【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

小説から学ぶ危機管理

2011-03-16 16:15:36 | 心の宝石箱




 荒れ狂う雷やひょうの中から、
 裂けた木の枝がドサリと家にぶつかり、
 硝子がガチャンと割れる音がした。
 (中略)
  暴風は1時間近く、たけり続け、その激しさは、
 誰も一生、忘れられないほどだった。
 マリラでさえ、恐ろしさの余り、
 生まれて初めて取り乱し、台所の隅の
 自分の揺り椅子の側に膝まずいたまま、
 耳もろうするばかりの雷鳴の間にすすり泣いていた。
 (中略)
 「これが1時間前の世界かしら? 
 こんな荒らされ方がたった1時間の事とは思えない。
 もっと長い時間の事のようだわ」
 
 「こんな事は プリンス・エドワード島、
 始まって以来
の事だよ。
 私が子供の時、ひどい荒れがあったけれど、
 とてもこれには及ばなかったよ。
 きっと、恐ろしい被害があったろうよ」
                       【「アンの青春」 第24章】 



   1日中、暖房なしで過ごせた、
  一昨日や昨日と違って、今日は
  ちょっとだけ肌寒い天気に。

   それでも起床時の気温は15度。
  これでもまだまだ暖かい方でしょう。

   ただ今日は少々、風があります。
  北風。エミリー、曰く処の、
  ガミガミおばさんですね。

   そんな中、思わず目を疑う事が・・。
  【先日】 は白色だった匂い菫が今日は青色に。

   私の見間違い・・? いいえ、そんな筈は・・。
  世の中が大変な事になっている時、大騒ぎする事でも何でもないのですが、
  あの時、青色ではなく白色だった事に、ほんの少々がっかりして、
  (写真こそありませんが)しっかり確かめましたもの。

   さて、上記の記述は嵐の描写で、今回の巨大地震とは比べ物にならない比ですが、
  この処、頻繁(ひんぱん)に耳にする、「想定外の出来事」。

   『アンの世界 も例に洩れず、いつの時代にも、それはあるという事でしょう。
  もうそろそろ、この言葉を “言い訳の常套句” に使うのをやめて頂きたいものです。
  私達も、これからは、想定外の事は起こり得ると覚悟し、行動する事なのでしょうね。
  それにしても・・。

   直近に読んだ小説に、何と今回の出来事に酷似している作品があるのでしょう。
  勿論、実話もありますが、小説中の出来事と現実のそれがダブります。
  例えば、津波の状況は、三浦綾子著 「泥流地帯」 の再現のよう。

   迫り来る土石流に 「山へ逃げろ!」 と、
  人々は叫びながら上へ上へと必死に逃げましたから。
  又、流木に掴まって助かった拓一は、同様にして助かった住民の姿に重なります。

   同じく、東野圭吾著 「天空の蜂」 は原発の危機をリアルに描いています。
  「事実は小説よりも奇なり」 とは、良く言ったものですね。

   ところで地震発生以来、ささやかですが私のしている事。
  大2個、中4個の手持ちのバケツにお風呂の水を汲み置き、トイレに利用。
  毎日お風呂に入れる事に感謝し、流せる水がある事に感謝しながら・・。