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雲一つない空で明けました。
それは、
ちょっぴり霞んでもいて・・。
この季節になりますと、
太陽も移動し、夏の間は、
南のベランダからは、
写真に撮れなかった朝日も、
撮れるようになって来ました。
そして今日も暖かい天気に。
そのせいか、朝から蝶が、
次から次へ・・。まるで、季節を間違えたかのように・・。
「今は、秋なのよ・・」 なんて、言ってみても、始まりませんね。
知らない筈は、ありませんもの。
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ところで最近、私は、よく探し物をします。
それは、珈琲カップだったり、積ん読(つんどく)で溜まった、本だったり。
ある事から、つい最近まで 『海の上のピアニスト』 と、
『タイタニック』 のCD を、繰り返し聴いていました。
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映画のパンフレットをもう一度、見てみたくなります。
『海の上のピアニスト』 は、ちゃんとありましたが、
『タイタニック』 は、見つかりません。求めた記憶はあるのですが・・。
探し物をしている時って、本来の物とは違う、思わぬ物を見つけてしまい、
その目的をすっかり忘れ、懐かしさと、ある種の新鮮さに、夢中になってしまう・・。
そんな事って、ありますね。今回が、そうでした。その本と言うのが・・。
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これは、1月から12月まで、月ごとの章に分かれ、素敵な出来事や思い、
季節の料理の事などが、美しい言葉で綴られています。
どんな事が書かれているかと申しますと・・例えば、こんな風に・・。
「真珠とひき蛙」 と題しての項では・・・
“小さい時、寝物語に母がよく、こんな事を話してくれました。
「綺麗な言葉は真珠に変わり、
嫌な言葉は蛇やひき蛙に変わりますよ。」
私は、母の真珠の指輪を見ては、こんな綺麗なものが、
唇からポロポロこぼれたら、どんなに素敵だろうと思いました。・・・”
こんな文章を、ゆっくり音読(声に出して)します。
私は元来、斜め読みの傾向がありますが、この音読でしたら、
絶対に読み飛ばす事は、ありません。
まるで自分が、アナウンサーになった気分で、ゆっくり読み上げます。
美しい文章と言葉が、じんわり胸に染み込んで来て、幸せな気分になれます。
皆様も一度、お試しになって、ご覧になりませんか・・?