

アンはトルコ人のように炉端の敷物の上に丸くなり、 燃え盛る炎を見つめていた。 楓の薪からは何百年も蓄えられた日光が、 輝いているかのようだった。 読んでいた本は床に滑り落ち、半ば開いた唇に 微笑を浮かべながらアンは夢見ていた。 【「赤毛のアン」 第30章】 |

いつもより少々、寝坊した朝。見上げた空は真っ青。
思えば随分、日が高くなったものです。
そう言えば、昨日は 「雛祭り寒波」 だったそうですね。
昼間はさほど感じなかった寒さも夜は、さすがに冷えました。
今朝の、くっきり、はっきりした空もそんな処で納得。
それにしても昨年の 「クリスマス寒波」 と言い、
最近の寒波は記念日好きですこと!
3月の声を聞いてもこんなに寒いと又々、私の脳裏には・・そう、暖炉。
ここでもやはり暖炉を思い描いてしまいます。でも大丈夫。
私には強い味方、「想像の余地」 だけは、たっぷりありますから。


レース編みと、A・クリスティーで
少々、ご無沙汰してしまっている
三浦綾子の本。
と言うより・・先日、
古いトランクを開けてからというもの
すっかりアンづいている私には、
急にやりたい事が増えてしまって。
それにしても三浦綾子物、
随分、あるものですね。
あれから未だに 「細川ガラシャ夫人」 は見つかりません。
その代わりにアンと同じモンゴメリー作、
「果樹園のセレナーデ」 が見つかりました。
この本、確か廃刊になったと、私と同じように
アンが大好きなめぐみさんからお聞きした筈。
ラッキーとばかりに大切に保管したのは言うまでもありません。
この本も 「エミリーシリーズ」 と同様に 『アンの世界』 が堪能出来ますから。
さて、暖炉と言っても絵(実際はイギリスの布)と、
ロッキングチェアーで、十分その気になっている私。
ここでも三つ編みマット登場ですが、
生憎敷物にするほどの大きさはありません。ランチョンマット風に。