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女子の数的不利(6/20なでしこ対ニュージーランド)

2013-06-22 20:34:13 | レディース
今週はサッカーの多い週ですが、なでしこジャパンの親善試合、ニュージーランド(以下NZ)戦は見ました。3月のアルガルベ杯では若手を試した佐々木監督ですが、今回のNZ戦はロンドン五輪銀メダルのメンバーを呼び戻し、本気で勝ちに行きました。

実際、前半の戦いを見ればなでしことNZには力の差はあります。NZは世界王者の日本に勝てば自分たちも評価されると考えて、ベストメンバーを送り込んできましたが、パワーこそありますがDFラインはスピード不足で、特に後ろへ走る能力は足りない印象を受けます。

その弱点を、近賀の怪我で抜擢された右SB有吉(2番)は研究していたようです。DFラインの裏に低くて速いボールを供給した結果、FW大儀見(17番)が動き出しの速さで合わせ、順当になでしこが先制します。大儀見はドイツのポツダム所属ですが、女子とはいえ、欧州のリーグで日本人が得点王を取るのは快挙で、その能力を遺憾なく発揮した結果だと思います。

しかし、そんな力関係は前半だけでした。理由は女子特有の、ファウルの判定の厳しさです。どうしても男子サッカーを見慣れている私にとっては、なぜこの程度の接触でカードが出るのだろうと思ってしまいます。たぶん、肉体的に強くないことを考慮して、わざと厳しく判定しているのだろうと思いたいですが、この判定は今回はなでしこに不利に作用します。

MF宮間(8番)が2枚目のイエローで退場したからです。女子の試合は比較的カードの出ない平和な試合が多いですが、この日の中国人の主審はカードを多く出すタイプで、宮間がそれを見抜けなかったのは痛かったです。その結果、なでしこは後半全部を数的不利で戦うことになりました。

なでしこは大儀見一枚を前線に置き、2ラインを自陣深くに引いてリトリートする、守備的なサッカーを選択せざるを得ませんでした。女子で数的不利というのはW杯決勝のアメリカ戦で延長終了間際に岩清水が退場になった、一度しか見たことがありません。そのときは時間が短かったのでわかりませんが、女子サッカーにおいて数的不利を運動量を増やして埋めるのはどうも厳しそうだというのが、今回の試合でわかったことです。

結局、なでしこは専守防衛に徹せざるを得ず、NZの猛攻をしのぎ切れず最後には同点ゴールを食ってしまいます。男子と同じ常識は通用しない、それが女子スポーツの面白さかもしれません。

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