出来立ての生姜クッキーの美味しそうな匂いが 戸口から流れて来た途端に、年配の婦人が現れた。 深さが 15センチの鈎針編みのレース で縁取りした 白いエプロンにこざっぱりした服を包み、 ジェーンがこれまで見た事もないほど 赤い頬をしていた。 【「丘の家のジェーン」 13.】 |
今日は早くも重い空になっています。降りそうで降らない空。
それでも午後には太陽も顔を出したのですが、ほんの少しだけ。
随分、人見知りする空になっています。
そんな空の下(もと)、日毎に愛らしさを増した白十字の花、ドクダミが庭を席巻。
そろそろ採らなければならないのですが、(お茶にするため)
その採集日に頭を悩ませています。
なぜ、この土日に一部でも採らなかったのかと、ちょっぴり後悔。
去年のように沢山採っても、カビさせてしまったのでは元も子もありませんものね。
一方、“白” と言えば、もう一つの 「半夏生(ハンゲショウ)」。
まだまだお化粧前の “緑” ですが、こちらも楽しみです。
さて、今日の写真。
今、庭では薔薇が咲き乱れていますが、家の中でもレースの華(薔薇)が開花。
それぞれ薔薇柄の 「カフェカーテン」、同じく 「テーブルセンター」、
そして 「花のモチーフ」 です。
何と言っても、レースは白が1番ですが、欠点は汚れが目立つ事。そんなこんなで・・。
今日のレースは、それぞれ飲み干した紅茶で染めたものです。
濃淡こそあれ、大好きなバニラ色に染まりました。
大きなお鍋に飲み干した紅茶を入れ、1番最初に取り出したのが、カフェカーテン。
写真では白く見えますが、実際には、アイボリーです。
その後、テーブルセンター、花のモチーフと・・
取り出すのが遅くなるにつれ、だんだん色が濃くなっています。
尤も、それは汚れの頻度に比例しているのですが・・。
白いレースの持つ、煌めきの美と清潔さこそありませんが、
今度は優しくなって生まれ変わったような気がします。
ところで、上記のフレーズ。
15センチもの大きなレースで縁取りしたエプロン・・
~なんて。こんなエプロンをするのは、
スーザン (「アンの家」のお手伝いさん) だけではなかったのですね。
こんなにも素敵なエプロンを日常的に使えるなんて、
『アンの世界』 の人々は、皆さん太っ腹ですね。
私なんて、布レースのエプロンだって勿体なくて使えません。
その上にもう1枚、エプロンを掛けたりして。
【菜の花の向こうには青い海と赤土の海岸が・・】
ところで、こちらの写真は 『アンの世界』 の菜の花。美しい檸檬色の絨毯。
これと同じ景色をつい最近、【きたあかりさん】 のブログで見掛けたばかり。
やはり、きたあかりさんのお住まいの場所は、
『日本のアンの世界』 だわ・・と、その意を強くした私です。