本日のzoom法音道場は、
浄土和讃六首をうたった後、
法蔵館発行
井沢暢宏師『大谷派 三帖和讃』CD版を聴いてもらいました。
実は、十数年前、大谷声明を学びはじめた頃、
先輩から、井沢師のカセットテープ版をお借りして予習・復習で使わせてもらいました。
少し専門的な内容になりますが、
初重、二重の井沢師のうたい方は参考になりました。
ところが、三重の二行目・三行目の下句(シモノク)の音程が微妙に違うのです。
私たちは、西洋音楽の音程になれていますし、うたい方も西洋音楽の音程が身についています。
結論的にいますと、
井沢氏の音程は、所謂、雅楽の音程ですから微妙な違いが生じます。
それはそれとして。
本日のzoom法音道場で、
ボクが教えている西洋音程での和讃と、
井沢師の雅楽の音程のCDを聞き比べてもらったのです。
日頃、コーラスを楽しんでいるMさんの感想が素晴らしい。
「井沢師のCDの方が、親鸞聖人の和讃のお言葉がしっくりします」と。
Mさんにの、曲(メロディー)と言葉との調和のマッチンングについての感受の仕方。
ボクには、持ち合わせのない感覚です。
考えますに、親鸞聖人の和讃のお言葉は、雅楽の調べに乗せた方が「自然」ということでしょう。
見事な「感受」に大拍手でした。