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イニエスタの記憶

2023-07-02 17:27:24 | ワールドサッカー
昨日、写真の神戸MFアンドレス・イニエスタの退団前の最後の試合でした。イニエスタは34歳のときに、バルセロナからヴィッセル神戸に移籍し、当時ファンを驚かせました。当時、神戸と対戦する相手チームのチケットが完売するなど、ちょっとしたフィーバーになりました。当時のバルセロナのメインスポンサーが、神戸のオーナー企業の楽天だったことで実現した移籍なのは間違いないでしょう。

もっとも、今でも神戸のイニエスタというよりは、バルサのイニエスタの方が通りがいいです。バルサでのイニエスタは4-3-3の左MFで、アンカーのブスケッツを残して、右MFのシャビとバランスを取りながらウイングを追い越して攻撃参加してくるMFでした。このバルサの4-3-3をコピーしたスペイン代表のデルボスケ監督は、2010年南アフリカW杯で優勝監督になりました。

イニエスタのプレーは、計3度生で見ました。印象的だったのは初観戦だった2020年の天皇杯決勝でのプレーです。さすがにバルサ時代からは運動量は落ちていましたが、視野が広く空いている選手を見分ける能力と、周りの相手の動きを見て、あまり走らなくてもフリーになれる技術はさすがでした。フリーになることさえできれば、左右両足で様々なキックを使い分けられる彼の技術が生きました。

また、相手が無理に取りに来れば、怪我をしないようにしながらうまくファウルをもらってマイボールにする技術もさすがでした。このイニエスタのプレーが効いて、神戸は天皇杯決勝で鹿島に勝って、クラブ史上初となる天皇杯のタイトルを得ました。当時、イニエスタと一緒にプレーしたいという理由で神戸に移籍する選手が何人かいたなど、様々なプラスの影響がありました。

イニエスタと組んで伸びた選手もいます。現日本代表FW古橋亨梧は、当時はイニエスタのフォローもしていたウイングでした。イニエスタが無理に自我を主張するタイプでなく、古橋に合わせてくれたことで、古橋はキャリア初となる二桁得点を挙げ、その後スコットランドリーグのセルティックからオファーを受けるほどになります。

イニエスタも39歳となり、チームで出番が少なくなってきたことが、今回の退団の理由と聞きます。アルゼンチンやタイからオファーという噂もありますが、現役にこだわるのは今しかできないので、どこかでプレーできれば嬉しいです。彼のプレーを生で見た、3度の記憶は大切にしたいと思います。

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