、長友のパスから伊東純也がダイレクトで目の覚めるようなミドルシュートを放ち、この日の内容を考えると安全圏のリードを奪いました。こうなれば、前線の選手を入れ替えて前からプレッシャーをかけ、最後までサウジにほとんど何もさせない完勝を収めることができました。

日本を率いる森保監督は、最終予選の途中で採用した4-3-3を採用してから、5連勝と結果を出しました。W杯出場は、豪州とのアウェイ戦に勝てば決定、引き分けでも有望です。最終予選の独特な緊張感は、コロナの影響でまばらな観衆だったこともあって少し変な気分でしたが、何とか最終戦のベトナム戦は生で見て、雰囲気を楽しみたいところです。

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