【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

映画 「最後の初恋」~ときめきを忘れていませんか?

2008-10-08 18:18:18 | 映画の香り


    今日は、24節季の一つ、
   「寒露(かんろ)」 ですね。

    辞書によれば、“晩秋から
   初冬にかけて、露の降りる
   時期” ~なんてあります。

    しかしながら、日中は、
   汗ばむほどの陽気になりました。

    そして、これも久し振りの
   青い、青い空!

   おまけに一歩外に出ると、そこかしこに金木犀のオレンジ色の花と香り。
  お陰で街は、その香りで咽(む)せ返る? ようです。

   そんな中、今日は、友人と一緒に、映画 『最後の初恋』 を観て来ました。
  約束は、していたものの、インターネットなどの評判は、あまり芳しいとは言えず、
  少々心配していたのですが、しっかり感動して帰って来ました。

   この映画は、『君によむ物語』 の、ニコラス・スパークスの小説を映画化したもの。
  そして、今日の映画の主演の二人は、かつて 『運命の女』 でも共演しているのですね。
  その 『運命の女』 も観ましたが、気付かなかった私です。

   さて、今日も前置きが長くなってしまいました。
  この映画のストーリーは、こんな風に始まります。

   別居中の夫と週末を過ごす、娘と息子を慌ただしく送り出し、親友ジーンに代わって、
  海辺のロッジを手伝うためにやって来たエイドリアン(ダイアン・レイン)。

   季節外れのロッジにやって来たのは、外科医のポール(リチャード・ギア)。
  手術の事で訴訟中でもあり、家庭的な悩みも抱えています。

   子供を大切に思う気持ちは、人一倍強いエイドリアンですが、反抗的な娘や、
  復縁を迫る夫と・・日々の暮らしに、ほとほと疲れています。

   そんな二人が、ハリケーンがもうすぐやって来るかも知れない、このロッジで出会い、
  お互いに惹かれ合う・・。運命の辿る道・・。二人の選択とは・・?

   最後が、ハッピーエンドで終わらなかったのが、残念と言えば残念なのですが、
  それで、恋が永遠になったという事なのでしょうか。

   この映画は、再び輝く事の大切さを教えてくれたような気がします。
  ついつい日常の雑事に紛れて埋没してしまう、ときめきの心・・。
  若い時にはなかった、落ち着いた大人の恋を・・。

   私が、印象に残った事の一つに、“手紙” が、ありました。
  ポストを覗き、そこに手紙を見つけた時のエイドリアンの、輝く笑顔。

   そして、その手紙を、花の咲いている庭の片隅で読んでいる彼女。
  その傍を娘の友達が通り過ぎ、「最近、あなたのママ、綺麗ね!」 なんて言い・・。

   返した言葉とは裏腹に、満更でもなさそうな娘。
  尤も、最後には母親の良き理解者となるのですが・・。

   手紙と言えば・・。2年前の 『イルマーレ』 も、そうでしたが、
  今日の映画の予告編で観た、今月半ば公開の映画、『PS.アイラヴユウ』 も、
  どうやら手紙を扱っているようです。

   メール全盛の時代だから、敢えて手紙を扱ったのか、そこに意図があるのか・・
  はたまた偶然なのか、分かりませんが、個人的には廃(すた)れて
  欲しくないものの一つです。

   ところで、海辺のロッジ。海は凄く綺麗で素敵なのですが、
  それは、海の中にあるようで、しかも、たった1軒だけのロッジは、ちょっぴり怖かったです。

   そして、そこに行く道路も、海の真ん中にあるのです。と言って橋ではなく、
  両側に波が打ち寄せる、砂浜の中の1本の延々と続く道。素敵なロケーション!!

   そこをポール(リチャード・ギア)が、銀色のスポーツカーを走らせ・・。
  (生憎、何の車か分かりませんでした)

   場所は、ノース・カロライナのアウターバンクスにある、
  ローダンテという海辺の小さな町との事。

   そうそう、ロッジに置いてある、沢山の硝子のランプも溜息ものでした。
  こんな事も、映画を観る楽しみの一つになっています。