【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

野の花は癒やしの香り

2011-03-18 17:15:17 | 路傍の花~道草

【なずな(ぺんぺん草)】



 
 「あたし室内と戸外の優劣 を比べている処なのよ」
 (中略)
 「暖炉の火が気持ち良く燃え、
 美味しい冬林檎がお皿に一杯にあって、
 3匹の猫が仲良く甘え声を出し、緑色の鼻をした、
 申し分のない陶製の犬2匹のいる
 ここで過ごしましょうか?
 それとも、灰色の森と、港の岩に打ち寄せる
 灰色の水が呼んでいる公園へ行きましょうか?」
                     【「アンの愛情」 第25章】 



   今朝は大層、冷えました。
  起床時には屋根に薄らと雪も。

   雪は、さすがに早い時間に
  消えましたが、今日は暖かいと聞いて
  いただけに、余計に寒く感じられます。

   案外、そんなものなのでしょうね。
  となりますと・・。

   外出するつもりでいましたのに、
  つい、“よそうかしら・・?” といった
  思いが頭を過(よぎ)ります。

   最近、なぜか外出したくなくて。
  以前は、こんな事はなかったのですが、
  どうやら家(うち)大好き人間と
  化してしまったようです。

   とは言え、そんな事ばかりも
  言っておれません。
  重い腰を上げて出掛けて来ました。

   ただ、空は晴れ上がっていますのに、
  吹く風は冷たく自転車で出た事を、ほどなく後悔。




【姫踊り子草(ヒメオドリコソウ)】


   でも、路傍に目をやれば、
  ついこの間まで冬枯れだった野に
  明らかな変化が・・。

   至る所に咲く野の花に
  癒やされます。

   もうすっかりお馴染みの
  「なずな」 が咲けば、
  「姫踊り子草」、「星の瞳」 も。  

   そして、どこからともなく
  「沈丁花」 の香りも漂って来て・・。

   寒くても確実に春の足音は、
  近付いて来ているようです。

   ところで、スピーカーから流れて来る、
  ロック調の割れんばかりの大きな音・・。

   思わず、“お祭り?”
  ~なんて思ってしまったものですが、何と小学校の卒業式でした。
  
   見るともなしに見ていましたら・・。
  親子が手を繋いで体育館に入っている処でした。

   その曲たるや、まるでボクシングの入場曲のよう。
  “最近は卒業生だけでなく、親にもスポットライトが当たるんだ・・”
  同時に、テレビで放映されていた、震災地の涙の卒業式が重なります。

   不覚にも私は知らなかったのですが、
  最近の卒業式って若干の差こそあれ、こんな風になっていたのですね。
    
   私は、「氷点」 に出て来るような厳粛な雰囲気の方が好き。
  シ~ンとした中に、答辞の奉書紙を捲(めく)る音だけが聞こえて来るような。

   でも、「蛍の光」 の曲に送られて涙・・
  ~なんて、もう古いのでしょうね。

   今日で丁度、あの地震から1週間ですね。
  午後2時26分。しっかり刻みつけられてしまったこの時間、
  私も黙祷させて頂きました。