


「よく来てくれたわね、アン」 と彼女は言った。 「今日は又特別綺麗に見えること。 菫の花 を持って来てくれたのね。 菫 を選んだのは賢明よ。 だってあなたに1番似つかわしい花ですものね」 「内気な 野菫 ? いやあね」 「葉蔭に隠れた秋の宝石ってところかしら」 「どういう風の吹きまわし、ローラ ? いつもはずけずけ失礼な事ばかり言うのに!」 【A・クリスティー作 「娘は娘」】 |


この処、朝晩の寒暖の差は
激しいけれど、日中はストーブを
消す穏やかな日々が続いていました。
今日は例外のようで、
幾分、肌寒くなっています。
でも、こんな事を繰り返しながら、
暖かくなって行くのでしょうね。
そんな中、「匂い菫」 を初め、
「ヒヤシンス」、「蔓日々草」 と・・
大好きな瑠璃色の花が
次々と開花しています。
それにしても匂い菫・・
やはり嬉しくて。こちらでも
もう何度目の写真アップでしょう。
1度は白色の蕾の菫を見て、
青色を諦めた事もありました。
結果は逆で結局、青色だけに。白色は影も形もありません。
思えば、白色の蕾を見た時・・瞬間、がっかりした私。
まさかとは思いながら、私のそんな気持ちの反映では・・?
~なんて思うと、白色菫に申し訳ないような気がして。
ところで、上記の記述。

A・クリスティーの小説の抜粋ですが、偶然にもアンとローラ。
言うまでもなくアン は、「赤毛のアン」 ですが、ローラ は 「大草原の小さな家」。
それはそれとして 「赤毛のアン」 同様、菫の話題が豊富で今、興味を持って読んでいます。
イギリスでは 「菫の花売り娘」 なんて、いるのですね。
そうそう余談ですが、同じA・クリスティーの 「パディントン発4時50分」。
昨日、やっと読み終えた事を付け加えて置きます。