

「でも樅の枯葉の匂いって確かに素敵ね。 あたし、クッション を作って樅の葉を詰めようと思うわ。 あんたも一つ作ったらいいわ、アン」 「そうするわ・・・そして昼寝の時のにするわ。 そうしたらきっと、あたし、木の精か、 森の精になった夢を見るでしょうよ」 【「アンの青春」 第6章】 |


屋根に薄らと白い雪が残る、
すこぶる快晴の朝を迎えました。
昨日の朝よりも一段と気温は
下がったものの、それでも13度。
その後も時折、風花は
舞っているものの、それ程の
寒さは感じなかったものです。
ところで 「風花」 の事。
朝、玄関の階段を掃いていましたら、
白い花びらのようなものが
ポツン、ポツン・・。
一瞬、梅の花びらかと。
と言いますのも今、お隣の梅の花が
満開で、その白い小さな花びらが
我家にも舞って来るのです。
でも、その白いものは、
落ちるとすぐに消えてしまいましたから勿論、雪。
風花って、ああ、こういう事だったのか・・と妙に納得したものです。
さて、冒頭の写真。
部屋の中の暖かい場所から庭の日溜りに移動して行った猫達です。
ちょこんと座って仲良く井戸端会議・・?
実は、これらはクッションなのです。
それにしても猫は寒い所が苦手な筈ですのに。
でも、日溜りだけは特別なのでしょうね。
それに冬中、家(うち)の中ばかりで少々、飽きたのかも知れません。
~なんて。
アンのクッションのように、中に樅(もみ)の葉っぱを詰めたらいいのですが、
生憎、樅がありません。代わりに底部分に、ラベンダーとセージの葉っぱを。
ただ、このクッションを作って何年も経っていますので、ほとんど香りはありませんが・・。
アンは、きっと冬の暖かな日溜りでは、
樅の葉っぱの香りに包まれ、まどろむのでしょうね。
それともパチパチと薪の爆(は)ぜる音を聞きながら・・
暖炉の前かも知れません。
そして夏は、樅の木陰で果樹園を渡って来る風に素敵な夢を見るのでしょう。
アラッ!? あの猫達、今度は木の枝に。
それにしても・・ラスティ、ジョセフ、セイラ猫(以上、パティの家)、
ダスティ・ミラー(柳風荘)と・・思い付くだけ猫の名前を並べましたが・・。
子猫は生まれたばかりで名前はまだない事にしましょうか・・。