kotoba日記                     小久保圭介

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ロックの人

2008年05月24日 | 音楽
夕方から本降りになりました。
傘をさして、今池は「tokuzo」まで。

今日は犬塚健二さんのソロと、TAI-KOBOというバンドのライブでした。
一緒にいったNが、犬塚健二さんのソロは、ぜったい見たいと言い張るので、
僕も、という成り行き。
ところが、犬塚さんのステージが本当に良かったです。
圧巻だったのは、最後の曲「震え《peed」。
この曲は犬塚さんの曲で、
僕はいろいろな方が歌っているのを聴いてきましたけれど、
犬塚さんが歌う「震え」は、今日のチャージ分の価値がありました。
その曲までは、ギターをャ鴻塔ロンと弾いていたのですけど、
「震え」の時は、ロックギターのような弾き方で、
元キャラバンのベーシストだった犬塚さんを、
思い出させるような感じでした。
ああ、この人はロックの人だ、
と僕は強く思いました。

ライブが終わってから、
たぶん、20年ぶりで、
犬塚さんとビールを飲みながら、
話ができました。
TAI-KOBOの水野さんとも、
お話ができて、
犬塚さんと水野さんが、
ボルト&ナッツというバンドをやっていたとき、
僕のバックでというか、
僕がボーカル担当として、
一度やってくれたおつきあいがあります。

犬塚健二さんは、
当時、僕に相当のエナジーを与えた人の一人です。
その強烈な存在感は、未だに変わりません。
そして今夜、ベースではなく、アコギで初めてのソロをやった
犬塚さんを見ていると、
そして話していると、
20何年ぶりというのに、
1年ぐらい前に話したような親しい気分になりました。
いつのまにか、「ケンケン」と、以前の呼び名で呼んでいました。

雨は、夜更けになっても、
強く降っていました。

こうしてtokuzoに、犬塚康博さん、犬塚健二さんのライブを見にくるのは、
ふっと、去年なくなった天之助さんの導きであるようにも、
思いました。
僕はよくは知らない天之助さんですけれど、
お二人には、とても密接な関係だっただろうと思うのです。
天之助さんの因果というものが、
きっとこんなふうに、
「今」に働きかけているような気がしてなりませんでした。

名古屋には、
ずっと以前、
CARAVANという、
強いバンドが存在していたことを、
僕は忘れることができません。
犬塚健二さんも、天之助さんも、
CARAVANのメンバーだったのです。


 喉の渇き感じているなら
 打ち寄せる波の中から
 お前と俺の寂しさ 流れる
 いつでも体の震えが とまらない  (「震え《peed」より」