「ずっと向こうの方には 薔薇 もあるんだよ ―― 花の咲くのに合わせた古い歌に似合う 古風な薔薇 なんだ。(中略) その柔らかな、雲のような君の 髪の毛に挿すのに恥ずかしくない 紅い薔薇 だ。 【「エミリーの求めるもの」 第9章】 |
今日の空は又々、日光を出し惜しみしています。
こんな空は、今の季節が梅雨だという事を否応もなく教えてくれます。
おまけにムシムシして、不快指数上昇中です。
そんな中、パ~ッと心を明るくするのは庭の薔薇。
真っ赤な薔薇に向かって、「こちらは、“公爵夫人の薔薇” ね~」
~なんて調子に乗っていましたら・・。
その薔薇の葉っぱに、身の毛もよだつような大きな毛虫を発見。
小さなものでしたら割り箸で挟んで・・といった処ですが、
怖くて私の手には負えません。
殺虫スプレーを取りに戻っている間に、いなくなってしまいました。
あんな毛虫に刺されたら・・と思うだけでゾッとします。
それでもそんな虫達に耐えて何事もなかったように、
こぼれるように美しい笑顔の薔薇。
“だから薔薇にも棘があるのだわ・・” と、妙に納得してみたり。
こんな時、タイトルこそ今の季節には合いませんが、
星野富弘のこんな詩を思い出しました。
古今東西、様々なドラマがある薔薇ならではのものですね。