雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

始めからこうすれば良かった?(VC200Lガイドシステム)

2014年11月19日 | それでも星は流れる
冬が近づく中ですっかり撮影が縁遠くなったので、ちょっと機材をいじってみました。

VC200Lのアリガタレールが簡単に外せたので、R200SS用のガイドシステムをそっくり載せ替えてみました。

突然、なんでこんな事をしたのかですが・・
ドン・キホーテ(改) で たわみの問題は解決できたのですが、
オートガイド(PHD2 Guiding)の設定値をいろいろ変えても
赤経(東西)方向のガイドブレがおさまらず、星像が丸くなってくれません。
新しく採用したタカハシの50mmガイドスコープの星像が鋭すぎるのでは?
なんて思って、次回はわざとピントをずらしてみようと考えていたのですが・・

ふと、もっと単純で合理的な方法を試してみる事にしたのです。

ファインダーは対象導入が済むと外すのですが、手製露除けフードを短くすれば干渉しないようです。

VC200Lは極端に筒底が重く、カメラを付けると更にバランスが偏ります。
そこで、鏡筒の前部に「ドン・キホーテ(改)」でも使用した
鏡筒回転用バンドにウエイトを付けて取り付けました。

ウエイトを付けたバンドの位置を調節する事で、なんとかフリーストップ状態までもっていけました。
( 鏡筒の向きによってはバランスが少しくずれる事があります )

今思えば、最初からなぜこれを試さなかったかですが・・
①.アリガタレールや、運搬用ハンドルで鏡筒バンドの取り付けが困難。
②.鏡筒のバランスが底部にあり、鏡筒バンドではバランスが取れない。
と思い込んでしまったようです。

追加機材の購入までして、「ドン・キホーテ(改)」にたどり着いたのに、
敢えてふりだしに戻したのには他にも理由があります。

先月25日に、VC200Lのガイドがうまくいかない事からR200SSで撮影を行いました。
当然その時のガイドシステムは今回載せ替えたものだったのですが・・
アンドロメダ銀河(北側)撮影時のPHD2の追尾グラフ (GS-60Sガイド鏡D60mmf420mm)
RA(赤緯)の2″以内に入るRMS(標準偏差)は0.52 と好結果。

これに対して先月30日にVC200Lで「ドン・キホーテ(改)」でのガイド結果は
M33銀河撮影時のPHD2の追尾グラフ (ガイド鏡タカハシD50mmf700mm)
RMS(標準偏差)は大きくブレて1.56 という悪い数値。
(注)PHD2ではガイド環境の数値を設定する事により、ガイドエラーを角度で表示してくれます。
( 画素ではなく角度で表示することにより、ガイド鏡の焦点距離が違っても同じ基準で精度比較ができる。)

つまり理由は不明ですが
以前のR200SSのガイドシステムの方がガイド精度が高いということになります。
参考に上のガイドグラフの各撮影画像(未処理1枚の等倍画像)です。
( クリックで全体画像を表示 )
R200SS(f=800mm)10分露光 親亀子亀方式

VC200L+レデューサー(f=1278mm)15分露光 「ドン・キホーテ(改)」
* 星は流れているのではなく、ブレているのです!

撮影鏡筒の焦点距離が異なるため即断はできないのですが、期待ができそうに思いませんか?
もし、これがうまくいけば・・
R200SS鏡筒とVC200L鏡筒の載せ替えが簡単になり、
一晩で対象により使い分けることも可能になります。

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行き詰まっていたVC200Lのガイド問題がこれで前進してくれるといいのですが。
問題は雪国越後で今年中に検証ができるかどうか

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雲上くもがみ
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