ついに 蝋燭 が溶けた。 脂の小さな池の中でパチパチ撥ね、 シューと言って消えてしまった時、 漸くエミリーは現実に立ち返り、 吐息と共に身震いした。 時計を見ると2時だった。ひどく疲れて寒かった。 しかし物語は書き終わったし、 今まで書いた中で最上の出来である。 【「エミリーはのぼる」 第1章】 |
今日は晴れたり曇ったり。気温は昨日とほぼ同じです。
今ではストーブも、朝の短時間で済むようになって来ました。
そして庭に出ますと、プ~ンといい香り。
その香りを辿って行きますと、「匂い菫」 や 「ヒヤシンス」 の咲く一角に。
おまけに 「沈丁花」 の香りまで漂って来て。
お向かいのお宅に目をやりますと、いつの間にか満開になっています。
香りのお裾分けをして頂くなんて有り難いですね。
【ホッと心和むオレンジの灯り】
私は蝋燭やランプが大好きですから、
それに関連するグッズも(蝋燭立など)持ち合わせています。
今日はランプに油を補給。いざという時、すぐに使えないと困りますから。
今回の震災で、改めて電気以外のものが見直されている訳ですが、
いかに電気に依存して来たかが良く分かります。
電子レンジ一つ、使えなくても青くなりますから。
これらは、これまで趣味で補助的に使って来ましたが、
これだけ(蝋燭やランプだけ)となりますと、やはり暗いですね。
かと言って沢山並べれば・・ここは、どこの世界? となりますから。
でも、上記の 『アンの世界』 の エミリー などは、
蝋燭1本で書き物をしています。
食事をする程度なら、それでも何とかなりますが、書き物は・・。
とは言え、仄かなオレンジの灯りは柔らかで優しく、
暗さを補って余りあるものがありますけれど。
私達は、あまりにもの明るさに慣れてしまったのかも知れませんね。
震災からこのかた、日々の暮らしを見つめ直しています。
ちょっとだけ昔の生活に後戻り。となれば、私は又々、『アンの世界』 に。
そこには、そのノウハウが一杯ありますから。
そうそう先日も記しましたが、三浦綾子著 『泥流地帯』 もその一つ。
その記述が何となく心に残って、最近サツマイモを朝食に頂いているのですが、
耕作の言う通りだな・・~なんて思ったものです。
それは美味しいけれど、すぐお腹が空くという事。
尤も、それは大変な勘違いでしたけれど。と言うより、早とちり。
薯は薯でも、サツマイモではなく、馬鈴薯でした。北海道ですからそうですよね。
でも薯類は、同様にお腹が空くようです。お米の有り難さを痛感しています。
そう言えば、田畑を流された、耕作や拓一達の兄弟の祖父母は、
福島県の出身だったのですよね。
そこから北海道に新天地を求め、開拓したのですが、これからという時に・・。
でも、拓一や耕作兄弟たちの手によって見事に復興しました。