祖母の箱を開けるのは大層面白かった。 中には美しい硝子製品や瀬戸物類が入っていた。 (中略) 箱には他の物も入っていた ―― (中略) 箱が到着してからベッドは見事な パッチワーク・キルト の 掛布団のお陰で花が咲いたようになった。 祖母がこしらえたもので、3枚あった ―― アイリッシュ・チェーン、松笠薊、 それに雁の模様のものだった。 【「丘の家のジェーン」 18.】 |
起床時には、カ~ッと太陽。“アラッ、晴れている・・”
目まぐるしく変わる梅雨空には今更驚きませんが、
昨日などは可愛い花を咲かせているドクダミを横目に、採りたい誘惑を我慢。
“この次の収穫は、お天気が安定してから” と、堅く心に誓ったものですから。
それなのに・・つい採ってしまった今朝の私。尤も、たった5束ですが・・。
案の定、程なくして重い空に。ちょっぴり後悔。
ただ幸いな事に太陽も再び覗き、(おずおずとですが)
空は小康状態を保っています。しかしながら、蒸し暑いこと!
さて、上記の引用文ではありませんが、
箱や引き出しの中は、
様々な物が詰まっている場所ですね。
大切な物だったり、
それにまつわる思い出だったり。
私の場合は、手作りのレースで
一杯の “ロマンティックな場所”。
機械化され大量生産の時代になって
久しい昨今ですが、1針、1針、
心を込めて編み上げた物。
レースの魅力を語れば、それこそ
きりがありませんが、大量生産品には
ない細やかな心遣いが、人々の心を
捉えて離さないのでは・・と思います。
この引き出しを開けて小さな
ドイリーを手にする時・・。
数え切れない程のレースですが、
不思議にいつ頃編んだものか覚えているものですね。
同時に、その当時の思い出も乗せて。ある日の窓辺を飾ります。