
P.34 人間の筋肉は働きの面から二つに分類される
1.抗重力筋:重力に抗うための筋肉。主に体の深層にある。
仕事は①体を垂直方向に持ちあげる ②関節を安定させ、衝撃を吸収
③バランスをコントロール
2.推進筋:体を大きく動かすための筋肉。主に体の表層にある。
走る、飛ぶといったダイナミックな動きやスピーディーな動き
姿勢と「おしり筋肉」の関係
P.102 背筋を伸ばそうとする筋肉は多裂筋(背骨の深層部)
この多裂筋はおしりの筋肉と繋がっていて、
おしりのスイッチがオンになっていなければ働かない。
多裂筋が働いていないと、胸を張る<深窓の背筋>や
<回線筋>のスイッチが抜けて猫背になる。
著者は日本人が陥りやすい間違ったトレーニングを指摘しています。
P.104 スクワットは、おしりを鍛える筋トレとして有名ですが、
スクワットによっておしりが鍛えられるのは前傾タイプのみ。
前傾タイプとは、著者の分類で、欧米・アフリカ系の人に多い
出尻タイプ(骨盤が前傾している)。腸骨筋が発達しているので、
深くしゃがんでも骨盤前傾が維持できるため、おしりが鍛えられ、
発達していく。
ところが日本人に多い<洋ナシタイプ>の人は腸骨筋が発達しておらず、
スクワットでしゃがんだ時に骨盤が後傾してしまい、効果があがらない。
どころか、おしりにかからなかった負荷は大腿やふくらはぎにかかり、
筋肉が横に張り出した、醜い脚になってしまうそうです。
これはバレエ教室で頻繁に注意されていることで、
バーにつかまって、骨盤を真っ直ぐに立て、坐骨を締めまくって
「全身を意識でリフトアップしながら、見た目は沈んでいく」のです。
この動きは、レオタードを来て、プロのバレエ教師がチェックしてくれて初めて
得られるものらしく、自己流でプリエの形だけ真似ると、上記の醜い脚になります。
自力整体も、無意識で恰好だけ真似ていたのでは治療効果は上がりません。
ま、「ゆったりした動きを味わう」という点で副交感神経優位になりますから、
やらないよりは良いのですが、<意識>を何処に置くか?
「身体に集中する」という点ではバレエと同じように難しいものかもしれません。
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