雲の上には宇宙(そら)

 雪国越後にて、30年ぶりに天体写真に再チャレンジ!

球状星団 M5と、ひどい空の月と木星

2018年05月27日 | 天体写真(月・惑星・彗星)
21日の夜、月と木星の動画撮影を終えたのが0時ころ。
月はまもなく沈むものの薄明まで、3時間もありません。
迷った末に、レデューサーに付け替えて球状星団を撮ることにしました。
撮影機材の交換も含めて撮影が開始できたのは1時過ぎでした。

球状星団 M5  ( へび座 ) トリミング画像
(  画像クリックで 元画像の25%のトリミングなし画像を表示 )
(  になります )
撮影DATA : 2018/ 5/22 01:05’~  Vixen VC200L+ レデューサーHD (合成f=1,386mm F7.9 )
露出 20分 × 分 ×  ISO 3200 LPS-D2 FIL Cooled 60D (冷却 オフ CCD温度 約+17℃)
タカハシ EM-200 Temma2M マイクロガイドスコープ 60 ToupCam ステラショット ステライメージ7
予定ではこのあとヘルクレス座の球状星団M13を撮る予定でしたが、
ステラショットがガイド星を検出できず やむなくノータッチガイドで撮影したのですが、
すべての画像が流れて使い物にならず。
プンプン!・・ステラショットになってから ガイド星が検出できない事がよくあります )

これだけではさみしいので、次の夜に撮った月と木星の画像もお見せする事に。
月齢 7.4 (上弦の月)
( 元画像の20%に縮小してあります )
2018/05/22 19:58’~ VC200L+EF2x(合成f=3,600mm)
 1/50秒×各16枚(北部・中部・南部)3モザイク ISO800 kissX2
全体画像ではよくわかりませんが、この夜は薄雲がある中 時々厚い雲が通過するひどい空でした。
それを承知で動画モザイク撮影で月面のクローズアップを試みたのですが・・
結果は燦々たるものになりました。
今回も「動画モザイクパターン」を活用しました。
「動画モザイクパターン」については、前回記事 を参照ねがいます
動画処理した画像をモザイク結合した画像です。
DATA: 2018/05/22 21:08'~(2分間動画)VC200L+EF2x(合成f=3,600mm) ASI224MC FireCapture RegiStax6(1000フレーム/約4000フレーム)


DATA: 2018/05/22 20:52'~(2分間動画)他はDATA同じ

実際には2×2パターンで撮っています
DATA: 2018/05/22 21:23'~(2分間動画)他はDATA同じ
モザイク結合画像がつぎはぎなのは撮影中に雲の厚みが変化して画質に差が出て
マイクロソフトのImage Composite Editor ではつなげなかったためです。(むりやり切り貼り)
この夜の月面の揺れ具合は前夜よりひどく、ピント位置もよくわからないほどでした。

続いて前夜は失敗した木星動画撮影も行いました。
FireCapture画面 左上のROI 指定で動画サイズを小さくすることができます (右側は赤道儀操作のためだけのステラナビ)
木星に至ってはもうどこがピント位置かわかりませんでした。(エィ、ヤーで )
当然その結果は・・
DATA: 2018/05/22 21:58'~(3分間動画)VC200L+X3バーロー(合成f=5,400mm) ASI224MC FireCapture RegiStax6(1000フレーム/約4000フレーム)
これでもカラー画像のはずなんですが・・、RegiStax もお手上げ状態でした。

2夜にわたるひどい動画処理画像をお見せしてきましたが
一日おいた24日夜にやっとまともな空で撮ることができました。
まだ処理はしていないのですが、今回お見せした画像とのギャップが楽しみです。

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このところ天気が続いているので、逆に新月期が心配になります。
「かたてま野菜」も今のところ順調に育っています。
我が家の裏庭(荒地?)ではマーガレットがにぎやかです。
いずれアヤメ か カキツバタの第一陣も今がさかり。
これはたしか  アヤメ  だったはず

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6 コメント

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PHD2の方が良いか検証してみてください (雲上(くもがみ))
2018-05-29 16:20:10
ともぞうさん 同じ空の条件で比較していないので あくまでもわたしの感想です。
ガイド星をたくさん検出させたいならガイド鏡を短焦点で明るいものにすればいいのですが、
撮影鏡筒が長焦点なため、あまり短くするとガイド精度が低下するし・・(現在f240mmのガイド鏡)
PHD2が良いかどうかは実際にやって比較してみてください。(機材の追加はいらないはず)
それとガイド鏡のピントも再確認を。
私の方は新しく買ったCMOSカメラで改善するか別途やってみる予定です。
返信する
ステラショット (ともぞう)
2018-05-29 14:53:40
お!?ベルスターさんだ!
おぉ!?ベルスターさんのところに雲上さんが!

ステラショットではガイド星が検出されないことがよくあるとのことですが、直近の2度ほどガイドに挑戦とやってみるものの、画面は真っ黒のまんま・・・。
私は普通に、右下のオートガイド画面に切り替えれば、いくつかの星が映し出されているんだと思っていたんですけど。YouTubeでステラショットの実況中継の動画を見ると、簡単にガイド星が写し出されていて、キャリブレーションしていたので。
PHD2のほうがいいのでしょうか?
それとも、設定がおかしいから検出出来ないのでしょうか?

ベルスターさんのところでも、同様な質問をしております。
返信する
ほんとですか!! (雲上(くもがみ))
2018-05-28 18:19:49
ベルスターさんそれが本当だとすると、24日やっとまともな空で撮ったものが・・・
月はまぁいいとしても、やっと撮れた木星がモノクロでは。
とりあえず画像処理やってみます。
早速の検証ありがとうございました。
返信する
チェックは必要みたいです (ベルスター)
2018-05-28 16:52:23
雲上さま

先ほど、表の風景を撮影してみましたころ、
チェックがないと、モノクロでの録画のよです。
データー量もチェックが無い場合、1/3くらいしかありませんでした。どうもチェックは必要みたいです。
私もこのソフトは使い始めたばかりで分からないことばかりですが、火星大接近までに理解しておきたいですね。
まだまだ若輩者ですが、これからよろしくお願いします。
返信する
はじめましてベルスターさん (雲上(くもがみ))
2018-05-28 15:33:59
ベルスターさんこんにちは。
ブログを見ていただいてありがとうございます。
FireCuptureを使ったのは今回が初めてだったので、ほとんどデフォルトの状態で撮影しております。
ご指摘の映像画面のアイコンにも気が付かなかったのですが、今ほどダミーカメラ設定で試したところ
確かにチェックを入れると映像がカラー表示されるようです。
ただ24日に撮影した木星像ではチェックなしでもカラー画像で記録されているようにも思えます。
画像モニター表示だけなのか、記録画像にも影響を与えるのかまだよくわかりません。(わかったら教えてください)
月の撮影だと結果を見てもカラーかモノクロかわからない事もあるし・・(笑)

先ほどベルスターさんのブログ訪問させていただきました。
同じ庭撮り同士、これからもよろしくおねがいいたします。

返信する
はじめまして。 (ベルスター)
2018-05-28 11:41:10
雲上様はじめまして。 ベルスターと申します。
いつも楽しみに拝見させていただき、参考にさせて頂いてます。
今回、私も惑星撮影にとZWO ASI 290MCというカメラを購入しFireCaptureで撮影したのですが、どうも映像画面の左にある四角いカラーパレットのようなアイコンにチェックを入れないとRGB画像になりませんでした。
貼り付けられた画像を見るとチェックが入っていないように思われますがいかがでしょうか?
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