【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

光と影の立役者

2011-06-15 16:23:23 | 私の手作り夢時間





「さあ、これですっかり用意が出来たね」
とミス・ブラックロックが言った。
彼女は調べるような 眼差まなざ しで、
二部屋に仕切られている応接間をぐるっと見廻した。
薔薇模様 の綿更紗 ―― 青銅色の菊の鉢が二つ、
壁際のテーブルには、 スミレ を活けた小さな花瓶、
銀のシガレット・ボックス、
中央のテーブルにワインセットを載せた盆。
リトル・パドックスは 初期ヴィクトリア風 の建築で、
普通の住宅並みの大きさだった。
細長い狭いヴェランダと緑色の よろい が付いている。
(中略)
部屋の両端に 暖炉 があるが、
どちらにも火は灯っていない。
しかしほのぼのした暖気が辺りに沁み渡っていた。
                 【A・クリスティー作 「予告殺人」】


   昨日同様の梅雨の晴れ間となりました。今日も、ヒンヤリ。(昨日以上に)
  この時間になりますと、気温も若干、上がったと思うのですが、
  つい先程などは居間の気温22度。今の時期には珍しいですね。

   ところで、ドクダミ。天気予報通り、3日間の晴れでホッ。
  第1弾としましては、花の咲いている背丈の高いもの限定で採りました。
  
   背丈が揃っていると、洗うのも干すのも楽チン。
  バラバラですと、洗うだけで一苦労でしたから。
  
   それにしても、干したドクダミの量に比べ、
  庭のドクダミは一向に減ったようには見えませんけれど。

   さて、上記の引用文。
  今日も、A・クリスティーの小説からの抜粋ですが、
  申すまでもなく、クリスティー物にはこんな描写が至る所に。

   鎧(よろい)戸、(何て古風な・・) そしてここでも暖炉。
  一頃は、明るさだけをやみくもに求めた私でしたが、
  薄暗い部屋にも、それなりのメリットがありますものね。

   蝋燭が似合う、レースが似合う・・。
  尤もレースは、どちらの部屋にも合いますけれど。
  まさに、光と影の立役者 ですね。

   その立役者は、今度は窓に大輪の向日葵を咲かせました。
  尤もレース編みの本に、このモチーフが向日葵と断ってあった訳ではありません。
  私が勝手に向日葵だと。

   最近になって、モチーフ編みを見直した私ですが、
  小さなそれは先日の 【カーディーガン】 で、食傷気味。
  それならと・・大きな物にしたという訳です。でも大き過ぎますかしら・・?

   大きければ大きいで、1つのモチーフを仕上げるのに時間がかかります。
  でも、2つ繋げればかなりの大きさになっていますので、ある意味、達成感も。

   それに、このモチーフは縁編みの必要がありません。
  いずれにしても一長一短がありますね。

   上の写真は椅子に掛かっているのが以前に編んだ物。(オリンパスエミーグランデ使用)
  窓に掛かっているのが今回編んだものです。(ダルマ40番)

   モチーフ編みの良い点は、いつだってやめられる所にありますね。
  それに100円ショップの普及で、カーテンクリップや突っ張り棒を使って
  カフェカーテンや小窓カーテンも自由自在。
  
   以前でしたなら、レール通しをレースで編まなければいけませんでしたもの。
  その上、一旦カーテンにすれば用途は限られましたが、
  今では気が変わればテーブルセンターにだって変えられます。


【「サフラン色」 から 「薔薇色」 に変化した暮れ泥む空】


   写真は、昨日の黄昏のものです。暮れ泥(なず)む空。
  北側の納戸にいましたら、俄かに窓が真っ赤・・。
  それまで何の変哲もない空でしたのに。

   慌ててカメラ片手に飛びだしました。
  なかなか暮れない 6月の空が暮れたのは、それから間もなくの事です。