

今にも降りそうな重い空。
時間の経過と共に、
雲は切れ、そのうち太陽も・・。
相変わらず、気温は高めです。
昨夜のお月様は、
雲間から出たり入ったり・・。
真東の空でしたから、まだそんなに
遅い時間ではなかったと思うのですが・・。
その幻想的な美しさに、
思わず声を上げてしまった程です。
何もない空に浮かぶ、お月様もいいけれど、
こんなお月様も、雰囲気があって、なかなかのものですね。
“穏やかな、風のない、真珠のような灰色がかった日だった事を、
アンは覚えていた。
周りは侘しい茶色と紫の 11月 の景色で、雲の裂け目から
太陽が射し出ている所は、高台や坂が、そちこちに日光の
つぎを当てていた。・・・” 【「炉辺荘のアン」 第35章】
↑ 上の描写は、今日の天気にも似た、『アンの世界』 です。
尤も、『アンの世界』 のように、侘(わび)しい茶色と紫の景色ではなく、
未だ夏の花も咲く、夏と秋の二重奏? ですが・・。


季節感のない事、
この上もありません。
赤色に続いて、
黄色のハイビスカスも開花です。
しかも、今日で2日目の姿・・。
夏の間は、朝開いて、夕方には
閉じる一日花でしたが、さすがこの
季節になると、3日は持ちます。
そう言えば、道端に咲く白粉花も、
(本来は夕方咲く花)今は一日中、
咲いていますものね。
そうそう、私と来ましたら・・
迂闊(うかつ)でした。それは、薔薇。
紅葉(もみじ)と山茶花(さざんか)
の間に、天上高く、そびえていました。
薔薇の一挙手一投足には、かなり気を留めていた筈でしたのに・・。
そう、上が、ありましたね。それに紅葉(もみじ)の赤と薔薇の赤が一緒になって・・。
一種の保護色となって、目立たないという事もありました。
地面近くの・・植物の陰に、ひっそりと咲く、小さな花には随分、
気を付けるようになったと、自負していたのですが、上を忘れるようでは・・。