【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

ちょっとだけ後戻り

2011-03-22 17:22:17 | 心の宝石箱


 ついに 蝋燭ろうそく が溶けた。
 あぶらの小さな池の中でパチパチ撥ね、
 シューと言って消えてしまった時、
 ようやくエミリーは現実に立ち返り、
 吐息と共に身震いした。
 時計を見ると2時だった。ひどく疲れて寒かった。
 しかし物語は書き終わったし、
 今まで書いた中で最上の出来である。
                  【「エミリーはのぼる」 第1章】 


   今日は晴れたり曇ったり。気温は昨日とほぼ同じです。
  今ではストーブも、朝の短時間で済むようになって来ました。

   そして庭に出ますと、プ~ンといい香り。
  その香りを辿って行きますと、「匂い菫」 や 「ヒヤシンス」 の咲く一角に。
  
   おまけに 「沈丁花」 の香りまで漂って来て。
  お向かいのお宅に目をやりますと、いつの間にか満開になっています。
  香りのお裾分けをして頂くなんて有り難いですね。


【ホッと心和むオレンジの灯り】


   私は蝋燭やランプが大好きですから、
  それに関連するグッズも(蝋燭立など)持ち合わせています。
  今日はランプに油を補給。いざという時、すぐに使えないと困りますから。

   今回の震災で、改めて電気以外のものが見直されている訳ですが、
  いかに電気に依存して来たかが良く分かります。
  電子レンジ一つ、使えなくても青くなりますから。

   これらは、これまで趣味で補助的に使って来ましたが、
  これだけ(蝋燭やランプだけ)となりますと、やはり暗いですね。
  かと言って沢山並べれば・・ここは、どこの世界? となりますから。

   でも、上記の 『アンの世界』エミリー などは、
  蝋燭1本で書き物をしています。
  食事をする程度なら、それでも何とかなりますが、書き物は・・。

   とは言え、仄かなオレンジの灯りは柔らかで優しく、
  暗さを補って余りあるものがありますけれど。
  私達は、あまりにもの明るさに慣れてしまったのかも知れませんね。

   震災からこのかた、日々の暮らしを見つめ直しています。
  ちょっとだけ昔の生活に後戻り。となれば、私は又々、『アンの世界』 に。
  そこには、そのノウハウが一杯ありますから。

   そうそう先日も記しましたが、三浦綾子著 『泥流地帯』 もその一つ。
  その記述が何となく心に残って、最近サツマイモを朝食に頂いているのですが、
  耕作の言う通りだな・・~なんて思ったものです。

   それは美味しいけれど、すぐお腹が空くという事。
  尤も、それは大変な勘違いでしたけれど。と言うより、早とちり。
  
   薯は薯でも、サツマイモではなく、馬鈴薯でした。北海道ですからそうですよね。
  でも薯類は、同様にお腹が空くようです。お米の有り難さを痛感しています。
  
   そう言えば、田畑を流された、耕作や拓一達の兄弟の祖父母は、
  福島県の出身だったのですよね。

   そこから北海道に新天地を求め、開拓したのですが、これからという時に・・。
  でも、拓一や耕作兄弟たちの手によって見事に復興しました。