



「今日はそりゃあいいお天気ですもの。(中略) 今日は風が南から吹いて来ますから、 ノーマン・ジョンソンの牧場から クローバー の匂いが漂って来るんですよ。 お茶を運んで参りますから、ご一緒に頂きましょう。 お茶が済んだら、あたしは刺繍を取り出し、 2人でここへ座って、 通る人を1人1人批評致しましょうよ。 【「アンの幸福」 最初の1年12.】 |


梅雨の晴れ間となりました。
昨日と違って今日は、
日光を出し惜しみしていませんので、
一気に夏日となっています。
ただ家にいる限り、そよそよと風が
吹き、まだまだ快い気候となっています。
ところで本来は、こんな梅雨の晴れ間を
「五月晴れ」 と言うのだそうですね。
陰暦では今が丁度、5月だそうですから。
さてクローバーの香りこそありませんが、
薔薇は然る事ながら、ジャスミンが未だに
咲く・・薫る 「東屋」? で珈琲片手に
もう少しで読み終えるクリスティーを。
タイトルは、『予告殺人』。
又々、ミス・マープル物です。
いつも申していますが、タイトルこそ
物騒ですが、ミス・マープルを通しての
お茶シーンやヴィクトリア朝のインテリア等の描写が、
ポアロ物より多い気がして好きなのです。


写真は、今日はいつもとは違った、アングルで。(冒頭の写真)
リラ版 「白い貴婦人」 ことバニラ色の薔薇と、その向こうにはゼラニウムが盛りです。
ジャスミンは、座っている椅子の左側に。そのお隣には真っ赤な薔薇も。
花時間と同時に香り時間も、ゆったり優雅な時を刻んでいます。