【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

祈り

2011-03-19 16:33:26 | リラのお気楽ユメ日記




 
 港はここは紫、あそこは空色、
 その他は全部乳白色に輝いていた。
 楓林は緑が萌え始めていた。(中略)
 
 春は1年の喜びだと誰が言ったのかしら?
 辛い悲しい季節だのに。
 薄紫の朝も水仙のような星も老松を渡る風も
 みなそれぞれ異なる悲しみを与える。
 この世は2度と不安から解放されないのだろうか?
                    【「アンの娘リラ」 第12章】



   起床時こそ寒かったものの、
  その後、気温は一気に上昇。
  今日は暖かくなりました。

   この暖かさは、
  全国的なのだそうですね。

   昨日まで雪の舞っていた
  被災地も一息着きますね。

   そんな中、匂い菫が開花。
  膝を着いて、頭(こうべ)を垂れ、
  まるで祈りを捧げているかのような
  その姿にハッとさせられ・・。

   思わず手を合わせている
  私がいました。それにしても・・。

   今日になって小さな庭にも
  一気に春がやって来たようです。

   名前も知らない小さな小さな
  この花は、去年はとうとう咲かなかった花。

   かと思えば、去年は冬中咲いていた
  「蔓日々草」 は、今日、やっと蕾を付けたばかり。

   それに遅れまいとするかのように、
  水仙やフリージアも続々と続いています。

   こんな風に僅かな変化こそあれ、
  今年も当たり前のようにやって来た春。

   一方、被災地では、
  今年は春を楽しむ心の余裕などないかも知れませんね。

   それどころか春が美しければ美しいほど、
  悲しみは募るかも知れません。
  でも、生きる希望を何とか見出して頂きたいと思います。

   それにしても、物余りの時代、
  飽食の時代と言われて久しい日本。

   震災から1週間経った今では徐々に改善されつつありますが、
  1日に、おにぎり1個という事もあったようですね。

   いくら物があっても道路が寸断され、
  ガソリンがなくなれば被災者の元には届きませんし、
  これだけ発達したネット社会での情報も同じです。

   文明の繁栄を享受出来るのも、平時だからこその事なのですね。
  今回ほど文明社会の脆(もろ)さを感じた事はありません。
  福島原発もそうですね。私達には祈るだけしかありません。

   ですから、普段から備えが必要なのですが、
  いかんせん、人間は忘れやすいという事です。
  だからこそ政府なり国には、しっかりして貰いたいのですが・・。

   そうそう、ついこの間、
  「いつ起こるか分からない天災よりも子供手当無償化が急務」
  と言って予算を削ったのではありませんでしたっけ・・。

   「備えあれば憂いなし」 とは良く言ったものですね。
  それに今回の地震が 「想定外」 では決してないようです。

   ここ50年の間に、マグニチュード9.0以上は5回目だそうですから。
  それなのに、なぜマグニチュード設定をそれ以下にしていたのでしょう。
  
   日本だけ来ないと思っていたのでしょうか。
  これからは、いつ何が起きてもおかしくないと思って生活するべきなのでしょう。