【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

冬の使者の訪れ

2008-11-19 16:06:00 | 四季のスケッチ

「嫁菜(ヨメナ)」


    こちらは今日も、こんな
   優しい空になりました。

    ただ、この所の快適な
   小春日和は、
   一転して冬晴れの様相に。

    それもその筈、昨日は
   「木枯らし1号」
   吹いたと言いますから。

    「木枯らし」 とは、
   晩秋から初冬にかけて
   吹く、強く冷たい風の事で、“木を枯らしてしまう風” との、
   意味とか。「木嵐」 が、変化したのだという説も、あるそうですね。

 「木枯らしに吹きあはすめる笛の音を」 ~源帚木  

 “いかつい 11月 の空の下で港は黒ずみ、
不機嫌に広がっていた。
濡れた枯葉が、じっとりと窓敷居にこびりついていた。
 しかし、かの小さな家は炉の火で明るく、
アンの羊歯とゼラニウムのお陰で春のようだった。”

                                        【「アンの夢の家」 第28章】

   今は、風も収まっていますが、
  先程は、道端の落葉が、
  風に舞っていたものです。

  「アンの家」 のように炉の火が
  恋しくなりました。憧れの暖炉。

   ところで、冒頭の写真の野の花
  「ヨメナ」。

   こうして片仮名で書くと、無機質
  の、意味を持たない単なる名前・・
  と言った感じですね。

   しかしながら、漢字で「嫁菜」と
  書くと、途端に意味を持ち、親しみ
  が湧いて来ます。そして想像力も。

   と同時に今更ながら、日本語の
  持つ多様さに驚いています。

   漢字、平仮名、片仮名、ローマ字。
  これだけの文字を自在に操れるなんて、素晴らしいですね。

   さて、写真は昨日の黄昏の空です。
  夕方から急に寒くなり、もう1枚、上に羽織るセーターを・・と思い、
  二階に上がって、ふと見上げた空でした。





   “ディーンが指さした雲は、赤ん坊を抱いて青白い輝く空を
  飛んでいる天使にそっくりだった。
   その頭の所には霞のようなベールがかかり、
  淡い一番星がベールを透かして輝いている。
   翼の先端は金色に染まり、白い衣には真紅の斑点が
  飛んでいた。”
                       【「エミリーはのぼる」 第4章】     

茜色に続く道

2008-11-18 16:16:16 | レトロ(素敵)な空間~散策



【昭和のノスタルジーを感じる街並み・大きな樫の木】


   今日は、こんな優しい空になりました。
 気温は朝こそ、高め? でしたが、
 日中は(昨日に比べれば)
 少々、肌寒くなりました。

   天気予報では、夜辺りからもっと
 下がるなんて言っていましたが・・。

   ところで、夏の花が、
  未だに咲いている我家の庭。

   昨日、もう終りかと思っていた朝顔が
 2輪、花開き、今日も咲いています。

   後の蕾は、全くありませんので、
 これで本当に最後でしょう。長い事、
 お疲れ様でした。それにしても・・。

   ハイビスカスは健在ですし、今のこの
 季節なのに、もう来春のパンジーまで、
 花を咲かせているのですものね。庭を見る限り、季節感はないも同然です。

   季節と言えば・・。今年こそ、虫の音の終わりを確かめようと思っていましたのに、
  又々、うっかりしていました。長い事、鳴いていたのですが・・。
  いつの間にか、バッタリ・・です。私とした事が・・迂闊(うかつ)でした。
 


   さて、今日も昨日の散歩
 の続きです。

   上の写真の “昭和の
  世界” ? に、タイムスリップ
  したような街並みを抜けると
  又々、こんな家に遭遇・・。

   『アンの世界』 には、
   「ポールターさんの古家」 や
  「失望の家」 等など・・。

   人の住んでいない家が登場します。今日は、「もの寂しい家」 の登場です。

   “・・・ナンは ・・・ 『もの寂しい家』 に続く小道をいつも狂気の
  ように走り過ぎた。
   それは長い、薄暗い、樹木がアーチのように、かぶさった
  小道で、わだちの間には草が密生し、えぞ松の下には羊歯しだ
  腰の高さまで伸びていた。
   荒れた門の近くには、長い灰色のかえでの枝が、ナンを
  抱えようとする、じれた老人の腕のように伸びていた。・・・”

                                   【「炉辺荘のアン」 第37章】

    それにしても、こんな赤い蔦の
   絡まった家って、
   ロマンティックですね。

    完全な廃墟ならまだしも・・
   少しだけ木は伸びているけれど、
   見た目には、ほとんど変わらない
   まだまだ温もりのある家・・。

    そんな家が、あったりすると、
   たまらなくなります。

    『アンの世界』 に影響された訳
   ではありませんが、なぜか私も、
   気になって仕方ありません。

茜色の小径

2008-11-17 17:07:07 | レトロ(素敵)な空間~散策

【白粉花】


    この写真のように日の出は
   ありましたが、
   その後、霧の朝となりました。

    ゴミ出しの時には、
   前が見えない程・・。

    霧が、かかるなんて、
   1年に1度あるかないか・・。   

    思わぬ幻想的な光景に
   心、ワクワク・・。

    雪もそうですが、霧も辺りの景色を一変させますね。
   尤も、何も見えないのは困りますが、微かに霧に煙る街なんて・・。
   今日は、小春日和となりました。
  
   “・・・その朝は、霧と光明に溢れた盃のようであった。
  アンの立っている片隅には、水晶のような露をたたえた薔薇が
  豊かに咲き始めていた。”
               【「アンの愛情」 第40章】

   「・・・・・霧は素敵だったわ ―― 素晴らしかったわ。
  私達、遊星の縁を越えて深い宇宙を航海しているような気が
  したのよ。」
                       【「エミリーはのぼる」 第11章】





   さて今日は、いつもの廻り道でも、
  道草でもありません。
  ごく家の近所を散策して来ました。

   時間にすると、僅か2時間余り位・・
  だったでしょうか・・。

   私の住居は、新興住宅地なのです
  が、広い道を横切り、少し歩くと・・。

   それこそ、昔ながらの佇まいの
  場所に容易に出る事が出来ます。

   自転車から見る景色とは又、
  違った目線であり、それは新鮮です。

   いつの間にか・・。
  紅葉が進んでいました。

   つい先日には、まだ紅葉(もみじ)の
  色付きはなかったと思うのですが、こんな風に。

   ふと、向こうからお馴染みのトランクを持った、寅さんにでも、
  ひょっこり出会いそうな雰囲気・・。昭和の匂いが、プンプンなのです。
  そして・・。風に揺れて・・何やらパラパラ・・。

   椎(しい)の実が、落ちて来たではありませんか。そこには・・遥か頭上に・・?
  見上げるほどの、大きな樫の木がありました。思わず、拾って・・。
  “秋色ポプリ” に使えそう~・・なんて。

   

胸元に真珠の煌めき!

2008-11-16 16:16:56 | 私の手作り夢時間


   昨、夜半から降り出した雨・・。
  今日は、朝から雨の日曜日と
  なりました。

   朝の冷え込みこそ、
  ありませんが、気温はそのまま。

   でも、まだまだ例年よりは、
  暖かいような気がします。

   雨は、今日も降っているか、
  いないかのような、しっとりとした
  霧雨でしたが、どうやら、お昼前
  には上がったようです。この時間になると、青空も・・。(15時現在)
  (写真は、3日目に入った、雨に濡れたハイビスカス)

   でも、今日のような・・いかにも物想う秋にぴったりの、霧雨っていいですね。
  庭の木々は、雨で洗われて濡れ色に光り、落葉がその色取りを添えています。

   うっすら色付いた近くの山も一息付き、街は雨に煙っています。絵になる美しさ。
  それに何より、雨の日は心おきなく? 家にいられますもの。

   11月 も末の火曜日は、陰気な日だった。
  時折、冷たい俄か雨が丘を越えて襲来した。
  灰色の 霧雨 の中から見える、辺りの景色は物淋しい、
  人間の死に絶えた場所のように思われた。・・・
  夜になると雨はやんだが、空気はうすら寒く、雲は低かった。・・・”

                                        【「アンの幸福」 第3年目7.】



   さて、上の写真は、アンも大好きな、“涙の雫” とも言われる、真珠で作った、
  胸元を飾るブローチ兼、ペンダントネックレスです。

   勿論、手芸用の真珠ですが、今では、こうして気軽に楽しめるので、いいですね。
  蝶のブローチ部分は、かなり大きめに作りました。

   “アンのエンゲージリングは、真珠 をぐるっと散りばめたものだった。
  アンは、ダイヤモンドを身に付けるのを断ったのだった。”
 
                                         【「アンの夢の家」 第3章】 

   折角、真珠が出て来ましたので、本真珠の事を少しだけ・・。
  真珠も年を取るという事、ご存知ですか・・? 私は、全く知りませんでした。

   どんなに良い粒の真珠でも、どんなに保存状態が良くても・・年を取り・・。
  そうなると、光沢が、なくなってしまうそうです。
  ですから真珠は、しまい込んで置かないで、どんどん使った方が良いそうな。

   真珠のネックレスと言えば・・以前観た映画で、ジュリア・ロバーツが、
  タートルネックの黒いセーターの上に、さり気なく付けていたのが印象的でした。
  これからの季節、活躍しそうですね。

秋の二重奏

2008-11-15 15:35:15 | 香る庭の花綴り


   起床時は、
  今にも降りそうな重い空。

   時間の経過と共に、
  雲は切れ、そのうち太陽も・・。

   相変わらず、気温は高めです。
  昨夜のお月様は、
  雲間から出たり入ったり・・。

   真東の空でしたから、まだそんなに
  遅い時間ではなかったと思うのですが・・。

   その幻想的な美しさに、
  思わず声を上げてしまった程です。

   何もない空に浮かぶ、お月様もいいけれど、
  こんなお月様も、雰囲気があって、なかなかのものですね。

   “穏やかな、風のない、真珠のような灰色がかった日だった事を、
  アンは覚えていた。
   周りは侘しい茶色と紫の 11月 の景色で、雲の裂け目から
  太陽が射し出ている所は、高台や坂が、そちこちに日光の
  つぎを当てていた。・・・”
              【「炉辺荘のアン」 第35章】

   ↑ 上の描写は、今日の天気にも似た、『アンの世界』 です。
  尤も、『アンの世界』 のように、侘(わび)しい茶色と紫の景色ではなく、
  未だ夏の花も咲く、夏と秋の二重奏? ですが・・。



   さて、前述のように、我家の庭は、
  季節感のない事、
  この上もありません。

   赤色に続いて、
  黄色のハイビスカスも開花です。
  しかも、今日で2日目の姿・・。

   夏の間は、朝開いて、夕方には
  閉じる一日花でしたが、さすがこの
  季節になると、3日は持ちます。

   そう言えば、道端に咲く白粉花も、
  (本来は夕方咲く花)今は一日中、
  咲いていますものね。

   そうそう、私と来ましたら・・
  迂闊(うかつ)でした。それは、薔薇。

   紅葉(もみじ)と山茶花(さざんか)
  の間に、天上高く、そびえていました。

   薔薇の一挙手一投足には、かなり気を留めていた筈でしたのに・・。
  そう、上が、ありましたね。それに紅葉(もみじ)の赤と薔薇の赤が一緒になって・・。
  一種の保護色となって、目立たないという事もありました。

   地面近くの・・植物の陰に、ひっそりと咲く、小さな花には随分、
  気を付けるようになったと、自負していたのですが、上を忘れるようでは・・。

日光の魔術に浸った日

2008-11-14 16:46:46 | 四季のスケッチ


    今日もこんな素晴らしい
   空で明けました。
   これで3日連続です。

    風がなくて、穏やかな、
   このような天候の日には、
   山の上では、雲海が見られるの
   だそうですね。

    それにしても、スコーン! と
   晴れて、何もない空・・。
   本当に気持ちのいいものですね。

    そして、昨日も暖かかったのですが、今日は、それ以上。
   動くと、汗ばむような陽気になりました。

   『アンの世界』 の11月と言いますと・・。
  “色彩のない陰気な月” という、イメージですが、小春日和の日もあるのですね。

   それにしても、“日光の魔術” とは・・。
  今日の、ブログタイトルにも、ちゃっかり頂いてしまいました。

   “雨が降って・・・降って・・・降り抜いた。・・・
  そのうちに、小春日和の日光の魔術に浸った一週間が続き、
  寒さが身に沁みる夕べには母は、炉格子ろごうしの焚きつけにマッチをり、
  スーザンは夕食に、焼き馬鈴薯ばれいしょを添えた。・・・”

                                        【「炉辺荘のアン」 第29章】



 


   今日は、
  あまりにも、いいお天気! 

   「室内と戸外の
  優劣」
は、比べるまでも
  なく、その針は、当然の如く
  「戸外」 を指し示しています。

   さすがの私も、家にいるの
  は、あまりにも勿体なくて、
  近所の友人に、
  電話してみました。

   幸い、今日は在宅。
  彼女も、行くと言いますので、急遽(きゅうきょ)、あり合わせの物を弁当箱に詰めて出発。

   と言っても・・行き先は毎日眺めている、目の前の、ちょっとした山。
  家から徒歩で、10分足らずの場所ですが・・。

   「・・・あたしに話しかけないでね。
  あたし、ただ、今日のこの美しさに浸りきっていたいの・・・
  口元に差し出された夢の盃を一足ごとに、すする気持ちよ。」
            
                                   【「アンの青春」 第21章】

   ここは、紅葉ではなく、
  桜の木ですので、もう
  落葉も進んでいました。

   でも、カサ、カサ・・と
  その落葉を、思い切り
  踏んで歩いたり・・。

   秋色に、すっかり染まる
  事が出来ました。
  そうそう外で頂いた食事の
  美味しかったこと!   

ローズマリーの奇跡

2008-11-13 16:26:26 | ハーブと香り雑学


   昨日と同じ空、いいえ、それ以上の
  快晴の空となりました。今日も360度、
  何もない空です。勿論、今日も日本晴れ。

   本当に気持ちのいい朝を迎えました。
  小春日和です。そう言えば、昨夜も・・。

   頭上には、満月のお月様。
  お星様も大層、綺麗で・・。

   いつものように、湯たんぽを抱えて、
  深夜の空に見入ったものです。
  (右の写真は、「アメジスト・セージ」)

   “秋の夜空に星が降ったら・・
  あなたに会いたくて一人涙する
  私を思い出して下さい。
  あなたに届くよう、
  涙で空に詩を書きましょう・・”
   

   ~アレッ!? 録り溜めしていて・・昼間見た、韓流ドラマの影響を相当、
  受けていますわね。でも、何てロマンティックなのでしょう。  
  ・・~ナンテ、「想像の余地」 に遊ぶのは、この位にして・・。



   ところで、昨日のレースのテーブルクロス、下に敷く布を変えてみました。
  昨日と、雰囲気、ガラリと変わりましたでしょう・・?

   でも本当は、もっと深い緑を探したのですが・・。やはり今日も、出て来ません。
  最近、こんな探し物ばかりで、いい加減、うんざり。いよいよ危ないかも・・ですね。

   【ローズマリー・ワイン】 の事は、以前にも何度か記しました。
  ハーブの中で、ローズマリーは、結構役立っています。

   テーブルの上の硝子の瓶。実は・・化粧水なのです。
  と言っても、クレンジング。中身は、沖縄のお酒 「泡盛」 に、ローズマリーを入れた物。

   何かの健康雑誌で、この 「泡盛」 が、クレンジングに適している・・との記事を見て、
  それ以来、使っています。どうせなら・・と思って、このローズマリーを入れてみました。
  ローズマリーは、若返り効果たっぷりのハーブですから・・。

   でも、私は、面の皮が厚い? ので、大丈夫ですが、
  どなたにも合うという訳では、なさそうです。呉々もご注意を・・。

   そうそう、冒頭の写真。生憎、季節感のない、写真となってしまいましたが、
  先日の朝顔と言い、今日のハイビスカスと・・。
  奇しくも夏の花が、2輪ずつ、まるで寄り添うように咲いているのです。

   朝顔は、まだしも・・ハイビスカスは、どちらかと言うと “孤高” のイメージが、
  強いものですから、意外です。植物も人間と同じなのですね。

秋色レースの物語

2008-11-12 17:17:17 | 私の手作り夢時間

【インウォールクラータ】


     今日は、雲一つない
    快晴の空となりました。
    久し振りのお天気、
    日本晴れ。

     カーテンを開ける時の
    ワクワクした高揚感も、
    何日振りの事でしょう。

     それにしても、昨日の
    夕焼けには驚きました。
    空一面なのですから。

     部屋の中にいた私の手が、一瞬ピンクに染まって・・アレッと思って、
    空を見たのです。こんな事って、あるのですね。

   360度、青の世界は経験ありますが、ピンクは初めてです。時間は丁度、午後5時。
  僅か1、2分の天体ショーでした。まさに “刹那” の時なのですね。

   “テディと一緒にブレア・ウォーターの土手に座り、朝の空の
  珊瑚 の下に座って、ただ狂おしい、美しい、忘れられない、
  馬鹿らしい夢を見るのは、何と言う楽しい事だろう。・・・・・”

                            【「エミリーの求めるもの」 第14章1.】

   上の描写は、朝の光景ですが、これを “夕” にすれば・・なんて。
  まさに、写真の空は、“珊瑚” でしたもの。珊瑚色の空!



   昨夕の空に感激して、
  思わぬ時間を
  割いてしまいました。

   先日来からのレース編み、
  やっと仕上がりました。

   心配していた糸も、
  ぎりぎりセーフ。
  でも、危ない所でした。

   直径、105センチ。かなり
  大きくなってしまいました。

   今日は、グリーンの布を敷くつもりが、見つからなくて、こんな色になりましたが、
  下に敷く布の色を変えれば、色々雰囲気も変わって面白いですね。

   そうそう、以前に100番の細いレース糸で編んだドイリーも、一緒にお披露目です。
  縁に、ご愛敬でビーズをはめ込んでみました。

   最近、早く大きくしたいがために、かなり太い糸で編んでいましたが、
  やはりレースは、細い糸の方が、優雅ですね。
  スーザン が自慢していたのが、分かる気がします。

   “・・・誰一人、100番 の糸で編んだ、5インチもの幅の、
  クローセ編みレースを飾りに付けたエプロンを持っている者は
  いないと思うと、良い心持ちだった。
   1週間前、シャーロットタウンの博覧会で、スーザンは、
  このレースで1等賞を取ったのである。”

                                  【「炉辺荘のアン」 第34章】

開いた小さな冒険の扉

2008-11-11 17:17:17 | レトロ(素敵)な空間~散策


   ちょっぴり寝坊した朝は、
  こんな空で明けました。

   もう日は随分、
  高くなっています。

   雲間から太陽は、
  顔を覗かせていますが、
  いかにも11月らしい重い空です。

   日本の秋は、『アンの
  世界』 のように、全く色彩の
  ない世界ではありませんが、
  少なくとも11月の空は、本来、
  こんな空だったような・・? 気がしてなりません。

   雲一つない快晴の空は、本当に嬉しいのですが、ここ何年か11月らしくない、
  天気が続いていましたので、ずっと・・微かな違和感を抱いていました。

   だからと言って、それが解消された訳ではありませんが、ひとまず・・
  今だけは・・ほっと胸を撫で下ろしている私がいます。
  でも、見るからに薄ら寒い、こんなお天気で、ほっと・・なんて、変ですね。

   今日も帰り途、こんな
  曲がり角にやって来ました。

   最近、時間が許す限り、
  廻り道をして、見知らぬ街を
  探検? している気分に
  なっています。

   以前は、駅から我家まで
  の最短距離を、ひたすら
  帰る事しか、頭になかった
  私です。こんな風になるなんて、
  考えた事もありません。

   街の佇(たたず)まいもそうですが、道端のお花にも、季節毎のお馴染みさんが、
  出来たりして。こんな事も、心楽しい出来事です。

   「おや、もうそんな時間になりましたか。」
  「愉快に過ごしていると、何て時間の経つのが早いんでしょう!
  さあ、家へ帰らなくては。」
                       【「アンの夢の家」 第8章】

     秋の日は、本当に時間の
    経つのが早く感じられますね。

     ミス・コーネリア嬢の言葉を
    待つまでもなく、秋の日は、
    アッと言う間の日暮れです。
    
     ぼやぼやなどしていられません。
    さあ、私も家路を急がなくては!

   ← こちらの我街の古木の公孫樹
   (いちょう)、まだまだ緑です。

   “黄昏時に部屋に帰って、薄れ行く光の中へ座った。
  風は日没に変わって、夕方は寒かった。・・・・・”

                                   【「エミリーの求めるもの」 第21章5.】

   こんな日こそ、オレンジの灯りが恋しくなりますね。ランプ・・? 蝋燭・・?
  今日は、何の灯りを灯しましょうか・・。



   この記事(1回目)を UP したと思った途端に、俄かに辺りが赤く染まりました。
  思わず、カメラを持って二階に・・。こんな空が待っていました。

再び灯った心の灯(ともしび)

2008-11-10 16:56:56 | リラのお気楽ユメ日記


   昨夜は、この秋、一番の
  冷え込みとなりました。

   そのせいか朝の空気も
  殊の外、澄んでいたような
  気がします。

   ツンと肌を刺す冷気・・。
  思いの外、気持ち良くて。

   この冷気、私は案外、
  好きなのかも知れません。

   その空は・・。起床時こそ、太陽が見られましたのに、今日も重苦しい空に、
  変わりありません。こんな空が・・延べ3日間も続いているのですね。そう言えば・・。

   『アンの世界』 にも、こんな記述がありました。
  今日のような曇り空でも、降るよりは、まだいいですね。

   “小止みもない、秋雨の2日目である。
  本当に 11月 になってから、ほとんど毎日降っている。
  ・・・ポタポタ雫の垂れる木々と、
  黄ばんだ野原とで、外は味気ない風景だ。
   そして湿気と陰気さは、私の魂と心の中にまで染み込んで、
  全ての生気と精力を吸い取ってしまった。・・・”

                            【「エミリーの求めるもの」 第19章5.】

   今朝も、いつもの習慣で、庭に出てみました。
  朝顔が2輪。そう言えば、昨日も・・。ただ昨日は、朝から外出したものですから、
  気忙(きぜわ)しくて、ゆっくり観察している暇など、ありませんでした。

   葉っぱを、もうほとんど落とし、朝顔にとっては、本当の意味の最終章だと
  思うのです。それなのに、季節外れの花の侘しさなど、これっぽちもありません。
  それどころか笑顔さえ見せている・・。

   これは、驚きでした。2輪、仲良く寄り添って・・。
  だからこその、笑顔なのかも知れませんね。



     さて、上 ↑ の “ 香りのスプーン”
    私の小さな友達? が、ハーブ園に
    行ったお土産と言って、プレゼント
    してくれました。そう言えば・・。

     レッスン室のドアに、リースと
    一緒に掛けていた、手作りの香りの
   【スプーン】 から接着剤でくっつけた
    木の実が、ドアを開閉する度に、
    ポロ、ポロこぼれていたものです。

     その時は、「ヤーネ~!」 なんて、
    キャッ、キャッ笑っていましたのに。
 
     少ないお小遣いの中から
    買って来てくれた気持ちが嬉しくて。
  
     思わず、涙がこぼれそうでした。
    最近、少々、涙腺が緩くなっているのですが、これって・・?
    いいえ、きっと秋のせいですよね。みゆりちゃん、どうも有り難う!

   ↑ の薔薇は、先日の薔薇。今日で、もう6日。随分、長持ちしています。
  こちらも、咲いてくれて有り難う!・・ですね。