桐野夏生の「魂萌え」読んだ。主人公は58才の専業主婦、関口敏子。サラリーマンだった夫、隆之が自宅の風呂場で倒れて63才で急死。葬儀の後、隆之に10年来の愛人がいたことが発覚。敏子にはロスアンゼルに住む息子・彰之、コンビニで働くフリーターの娘・美保がいるが、彰之がロスアンゼルスから帰国。親子間で財産争いに発展。敏子は嫌気がさし、4日間のプチ家出を実行・・・。
隆之の愛人との対決、高校時代の友人の栄子、美奈子、和世らとの友情と軋轢。そこに隆之が生前、打ち込んでいた蕎麦打ち仲間の今井、塚本、小久保、辻が絡んで実年男女8人物語状態に。
「猿の見る夢」にも劣らない面白さ。同時に上手く歳を取るのと、人間関係の難しさを痛感。女性は還暦が目前、男性は還暦を超えて老いを心配する男女の不安と葛藤の心理描写が絶妙だ。大概は自己主張が強すぎる人間は敬遠され、孤立するのが世の常。イイ勉強になった。
477ページの大作だけど、あっという間に読みきった。
昨日は会社帰りに中目黒でサルサ。平日にサルサに行ったのは思い出せないくらい久しぶりの平日のサルサ。人が集まり始めるのが遅く、混み始めたのは7時半頃。帰る9時前は土曜と遜色ないぐらい混んでいた。昨夜が今年の踊り納め。また来年!