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昌平対青森山田

2020-01-05 16:49:31 | 高校サッカー
高校サッカーの準々決勝、昌平対青森山田をテレビ観戦しました。埼玉で一番のパスサッカーを見せると高い理想を追って作られた昌平のサッカーは、2回戦の興国戦、3回戦の国学院久我山戦を通じて相手のシュートをわずか5本に抑える完成度を見せます。もっとも、この日の相手、青森山田はこの年代での最強チームで、ユース年代の最高峰の高円宮杯プレミアリーグで優勝の実績を誇ります。

青森山田の強さはすぐに伝わってきました。決して無理に前からは行かない堅実なサッカーですが、後ろの2ラインの連動性が取れており、昌平が前にパスをつなごうとすると常に2枚がマークについてきました。そこからのカウンターの精度が非常に高く、10分にバイタルエリアで浦川がフリーになり、一旦は相手GKに止められたものの跳ね返りを落ち着いてゴールに流し込み先制します。

2点目も19分に後藤に取られた昌平としては、非常に難しい試合になってしまいました。パスは回せても人数をかけて上げると相手のカウンターが怖いという理由もあって、サイドに1トップの小見を走らせても後が続かない苦しい展開になります。それでも、前半を0-2でしのげば可能性も残りましたが、前半終了間際にクロスを武田に合わされた3点目で、相当の苦境に立たされることになります。

しかし、高校サッカーは6日間で3試合もしくは4試合を行う過酷なスケジュールなので、チームコンディションを維持するのが難しい大会です。その難しさは、後半9分に青森山田のバックパスがミスになるという、信じられないようなプレーに現れることになります。これを拾った小見が出したスルーパスに、トップ下の須藤が追いついてゴールを決めて、昌平が追い上げを開始します。

このゴールで流れは完全に変わりました。青森山田の後ろ2ラインの動きが明らかに落ちてきたからです。昌平のパスに対して、青森山田のMFがチェックに行けなくなったことで昌平のパスが回るようになってきます。こうなれば昌平にもチャンスが生まれ、途中出場のFW山内のゴールであと1点までたどり着きます。

そこからは昌平が押し、青森山田はしのぐのがやっとという終盤になりますが、何とか青森山田が逃げ切りに成功して4強進出を決めました。2ラインを自陣に引くサッカーで完封を狙った青森山田のサッカーが、最後にほころびを見せたのですから高校年代のサッカーはわからないものです。準決勝まで1週間空くので調整が可能で、そこで立て直してくる可能性もありますが、優勝候補が見せたもたつきに、選手権の難しさを感じました。

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