雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

正味一時間足らずの検証結果(VC200L)

2014年09月15日 | 機材
昨夜(14日)は短い時間でしたが月が出る前に雲の切れ間があったので、
VC200Lのオートガイド精度の検証を行う事ができました。
より実戦に近いように、デジカメも冷却ONで「乾囲送兵衛」(乾燥空気送り込み)も装着して検証しました。
尚、前回記事で予告したように今回はVC200Lにレデューサーを装着し、合成焦点距離1,278mm(F6.4)としました。

検証の対象に選んだのは、ちょうど南中でほぼ真上に上った北アメリカ星雲。

結局10分露光で連続撮影を行ったのですが、5枚目で雲に覆われガイド中断となりました。
その後もチャンスをねらったのですが、常に雲に付きまとわれ、月も上ってきたので撤収しました。

その中からなんとか使えそうな6枚を無理やりコンポジットしたものです。
北アメリカ 星雲 (メキシコ半島付近) (はくちょう座)
撮影DATA: 2014/ 9/ 14 21:09’~ VixenVC200L + レデューサー(合成f=1,278mm F6.4
露出 10分×6枚コンポジット  ISO 1600 Cooled 60D (気温19℃ 冷却0℃?) LPS-P2FIL
EM-200USD赤道儀 OrionSSAG ガイドスコープGS-60S PHD Guiding ステライメージ7
*冷却デジカメの液晶温度計が電池切れで冷却温度不明
フラット画像もまだ無く、処理をしていないため、ゴミの影がそのまま残っています。
ちなみに写っている範囲は北アメリカ星雲のメキシコ半島部分になります。
背景画像は前にR200SS(f=800mm)で撮影したものです。

さて、肝心のオートガイド精度がどうだったのか・・ですが、
これは今回の10分露光の等倍のトリミング画像です。(画像クリックで全体画像を表示)
良く見ると星が上下(東西)方向にわずか長くなっています。
参考に、下はR200SSにx1.4のエクステンダー(合成f=1,120mm)での15分露光画像です。
(画像クリックで全体画像を表示)

カメラも同じで似たような焦点距離なのですが、レデューサーを付けてもVC200Lの星像が鋭い事がよくわかります。
その分、星のガイド流れはシビアにわかってしまいます。

幸いな事に、今回の10分露光4枚のガイドエラーを調べてみたところ
非常に精度の高いガイド結果得られました。(ラッキー!
1枚画像の星が丸くないのは、ガイドグラフが短い間隔で振れているためのようです。
レデューサーなしのf1800mmでも可能なガイド精度ですが、
今回は天頂付近の短時間の撮影だったため高度の変化、
つまり荷重の変化がなかったためガイドエラーが小さかったのかも知れません。

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とりあえず今回の検証結果にほっとしています。
短時間の検証でしたが、このままでも十分実用に
耐えるガイド精度が得られました。

雲上くもがみ
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コメント (18)
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