
週明けの今日は、ここ最近の雨には珍しく、存在感のある雨音で目覚めました。
でもそれも、いつしか、いつもの優しい霧雨に・・。冷たい雨になりました。
色々な雨があって、興味深く思います。
ところで、気になるのは金木犀の事。
先日の雨では、まだまだ花は残っていましたが、今の所、
半分位と言った所でしょうか。いいえ、それ以上散ったかも知れません。
それでも昨日など、一時ほどの薫り立つ感じは、
ありませんでしたから、もう時間の問題ですね。
本当に花とは・・儚いものです。
儚いと言えば、丁度今の季節の黄昏の景色が、そうですね。
そして、その後の静寂のひと時も、何物にも変え難いものかも知れません。
刹那の刻(とき)を、痛切に思います。
“日は沈んだばかりである。・・・・・
向こうの白く輝く、丘の上には早くも星が瞬いている。
右手の古い樅の黒ずんだ幹の間から水晶のような
夕方の空気を通し、遥か彼方に大きな、丸い満月が上がった。”
【「エミリーはのぼる」 第9章】
こちらの 『アンの世界』 の描写は、季節的には、もう少し先になりますが、
昨夕の光景が、まさにこんな感じでした。
秋の夜の帳(とばり)は、静かに優しく・・・
しかし、素早く降りて来ます。

さて、今日のような雨の日は、ほっと心の寛ぐひと時が、欲しいですね。
これまで、蝋燭の灯り、ランプの灯り・・と来ましたので、今日は仄かに香るポプリを。
偶に瓶の蓋(ふた)を開けて楽しむのも良し、勿論、そのままで、
玄関先などに置いて楽しむのも良し・・なのです。
湿気を気になさる方もいらっしゃると思いますが、
これから空気の乾燥する冬場は、まず大丈夫です。
もし、湿気を帯び、カビが生えて・・なんて事になれば、捨てればいいだけの事ですもの。
写真のハイビスカスの花びらも薔薇のそれも、今年採れたものです。
(奥左からハイビスカス、薔薇、ペラルゴニウム、ラベンダー)
驚いた事に、乾燥したハイビスカスには、僅かですが、香りがあるのですね。
これ位の量になると、かなり香ります。
香りが逃げれば、好きな香りで香り付けするつもりですが、
目だけでも十分、花の鮮やかさを楽しめます。ここには、春から夏、夏から秋へと・・・
一年間の思い出も、ぎっしりです。
お気に入りの硝子の瓶と、花びらがありましたら・・。
こんな風に、雨の日のポプリ遊びも、楽しいですよ。