【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

心の雨宿り

2008-10-14 16:16:16 | ハーブと香り雑学


   週明けの今日は、ここ最近の雨には珍しく、存在感のある雨音で目覚めました。
  でもそれも、いつしか、いつもの優しい霧雨に・・。冷たい雨になりました。
  色々な雨があって、興味深く思います。

   ところで、気になるのは金木犀の事。
  先日の雨では、まだまだ花は残っていましたが、今の所、
  半分位と言った所でしょうか。いいえ、それ以上散ったかも知れません。

   それでも昨日など、一時ほどの薫り立つ感じは、
  ありませんでしたから、もう時間の問題ですね。
  本当に花とは・・儚いものです。

   儚いと言えば、丁度今の季節の黄昏の景色が、そうですね。
  そして、その後の静寂のひと時も、何物にも変え難いものかも知れません。
  刹那の刻(とき)を、痛切に思います。

   “日は沈んだばかりである。・・・・・
  向こうの白く輝く、丘の上には早くも星がまたたいている。
   右手の古いもみの黒ずんだ幹の間から水晶のような
  夕方の空気を通し、遥か彼方かなたに大きな、丸い満月が上がった。”
 
                                       【「エミリーはのぼる」 第9章】

   こちらの 『アンの世界』 の描写は、季節的には、もう少し先になりますが、
  昨夕の光景が、まさにこんな感じでした。
  
   秋の夜の帳(とばり)は、静かに優しく・・・
  しかし、素早く降りて来ます。



   さて、今日のような雨の日は、ほっと心の寛ぐひと時が、欲しいですね。
  これまで、蝋燭の灯り、ランプの灯り・・と来ましたので、今日は仄かに香るポプリを。

   偶に瓶の蓋(ふた)を開けて楽しむのも良し、勿論、そのままで、
  玄関先などに置いて楽しむのも良し・・なのです。

   湿気を気になさる方もいらっしゃると思いますが、
  これから空気の乾燥する冬場は、まず大丈夫です。
  もし、湿気を帯び、カビが生えて・・なんて事になれば、捨てればいいだけの事ですもの。

   写真のハイビスカスの花びらも薔薇のそれも、今年採れたものです。
  (奥左からハイビスカス、薔薇、ペラルゴニウム、ラベンダー)

   驚いた事に、乾燥したハイビスカスには、僅かですが、香りがあるのですね。
  これ位の量になると、かなり香ります。

   香りが逃げれば、好きな香りで香り付けするつもりですが、
  目だけでも十分、花の鮮やかさを楽しめます。ここには、春から夏、夏から秋へと・・・
  一年間の思い出も、ぎっしりです。

   お気に入りの硝子の瓶と、花びらがありましたら・・。
  こんな風に、雨の日のポプリ遊びも、楽しいですよ。