こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

浅間山を久し振りに遠望する 2017年9月

2017-09-22 | 山を眺める

明日は秋分の日、天候が回復してほしいものである。さて、昨日は久し振りに浅間山を自分達が住む街で遠望してみた。今週は、同山の頂とその周辺に日が沈む。

小高いスポットで眺める浅間山など。左から、浅間山(2569 m、その左は剣ヶ峰)、浅間隠山(双耳峰)、榛名山(鋭峰は相馬山)。


剣ヶ峰、浅間山、そして浅間隠山(1757 m)。

 

浅間山のクローズアップ(望遠、320 mm)。浅間山は街から約80 km遠方、真西の方向に位置する。火口から噴煙が北方向にたなびいている。

 

このとき、太陽が左上から山頂方向に向かって沈みはじめた。しかし、夕刻からの用事はキャンセルできそうもなかった。落日に向かうときの光景に後ろ髪を引かれる思いで、わたくしは撮影を止めた(余談、あいつに引っ張れるほどの後ろ髪?と言われるかもしれないが(苦笑))。

撮影、9月21日、午後4時頃、群馬県桐生市にて(日の入りの時刻は午後6時頃)。


ブックマークとしてリンクしている写師センさんのブログ(星山花、大自然を撮る)には、この日の見事なダイヤモンド浅間が記事になっている。秋分点 ダイヤモンド浅間 https://blogs.yahoo.co.jp/sen3yma3/18224105.html

 

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2015年9月に、同じスポットで撮影した画像から。

このときは、巻雲が夕日に染まる光景が印象的であった。落日の前に鮮やかな彩雲が現れた。

 

ダイヤモンド浅間と夕日に染まって輝く巻雲

 

落日後での空を覆う巻雲の色彩と躍動感。

 

 


寸景、浅間山などの遠望 2017年6月

2017-06-21 | 山を眺める

浅間山を中心とする眺め。左から、剣ヶ峰、浅間山、篭の登山、湯の丸山(以上、長野県、視点から80-100 km)。

浅間山と榛名山(一部、群馬県)

最奥の山並みが八ヶ岳だ(蓼科山、北横岳など、長野県、120-140 km 遠方)。蓼科山の手前は荒船山である(テーブル状、長野・群馬県)

錯覚であろうか。対比するもの(市街地)があると、浅間山(80 km 遠方)が意外と大きく見える。

 

 

今夕は、雨が止み市街地を囲む山並みが霧で覆われている。明日は晴れるとの予報が出されている。いつも散策コースで、浅間山や八ヶ岳などを遠望できるだろうか。

アップした画像は先週末に撮った浅間山などである。このときは湿度が低かったために、梅雨時にしては珍しいほどの遠望日和であった。視点の傍らでは、初夏の到来を告げるかのように、オカトラノオ(サクラソウ科オカトラノオ属)の花穂が夕日を浴びていた。

 

6月19日、午後5時過ぎ、群馬県桐生市にて。


近場の低山で眺める関東平野・南西部を囲む山々、2017年2月

2017-02-17 | 山を眺める

今週日曜日の朝、当地では限りなく澄みわたった青空が広がった。夜明けに少しばかりの雪が降ったためかもしれない。理由はともかく、遠望派にとって願ってもないチャンスが到来した。このようなとき、夕焼けハイカーが真っ先に向かう展望台は、自宅から歩いて数十分の近場の低山である(300 m)。

 

尾根には東屋が建てられている。東屋は展望台のみならず尾根に吹き上がってくる風からの逃げ場である。このときは冷たい北風が強く吹いていた。奥に見える雪山は富士山(左)と八ヶ岳連峰(右)だ。

 

東屋にはベランダが付いている。八ヶ岳連峰と浅間山を一望する。

 

ベランダで眺める富士山、八ヶ岳連峰、そして浅間山。これらの山々は視点から100 km以上も離れている。市街地は桐生市、みどり市、伊勢崎市、前橋市、高崎市などである。

展望の開放感を味わいながらのティータイムと、ときには優雅な気分になりたいが、あまりに風が強かった。まあ、これは来月になってからの楽しみにしておこう。

 

画面において、左から、八ヶ岳連峰、浅間山、そして市街地内の山々である。余談ながら、これらの山々(例えば、吾妻山(480 m)に登る人々は多い。画面左のビルは国立大学のものであり、そばを流れる川は桐生川である。

 

赤岳(2900 m)から蓼科山に至る連峰(南八ヶ岳と北八ヶ岳、長野県)をクローズアップする。これほどまでに連峰がはっきりと見えるとは! 尾根での褒美はありがたい。

 

北横岳、蓼科山(2530 m)、そして荒船山(テーブルマウンテン)の揃い踏みに魅せられて、200 mmで撮った望遠画像をトリミングしてみた。長野県側からは山体が円錐形に見えるので、蓼科山は諏訪富士などと呼ばれると聞く。群馬側から眺める蓼科山の姿はユニークである。

余談ながら、先週は夕日が蓼科山に沈んだ。ところで、市街地は高崎市であり、高崎白衣大観音(高さ42 m)が見える。視点から白衣観音までの距離は50 kmほどである。

 

南方向には奥秩父連山と富士山が見える。連山では2000 mクラスの峰が連なっている。連山が衝立となって、富士山では山頂部が見えるに過ぎない。それでも、この最高峰がはっきりと見えると、何となく得をした気分になる。

富士山の左側に見えるのは武甲山(秩父市)である。山腹では石灰岩が採掘されている。

 

富士山と武甲山のクローズアップ。

 

このときは気象条件に恵まれた。丹沢山系(神奈川県)もはっきりと見えた。とくに、丹沢の東端にある大山(1250 m)の姿が夕焼けハイカーとって印象的であった(三角形の山体)。大玉レンズを使うと、相模湾方面が見えるかもしれない。

 

富士山の西に見える山々を、カシミール展望図の助けを借りて、

破風山、甲武信岳、三宝山、金峰山、そして小川山などと同定してみた。

 

金峰山(山梨県と長野県の県境)は冠雪の時期だからこそ同定できる高峰である。甲武信岳、両神山(埼玉県)、そして金峰山のクローズアップ。

欲を言えば、両神山の岩峰が雪を被った山々を背景としてはっきりと見えてほしかった。

 

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尾根筋の案内図(浅間山の展望所にて)。この遊歩道が整備されてから、約十年になる。

遊歩道にて。

 

展望所で浅間山をゆっくりと眺めていたかったが、ハイカーは強い北風(空っ風)に負けた。家では「かかあ天下」、外では「空っ風」、群馬は面白いところである。

 

 

山頂の雲が笠雲に変化することはあるだろうか。ところで、NHKの朝のニュース番組で、ライブカメラ映像に登場した冠雪の浅間山を、あるキャスターが富士山と見間違えたことがある(翌日には訂正されたが)。この山を心の富士山と思うことにしている自分にとって、このようなことは何か心温まるエピソードである。

 

 

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撮影、2月12日朝、群馬県桐生市菱町にて(円偏光フィルター使用)。


八ヶ岳を遠くで、そして近くで眺める

2016-12-18 | 山を眺める

先週から展望日和の天候が続いている。先週は自分たちの展望地から眺めると、落日の位置が八ヶ岳・赤岳付近であった。そして、赤岳と権現岳の間に日が沈んだとき、これらの岩稜が日差しのスクリーンになって、ダイヤモンド・サンセットが現れた。12月15日午後4時半頃。


 落日が終わる直前での輝きとシルエット。シルエットには稜線の特徴が現れている。

 

落日が終わると。

 

ところで、100 km以上離れた地点で八ヶ岳を眺めているので、わたくしたちは山麓の南牧村や清里まで行き、冠雪の赤岳などの山容を確かめたことがある。そのときの画像をアップする。2008年12月中旬。

 

このときの感想はと問われるならば、雪を被った岩稜の姿に唖然としながらも日頃の遠望が満更でもないと思ったと、わたくしたちは答えるつもりだ。

 


今日の昼景と夕景、2016年11月

2016-11-01 | 山を眺める

初冠雪の浅間山

 

日没後の浅間山

 

日没直前での光芒(天使の梯子)。右の山(テーブル型)は荒船山である。

 

早朝から降っていた雨が10時頃に止むと、上空は澄みわたった青空となった。12時頃にいつもの展望台に向かうと、山頂が部分的に雪化粧をしている浅間山がはっきりと視界に入ってきた。ちなみに、昨年の部分的初冠雪は11月15日である。

ところで、夕刻になると、西の空に雲が多くなった。わたくしは再び展望台に向かった。雲間から光芒が現れることを期待したからだ。展望台で出会った光芒の景色は期待を超えるものであった。

それぞれの詳細については後日に。

 

撮影、11月1日12時頃、17時頃。白葉峠付近にて(群馬県桐生市)。


筑波山を眺める。大平山(栃木市)にて

2016-03-11 | 山を眺める

今日は、受診のときを待つ間、深田久弥著「日本百名山」(新潮社、1991年)を読んでみた。深田久弥は、東北線(現在は宇都宮線)で筑波山が一番美しく眺められる位置は間々田駅と小山駅の間であると述べている。

ここでの画像は大平山(栃木県栃木市)で撮ったものである。ちなみに、大平山と筑波山を結ぶ直線は小山駅付近で東北線と交差する。深田久弥は、東北線でこのような姿の筑波山を眺めたのであろうか。


筑波山(大平山にて)

 

「西の富士、東の筑波」と言われている。

このときは雲の効果で、筑波山が美しいコニーデ型独立峰を思わせる峰として浮き出ていた。


弱いHDR効果による画像

 

山頂(女体山と男体山)


筑波山と宝篋山(右)

筑波山と加波山(左)

 


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今月中に、ある施設での居室を退去することになった。そして、土日出勤にて長年の蓄積物を整理しければならない羽目に陥った。何時かは何とかしなければ思いつつも、若者達が同し釜の飯を食べながら残してくれた努力の跡をどこまで残そうかと、結果の整理を躊躇してきた付けが回ってきたのであった。ところが、昨夕、突発的に黒目の周囲が驚くほど赤くなった。結膜下出血が起きてしまったかと思いつつも、最悪のケースのことが頭を離れなかった。

しかし、眼科で精密診察を受け、角膜や眼底などには異常がないことが判明した。安堵すると同時に、自分が後期高齢者に分類されるようになってしまったかと観念せざるをえなかった。それにしても、私は「後期高齢者」との表現(分類)に抵抗を感じている。


撮影; 2011年12月下旬


ある晴れた日での展望、浅間山、八ヶ岳、榛名山、草津白根山など

2016-01-29 | 山を眺める

今日と明日、当地では降雪との予報が出されている。上空で寒気団による大きなストレスを受けているとき、関東の気象状態は南岸低気圧による摂動に対して敏感である。

しかし、今週前半は雲一つないような展望日和のときがあった。そのようなとき、青空を背景とする冠雪の八ヶ岳、浅間山、榛名山、草津白根山、赤城山などは極めて魅力的被写体になる。


群馬県西部(西上州)の山波の奥に聳える、八ヶ岳連峰(南八ヶ岳と北八ヶ岳、2900-2000 m)。雪を被っているために、山肌の凹凸がはっきりと見える。なお、視点から連峰までの距離は約100 kmである。


カシミール3D展望図


ちなみに、Lightroomの白黒プリセット(イエローフィルター)による画像



八ヶ岳の南側には、県境の山々がある。

 


妙義山、浅間山などを望む。八ヶ岳の北側の眺めも変化に富んでいる。市街地は桐生市である。


ところで、浅間山(2560 m)は市街地からほぼ真西の方向(80 km)に鎮座する。



浅間山と周辺の山々(望遠(200 mm)画像のトリミング)。浅間山と湯の丸山(右)の冠雪姿が美しい。


カシミール3D展望図

 

浅間山の北側においては、榛名山のユニークな山容が目立つ。


カシミール3D展望図

 

そして、榛名山の北側(奥)に横たわる雪山は草津白根山などである。

 

草津本白根山(旧火口)、草津白根山(現火口、湯釜)、渋峠(国道最高点)、そして横手山。視点からこれらの山までは約90 km 離れている。そして、中間に見えるスロープ(左下がり)は赤城山の裾野だ。

 

赤城山(一部)。地蔵岳山頂のアンテナは夕日を受けると輝く(視点からは20 km)。

 


視点から遠方にある八ヶ岳、浅間山そして草津白根山において、山肌の凹凸までが同時に眺められるチャンスは極めて少ない(年に数回程度であろうか)。


1月下旬、朝、白葉峠(群馬県桐生市)にて、 望遠(70 - 200 mm)、PLフィルター使用。

 


谷川岳などの雪山を眺めながらの散策(1)、2015年12月

2015-12-29 | 山を眺める

谷川岳、苗場山、草津白根山、武尊山などの山頂や稜線が雪を被る時季になると、私達はこれらの山々を見渡せるスポットに向かう。今年は里山での紅葉や黄葉が今月上旬まで残っていたので、青空のもとでの雪山と紅葉に、私達は心を惹かれた。12月上旬、群馬県赤城山北側山麓(昭和村、標高 500-700 m)にて。

 

谷川岳連峰を望む。 左から、平標山、仙ノ倉山、万太郎山、俎嵓(まないたぐら)(険しい岩稜)、

オジカ沢ノ頭、トマの耳(山頂)、オキの耳(山頂)。そして、トマの耳に至る天神尾根と西黒尾根が見える。

市街地は沼田市である。

 

俎嵓の厳しい地形を望む。その右にはオジカ沢ノ頭、トマの耳(山頂)、オキの耳など。

 

武能岳が見える地点にて、オジカ沢ノ頭、トマの耳、オキの耳、一ノ倉岳、そして右に武能岳。

天神尾根、西黒尾根などの登山ルートがはっきりと見える。武能岳が鋭峰として見えることも面白い。

 

カシミール3Dによる展望図

 

かつて、デジイチと望遠レンズを持って山頂に登った頃の画像から(2010年9月下旬)

左に俎嵓、中央にオジカ沢ノ頭、万太郎山、仙ノ倉山などを望む。右奥の斜面型山頂は苗場山である。


俎嵓を望む(左側の麓には谷川温泉がある)。

 

苗場山と平標山・仙ノ倉山


雪を被った苗場山の姿は特異的である。


子持山と散り残っている紅葉

 

昭和村には、このような展望所が設けられている。


武尊山、草津白根山などの画像は次に記事でアップしたい。

 


初冬の浅間山を近望する。旧碓氷峠への道にて、2015年12月

2015-12-13 | 山を眺める

浅間山を心の富士山として近所の尾根で遠望する者として、私達は東側から程良い近さでこの山を眺めてみたいと思っていた。昨日の天候に後押しされて、私達は旧碓氷峠への道路(見晴通り)を見晴台(長野県と群馬県の県境)まで往復した。

昼景(14時頃)

雪化粧をしている山体、噴煙、そして雲

青空を背景とする初冬の姿は、眺めている者にとってきわめて印象的であった。

 

夕景(16時頃)

夕日に染まる山体と噴煙

 

見晴通りは国道18号(旧道)からの分岐道路である。道路は葉を落とした木立で囲まれていたが、途中には木立の切れ間となっている箇所があった。昨日、路面は乾燥状態であった。

そのような箇所では、浅間山、小浅間山、石尊山などを静かに眺めることができる。ここでは、浅間山を望遠(180-200 mm)で切り取った画像をアップした。


撮影、12月12日午後。 EOS 6D 、EF 70-200 mm F4L IS USM、DPP 4(RAW、現像)

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見晴台にて




フォトアルバム(2)、籠ノ登山での展望

2015-08-01 | 山を眺める

高峰高原とその周辺には、展望と花の秀峰が幾つかある。一等三角点が設置されている東籠ノ登山(2230 m)はその一つである。気象条件に恵まれると、山頂で360°の広大な展望を堪能することができる。山頂へは池の平湿原駐車場(2000 m)を起点とする登山ルートがある(山頂近くにガレ場)。

 

 八ヶ岳連峰(赤岳から蓼科山まで)と北岳などの南アルプスを望む。

 

人里と幾重かの山波の奥には、富士山が聳える。

 瑞籬山(2230 m))は独特の形となっている岩峰である。金峰山(2600 m)の山頂には、巨石(御像石(五丈岩、高さ10 m強)がある。

 

 
ここで望む富士山の山頂は三峰形である。

先日、NHK BS番組「美の壺、file 276(私の富士山)」において、山頂が三峰形に描かれることが多いにもかかわらず、山頂が三つの峰として見える場所は限られているとの語りがあった。

このときは何気なく富士山にレンズを向けたが、この番組によって籠ノ登山で眺める山頂は紛れもなく三峰形であることを、私は意識するようになった。

 

最奥の山波は槍ヶ岳や穂高連峰などである。

 

 北アルプスの稜線の奥には、立山や剣岳が見える。手前は烏帽子岳(2070 m)の山頂である。

 

唐松岳から白馬三山(白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳) の至る稜線を一望する。

 

 高妻山や頸城山塊(妙高山など)を遠望する。

 

奥の山波は日光白根山(2580 m)、男体山(2490 m)、そして皇海山(2140 m)など。

中間の山波(右側)は子持山や十二ヶ岳・小野子山である。

 

 

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この画像は2013年7月下旬(午前中)に撮った。画像の一部は、既に投稿した記事(2013年7月、東・西籠ノ登山)と重複しているが、今回再現像したものである。