法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

茨木のり子さんの詩 『聞き星』

2010年12月09日 23時47分34秒 | 日乗

中央図書館で、詩集をパラパラしてきました。

茨木のり子さんの『聞き星』という素敵な詩に出会いました。

「聞き星」とは、「星座表にあらわられない 浮き世の星であるけれど」だそうです。

カウンセラーの仕事の位置は、まさに、「星座表にあらわられない 浮き世の星」なんでしょうね。

私の理想のカウンセラー像とも重なります。

 

聞き星  茨木のり子

喋りたいことが いっぱい
聞いてもらいたいことが 綿々と
からみたいことが どうしようもなく
そして ひととき 木に凭(モタ)れたいことが

なぜか聞き役ばかりさせられる
それは聞き星という運命の星
なぜか訴えてばかりいる
それも囀(サエズ)り星といういい気な星

聞き星よ 歎かないで
秘密の話で満杯になったとしても
不機嫌のいがいが出すのはよして
あまり甘くない金平糖ぐらいの星にはなって

星座表にはあらわれない
浮世の星ではあるけれど
よく見ると 屑のダイヤのように
昼も夜もかすかに瞬いているのが

 

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ローマの引きこもり日本人青年

2010年12月09日 23時29分20秒 | 日乗

昨日、8日(水曜日)の産経新聞に、日本人神父さんのお話で「ローマには引きこもりの日本人青年がたくさん滞在している」そうです。

記事は、作家の曾野綾子さんの『透明な歳月の日』。
曾野さんが、ローマに滞在の日本人神父のお話を紹介しています。

その神父さんのお話。
ローマには引きこもりの日本人青年がたくさん滞在し、そういう一種の病人の心のケアーをしてくれるには神父が一番いい、と親も当人も思うらしく、しきりに神父のところに来るそうです。
そこで、初めて神父が彼らの特徴で気づいたことは、彼らは皆優しくていじめには遭うが、いじめたことのない性格の人ばかりだそうです。

そこで、神父さんのつぶやき。
「どうして日本人は、もっといじめっ子にならないんだろうね。悪いことをしてこそ、ああ悪かった、と思える人間になるのにね」

ローマには、引きこもりの日本人青年がたくさん滞在しているんですね。
ビックリしました。
お金持ちの師弟なんでしょうね。

お金を使って、ローマにまで神父さんを尋ねるなんて…。
曾野さんの文章で初めて知りましたが、不可解な時代に突入したものです。

 

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