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相変わらず、見渡す限り、
雲一つありません。
そして、どこまでも青く、穏やかな空・・。
今日も野暮用で出掛けて来ました。
そそくさと用事を済ませると、私は、
いつものように探検? です。
アンのように、
森の中を行く訳ではありませんが、
それでも容易に異次元の世界へ・・?
入り込む事が出来るのが不思議です。
こんな時、自転車は便利ですね。
勿論、車より行動半径は、劣りますが、
徒歩よりは、うんと遠くに行けますし、
気に入った場所があると、
そこに止めれば、自分だけの空間。
そう言えば、暮らしの手帖版の 『すてきなあなたに』 という本には・・。
「秋は自転車に乗って」 と題して・・
“自転車に乗った時の爽快さ。
あんな気分は、自転車に乗った時だけだと思います。
一人で自分の好きな所に、風を切って走って行く・・”
~なんて、ありましたっけ。少なくとも自転車は、風を感じられるのがいいですね。
本当に、今の季節は自転車には、最高です。
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「あたしは古い、空き屋を見ると、たまらなく悲しくなるのよ。」
「過ぎ去った昔の事を考え、楽しかった時代が帰って来ないのを
悲しんでいるような気がするのよ。・・・
ずっと以前は、あの古い家で、
大勢の人達が大きくなったのですってね。
そして、美しい庭もあるし・・・本当に、綺麗だったんですってね。
小さな子供達の足音や、笑い声や歌が、家中に溢れていたのに、
今はがらんとして、風が迷い子のように、
吹き込んで来るだけなんだわ。
どんなにあの家は、寂しい悲しい気持ちでしょうね。
多分、みんな月夜の晩には戻って来るのよ。・・・」
【「アンの青春」 第2章】
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同様の家に、出会って
しまいました。
この写真の左側には、
冒頭の写真の、
「紫苑」らしき花? が、
咲いています。
かなり広大な敷地。
駅からは幾分、遠いとは
言え、人里離れた山の
中では、ありません。
昔ながらの住宅街の中の一画。
すぐ側では、日常の生活が淡々と営まれているのに、ここだけは、
まるで時間が止まってしまったかのような異空間。
アンの言うように、かつてはここでも、笑い声が聞こえて来た事があった・・
なんて思うと、たまらなくなります。当然ですが、人が住むからこその家なのですね。