【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

過去に佇む家

2008-10-19 17:51:56 | レトロ(素敵)な空間~散策


   今日も、昨日とほぼ同じ空になりました。
  相変わらず、見渡す限り、
  雲一つありません。
  そして、どこまでも青く、穏やかな空・・。

   今日も野暮用で出掛けて来ました。
  そそくさと用事を済ませると、私は、
  いつものように探検? です。

   アンのように、
  森の中を行く訳ではありませんが、
  それでも容易に異次元の世界へ・・? 
  入り込む事が出来るのが不思議です。

   こんな時、自転車は便利ですね。
  勿論、車より行動半径は、劣りますが、
  徒歩よりは、うんと遠くに行けますし、
  気に入った場所があると、
  そこに止めれば、自分だけの空間。

   そう言えば、暮らしの手帖版の 『すてきなあなたに』 という本には・・。
  「秋は自転車に乗って」 と題して・・

   “自転車に乗った時の爽快さ。
  あんな気分は、自転車に乗った時だけだと思います。
  一人で自分の好きな所に、風を切って走って行く・・”

 
   ~なんて、ありましたっけ。少なくとも自転車は、風を感じられるのがいいですね。
  本当に、今の季節は自転車には、最高です。



   「あたしは古い、空き屋を見ると、たまらなく悲しくなるのよ。」
  「過ぎ去った昔の事を考え、楽しかった時代が帰って来ないのを
  悲しんでいるような気がするのよ。・・・
   ずっと以前は、あの古い家で、
  大勢の人達が大きくなったのですってね。
  そして、美しい庭もあるし・・・本当に、綺麗だったんですってね。
  小さな子供達の足音や、笑い声や歌が、家中に溢れていたのに、
  今はがらんとして、風が迷い子のように、
  吹き込んで来るだけなんだわ。
   どんなにあの家は、寂しい悲しい気持ちでしょうね。
  多分、みんな月夜の晩には戻って来るのよ。・・・」
          
                                           【「アンの青春」 第2章】

   私も上記のような描写と
  同様の家に、出会って
  しまいました。

   この写真の左側には、
  冒頭の写真の、
  「紫苑」らしき花? が、
  咲いています。

   かなり広大な敷地。
  駅からは幾分、遠いとは
  言え、人里離れた山の
  中では、ありません。

   昔ながらの住宅街の中の一画。
  すぐ側では、日常の生活が淡々と営まれているのに、ここだけは、
  まるで時間が止まってしまったかのような異空間。

   アンの言うように、かつてはここでも、笑い声が聞こえて来た事があった・・
  なんて思うと、たまらなくなります。当然ですが、人が住むからこその家なのですね。