【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

爪痕

2011-03-13 16:13:58 | リラのお気楽ユメ日記


 羊歯しだの匂いが何と快く、
 森林らしい気分をたたえている事だろう。
 上の方で大きな羽毛のようなもみの枝が
 何と優しく揺れ、囁いている事か。(中略)
 全てのものはリラがこれまで
 何百回も見て来た通りである。
 しかし、世界の全様相は変わったように見えた。

 「何か劇的な事が起こればいいなんて思って、
 あたしは何ていけなかったんだろう!
 ああ、あの懐かしい 単調な愉しい毎日
 もう1度帰って来たらいいのに!
 もう決してけっして不平は言わないから」
                       【「アンの娘リラ」 第4章】 


   今日は本当に春らしく、
  良い天気になりました。
  空も、こんな優しい桜色の空。

   頬に当たる風も大層、
  心地良くなっています。

   こんな事を、
  いつものように記しながら・・。

   今回の日本最大級の地震に
  被災された方の事を考えますと、
  何だか申し訳のないような
  気持ちになります。

   それにしても時間が、日にちが
  経過するごとに次第に明らかに
  なって来る今回の地震の凄まじさ。

   マグニチュードも、
  8.8から9.0に変更されましたね。
  その破壊力には目を覆わんばかりです。

   地震の規模も範囲も過去最大なら、津波も拍車をかけたようです。
  おまけに原発も加わって。

   それだけに、上の リラ の言葉ではありませんが、
  空を美しいと思い、花を愛(め)でる・・。

   こんなごく些細な日常的な事が・・普段、当たり前だと思っていた事が、
  どんなに貴重で幸せな事であるのか・・今回ほど思い知らされた事はありません。
  ましてや今度の地震では周りの景色さえ、一変させてしまったのですから。

   今、避難所にいらっしゃる方や、不幸にもお亡くなりになられた方にも、
  ついさっきまで、営々と刻まれた生活が当然の如くあった筈。
  
   それらを突然に、一瞬にして奪い去ってしまう天災の恐怖。
  強大な自然の前には人間は何と無力で、脆(もろ)いものか・・。

   このような地震国日本に住む私達ですから、
  これからもいつ何時(なんどき)、このような目に遭わないとも限りません。
  
   そのためにも1日、1日を大切に過ごさねば・・と切に思います。
  (すぐに忘れてしまうかも知れませんが)
  
   こんな中、膨らんだラッパ水仙を発見。
  生命の息吹を感じます。ほっと心和む瞬間です。