【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

希望の華

2011-03-21 16:03:26 | リラのお気楽ユメ日記




 月が特別黒い雲から意気揚々ようようと顔を出したので、
 影と銀色の光が波のように
 グレン村の上で追いかけ合った。
 リラは子供の頃、ある月夜に、
 「お月様って悲しい悲しいお顔のようね」
 と、母に言った事があった。
 今でもまだそう見えた ――
 あたかも恐ろしい光景を見下ろしているかのように
 苦悶し、苦労にやつれた顔のようだった。
                    【「アンの娘リラ」 第17章】  


   雨こそ降っていましたが、
  今日は昨日以上に暖かい朝を迎えました。

   ほどなくその雨もやみましたが、(朝が暖かかった割には)
  日中の気温上昇は、ほとんどありません。
  それでも大層暖かいですけれど。

   ところで昨夜・・あれは何時頃だったでしょう。
  満月のお月様が南の空に、ひょっこり顔を出していました。
  雨が降っていますのに。

   不思議な事もあるものだと思いながら、
  お月様も今回の事で涙を流しているようにも見え・・。
  でも、私にとっては嬉し涙でしたけれど。

   と言いますのも、この地震以来、
  ずっと学生時代の友人の安否確認をしていました。

   場所は、津波で壊滅的な状態と言われている町。
  勿論、生存は信じて疑いませんでしたが、不安は過(よぎ)ります。

   3日後、生存情報をネットで見つけましたが、
  伝言ダイヤルも、避難所の名簿を必死で探しても見つかりません。
  ところが、ずっと不通だった電話が昨日、やっと通じました。

   何と電話に出たのは本人自身。家族も全員無事との事。
  家も高台にあったので、津波の被害を受ける事もなかったそうです。

   無事を喜びましたが、小中学校の同級生が、
  大勢亡くなられたと声を落としていました。

   ところで、さすがに今日はテレビでも言っていましたが、
  今、日本全体が下を向いているとか。

   尤も、あれだけの大災害があった訳ですから仕方ありませんが、
  それでは日本全体が落ち込んでしまいますものね。
  ましてや風評被害や、物品の買占めは言語道断でしょう。

   テレビ画像から見る東京の街は暗くて、まるで燈火管制下のよう。
  疎開に燈火管制と言いますと、やはり戦時中・・でしょうか。

   そう言えば、街頭インタビューで、
  そんな事を仰っていた年配の方がいらっしゃいましたっけ。

   節電は当然の事ですが、テレビ局はどうなのでしょう。
  NHKは残しても民放を輪番制にすればいいと思うのですが、
  そんな話はないのでしょうか。
  一定の時間帯だけでも効果あると思うのですが・・。

鏡の前のヒロイン

2011-03-20 17:07:27 | リラのお気楽ユメ日記




 
 「笑い がこの世界からなくなってしまったわ」
 と、フェイス・メレディスが嘆いた。(中略)
 「苦悶の叫びに満ちた世界ですよ」
 と、ガートルード・オリバーが言った。
 
 「少しは 笑い も必要ですよ。
 心からの 笑い は時には
 お祈り に劣らず良いものですからね ――
 ほんのたまにしかないけれど」
 と、プライス夫人は小声で付け加えた。
                   【「アンの娘リラ」 第12章】 



   起床時は、こんな
  晴れ渡った空で明けました。

   その後、パ~ッと太陽、
  ほどなく翳(かげ)り・・。

   そんな事を繰り返しながら
  いつの間にか曇り空に。

   今は、ごく弱い雨が
  降り出したようです。
  
   気温は引き続き
  暖かくなっています。

   ところで今朝、何気なく付けたテレビ。勿論、画面は東北大震災です。
  「俺は戦争、行った事ないけれど、戦争だよ、これは・・」

   どうやら元の場所に会社を探しに来たらしい2人連れの男性。
  漸(ようや)く探し当てたものの、がれきの山と化したその姿に呆然とし、
  思わず出た呟き。

   一方、チュニジアを発端として震災前から相次いで起こった民主化の嵐。
  とうとう、リビアでは戦争状態に入ったとか。

   まるで戦争のような爪痕を残す自然災害に襲われた日本。
  翻(ひるがえ)って、リビアのように自ら起こす戦争。世の不条理を感じます。





   上の 『アンの世界』 の記述も例に洩れず、戦時中のもの。(第1次大戦)
  特に今回の場合は、原発の事故も重なり、
  福島などの役所ごとの避難という現実は、疎開そのものですものね。
  こんな時、ついつい笑顔が消えている事に気付きます。

   小さな胸から? すぐに溢れてしまう嘆きも・・
  勿論喜びも、じっと見つめ、その度に心の姿を映し出してくれる鏡。
  鏡も又、心を落ちつけてくれるものです。

   そうそう、停電や電力節減の折から
  蝋燭を使う事が多くなっているようです。

   先日も火事のニュースがありましたが、
  安定の良い蝋燭立、出来れば火屋(ほや)を用いましょう。
  火事を起こしてしまっては元も子もありませんものね。

祈り

2011-03-19 16:33:26 | リラのお気楽ユメ日記




 
 港はここは紫、あそこは空色、
 その他は全部乳白色に輝いていた。
 楓林は緑が萌え始めていた。(中略)
 
 春は1年の喜びだと誰が言ったのかしら?
 辛い悲しい季節だのに。
 薄紫の朝も水仙のような星も老松を渡る風も
 みなそれぞれ異なる悲しみを与える。
 この世は2度と不安から解放されないのだろうか?
                    【「アンの娘リラ」 第12章】



   起床時こそ寒かったものの、
  その後、気温は一気に上昇。
  今日は暖かくなりました。

   この暖かさは、
  全国的なのだそうですね。

   昨日まで雪の舞っていた
  被災地も一息着きますね。

   そんな中、匂い菫が開花。
  膝を着いて、頭(こうべ)を垂れ、
  まるで祈りを捧げているかのような
  その姿にハッとさせられ・・。

   思わず手を合わせている
  私がいました。それにしても・・。

   今日になって小さな庭にも
  一気に春がやって来たようです。

   名前も知らない小さな小さな
  この花は、去年はとうとう咲かなかった花。

   かと思えば、去年は冬中咲いていた
  「蔓日々草」 は、今日、やっと蕾を付けたばかり。

   それに遅れまいとするかのように、
  水仙やフリージアも続々と続いています。

   こんな風に僅かな変化こそあれ、
  今年も当たり前のようにやって来た春。

   一方、被災地では、
  今年は春を楽しむ心の余裕などないかも知れませんね。

   それどころか春が美しければ美しいほど、
  悲しみは募るかも知れません。
  でも、生きる希望を何とか見出して頂きたいと思います。

   それにしても、物余りの時代、
  飽食の時代と言われて久しい日本。

   震災から1週間経った今では徐々に改善されつつありますが、
  1日に、おにぎり1個という事もあったようですね。

   いくら物があっても道路が寸断され、
  ガソリンがなくなれば被災者の元には届きませんし、
  これだけ発達したネット社会での情報も同じです。

   文明の繁栄を享受出来るのも、平時だからこその事なのですね。
  今回ほど文明社会の脆(もろ)さを感じた事はありません。
  福島原発もそうですね。私達には祈るだけしかありません。

   ですから、普段から備えが必要なのですが、
  いかんせん、人間は忘れやすいという事です。
  だからこそ政府なり国には、しっかりして貰いたいのですが・・。

   そうそう、ついこの間、
  「いつ起こるか分からない天災よりも子供手当無償化が急務」
  と言って予算を削ったのではありませんでしたっけ・・。

   「備えあれば憂いなし」 とは良く言ったものですね。
  それに今回の地震が 「想定外」 では決してないようです。

   ここ50年の間に、マグニチュード9.0以上は5回目だそうですから。
  それなのに、なぜマグニチュード設定をそれ以下にしていたのでしょう。
  
   日本だけ来ないと思っていたのでしょうか。
  これからは、いつ何が起きてもおかしくないと思って生活するべきなのでしょう。

野の花は癒やしの香り

2011-03-18 17:15:17 | 路傍の花~道草

【なずな(ぺんぺん草)】



 
 「あたし室内と戸外の優劣 を比べている処なのよ」
 (中略)
 「暖炉の火が気持ち良く燃え、
 美味しい冬林檎がお皿に一杯にあって、
 3匹の猫が仲良く甘え声を出し、緑色の鼻をした、
 申し分のない陶製の犬2匹のいる
 ここで過ごしましょうか?
 それとも、灰色の森と、港の岩に打ち寄せる
 灰色の水が呼んでいる公園へ行きましょうか?」
                     【「アンの愛情」 第25章】 



   今朝は大層、冷えました。
  起床時には屋根に薄らと雪も。

   雪は、さすがに早い時間に
  消えましたが、今日は暖かいと聞いて
  いただけに、余計に寒く感じられます。

   案外、そんなものなのでしょうね。
  となりますと・・。

   外出するつもりでいましたのに、
  つい、“よそうかしら・・?” といった
  思いが頭を過(よぎ)ります。

   最近、なぜか外出したくなくて。
  以前は、こんな事はなかったのですが、
  どうやら家(うち)大好き人間と
  化してしまったようです。

   とは言え、そんな事ばかりも
  言っておれません。
  重い腰を上げて出掛けて来ました。

   ただ、空は晴れ上がっていますのに、
  吹く風は冷たく自転車で出た事を、ほどなく後悔。




【姫踊り子草(ヒメオドリコソウ)】


   でも、路傍に目をやれば、
  ついこの間まで冬枯れだった野に
  明らかな変化が・・。

   至る所に咲く野の花に
  癒やされます。

   もうすっかりお馴染みの
  「なずな」 が咲けば、
  「姫踊り子草」、「星の瞳」 も。  

   そして、どこからともなく
  「沈丁花」 の香りも漂って来て・・。

   寒くても確実に春の足音は、
  近付いて来ているようです。

   ところで、スピーカーから流れて来る、
  ロック調の割れんばかりの大きな音・・。

   思わず、“お祭り?”
  ~なんて思ってしまったものですが、何と小学校の卒業式でした。
  
   見るともなしに見ていましたら・・。
  親子が手を繋いで体育館に入っている処でした。

   その曲たるや、まるでボクシングの入場曲のよう。
  “最近は卒業生だけでなく、親にもスポットライトが当たるんだ・・”
  同時に、テレビで放映されていた、震災地の涙の卒業式が重なります。

   不覚にも私は知らなかったのですが、
  最近の卒業式って若干の差こそあれ、こんな風になっていたのですね。
    
   私は、「氷点」 に出て来るような厳粛な雰囲気の方が好き。
  シ~ンとした中に、答辞の奉書紙を捲(めく)る音だけが聞こえて来るような。

   でも、「蛍の光」 の曲に送られて涙・・
  ~なんて、もう古いのでしょうね。

   今日で丁度、あの地震から1週間ですね。
  午後2時26分。しっかり刻みつけられてしまったこの時間、
  私も黙祷させて頂きました。

手仕事の空間

2011-03-17 16:58:56 | 私の手作り夢時間




 マリラの目は木々のしげみの間から覗いている
 我家の青い屋根の上に、愛おしそうに留まった。
 夕日が窓に反射して虹のような照り返しが、
 いくつか輝いていた。
 しっとり湿った小径に踏み入りながらマリラは、
 炉の火 はぱちぱちと燃え、
 お茶の支度の出来ている我家にいるのは
 実に嬉しいものだとしみじみ思った。
                   【「赤毛のアン」 第27章】 



   こちらも今日は、
  真冬の寒さになっています。

   とは言っても、一時の
  あの寒さではありません。

   それでも 「雪の小坊主」
  メロディーと共に灯油を玄関先まで
  届けて貰える有り難さ。

   「避難している訳でも
  ありませんのに、ごめんなさいね」
  ~思わず口にしていました。

   でも、業者の方が言われるには、
  こちらでも後、1回分位しか
  確保出来ていないとか。

   でも来週は、3月も24日。
  お彼岸過ぎでもありますし、
  暖かくなってくれれば・・と思います。

   さて、一時ほどの寒さではないとは
  言え、先程から雪がチラチラ・・。

   マリラではありませんが、こんな日は、炉の火が恋しくなりますね。
  そう言えば炉火は、電気も灯油も使いませんものね。今更ですけれど。

   ただ見かけのロマンティックさとは裏腹に、
  電気やガスのように便利ではありませんし、後始末も大変です。

   そんな時・・暖房にはなりませんが、
  我家には、ランプが転がっている事を思い出しました。

   これまでは装飾用に使っていましたが、このランプ、
  蝋燭よりは数段明るいし、何より長時間使えます。

   灯油は使いますが、微々たるもの。
  それに油は新しくなくてもいいそうで、大層経済的です。
  節電が言われている今、丁度良いのでは・・と。

   アラッ!? 今日も話が前後してしまいました。
  ところでこちらの写真。ちょっとしたリサイクルです。
  総レースのスカートだったのですが(以前編んだもの)、着ないのでテーブルクロスに。

   もう少しフリルが沢山あれば良かったのですが、仕方ありません。
  でも、もう1枚、同色のレースを掛ければ、気分は 『アンの世界』

   いいえ、フリルの付いた円形ダブルスカートのテーブルは、『若草物語』 ですね。
  後日、ティータイムに登場するかも知れません。   

小説から学ぶ危機管理

2011-03-16 16:15:36 | 心の宝石箱




 荒れ狂う雷やひょうの中から、
 裂けた木の枝がドサリと家にぶつかり、
 硝子がガチャンと割れる音がした。
 (中略)
  暴風は1時間近く、たけり続け、その激しさは、
 誰も一生、忘れられないほどだった。
 マリラでさえ、恐ろしさの余り、
 生まれて初めて取り乱し、台所の隅の
 自分の揺り椅子の側に膝まずいたまま、
 耳もろうするばかりの雷鳴の間にすすり泣いていた。
 (中略)
 「これが1時間前の世界かしら? 
 こんな荒らされ方がたった1時間の事とは思えない。
 もっと長い時間の事のようだわ」
 
 「こんな事は プリンス・エドワード島、
 始まって以来
の事だよ。
 私が子供の時、ひどい荒れがあったけれど、
 とてもこれには及ばなかったよ。
 きっと、恐ろしい被害があったろうよ」
                       【「アンの青春」 第24章】 



   1日中、暖房なしで過ごせた、
  一昨日や昨日と違って、今日は
  ちょっとだけ肌寒い天気に。

   それでも起床時の気温は15度。
  これでもまだまだ暖かい方でしょう。

   ただ今日は少々、風があります。
  北風。エミリー、曰く処の、
  ガミガミおばさんですね。

   そんな中、思わず目を疑う事が・・。
  【先日】 は白色だった匂い菫が今日は青色に。

   私の見間違い・・? いいえ、そんな筈は・・。
  世の中が大変な事になっている時、大騒ぎする事でも何でもないのですが、
  あの時、青色ではなく白色だった事に、ほんの少々がっかりして、
  (写真こそありませんが)しっかり確かめましたもの。

   さて、上記の記述は嵐の描写で、今回の巨大地震とは比べ物にならない比ですが、
  この処、頻繁(ひんぱん)に耳にする、「想定外の出来事」。

   『アンの世界 も例に洩れず、いつの時代にも、それはあるという事でしょう。
  もうそろそろ、この言葉を “言い訳の常套句” に使うのをやめて頂きたいものです。
  私達も、これからは、想定外の事は起こり得ると覚悟し、行動する事なのでしょうね。
  それにしても・・。

   直近に読んだ小説に、何と今回の出来事に酷似している作品があるのでしょう。
  勿論、実話もありますが、小説中の出来事と現実のそれがダブります。
  例えば、津波の状況は、三浦綾子著 「泥流地帯」 の再現のよう。

   迫り来る土石流に 「山へ逃げろ!」 と、
  人々は叫びながら上へ上へと必死に逃げましたから。
  又、流木に掴まって助かった拓一は、同様にして助かった住民の姿に重なります。

   同じく、東野圭吾著 「天空の蜂」 は原発の危機をリアルに描いています。
  「事実は小説よりも奇なり」 とは、良く言ったものですね。

   ところで地震発生以来、ささやかですが私のしている事。
  大2個、中4個の手持ちのバケツにお風呂の水を汲み置き、トイレに利用。
  毎日お風呂に入れる事に感謝し、流せる水がある事に感謝しながら・・。

空気を飾る宝石~ジャスミン

2011-03-15 16:18:16 | ハーブと香り雑学





 ・・・(略)シルヴィアは花を持ち上げて、
 その中に顔をうずめた。
 「とにかく、誰にしても、
 この花を下さった方を、あたし、有り難いと思うわ」
 と、シルヴィアは楽しそうに言った。
 「さんざし くらい好きな花はないんですもの。
 ああ、何ていい匂いなんでしょう!」
                        【「アンの友達」 2.】 


   今日は白く霞のかかった空で
  明けました。

   昨日同様、暖かく、
  春らしい天気になっています。

   しかしながら被災地は、
  昨日より10度以上の気温低下
  なのだそうですね。

   避難生活の厳しさを思いますと、
  心が痛みます。

   それに福島原発の事故も
  気になる処ですね。

   最悪の事態にならない事を
  ただ、ただ祈るのみです。

   そんな中、一足早く、
  咽(むせ)るような
  甘い芳香に包まれています。

   それは、香りの王様、「ジャスミン」 の香り。
  (因みに薔薇は、“香りの女王” と言われていますね)

   ジャスミン、1滴の香料を取るためには、
  何と200個から250個の花が必要と言いますから驚きます。
  



 
   

   このジャスミン、朝一番の宅急便で届きました。
  尤も、今日が 「ホワイトデー」 なんて、すっかり忘れていましたけれど。
  それに 「さんざし」 でもありません。

   怪訝(けげん)そうな顔をしている私に、
  「ホワイトデーのお品です」。ご近所中に響き渡るような声。

   “そんな大声、やめて下さいな・・”
  ~なんて心の中で思いながら、それでも満面の笑顔。

   それにお花を受け取るのに、しかめっ面の人なんていませんものね。
  おまけに、巷よりひと足早く嗅いだ、
  芳(かぐわ)しい芳香に心も、とろけそうです。

   ところで、ジャスミンの香りの効果。
  不安感や過度の精神興奮、攻撃的な行動の緩和などに効果があるそうです。

夢を紡ぐレース編み

2011-03-14 19:58:38 | 私の手作り夢時間




 
 「・・・ダイアナはカーモディにいる叔母さんから
 教わった 新しい編み方 を教えてくれたの。
 アヴォンリーじゃ、あたしたちの他、
 だあれも知ってる人がいないのよ。
 それであたしたち、これを他の人には誰にも
 教えないって堅い誓いを立てたの。
                      【「赤毛のアン」 第18章】 


   こちらは今日も大層、暖かくなりました。4月下旬頃の陽気とか。
  春独特の匂い? も嗅いだものです。
  この匂いを嗅ぐと本格的な春も、もうすぐです。

   ところで、今日我街のデパートのエスカレータを見て思わず、
  “動いている” ~なんて思ってしまいましたが、計画停電は首都圏だけなのですね。
  
   それこそ、全国単位でそれを実行すれば僅かの負担で済むと思うのですが、
  素人考えなのでしょうか。それにしても・・。

   こちらは普段通りの、のんびりした光景。
  スーパーのレジの混雑もなければ、トイレットペーパーなどの買い占めもありません。
  


   大地が揺れ、怒り狂う海の映像を呆けたように眺めていた、ここ何日かの私。
  だからと言って、恐れおののいていても仕方ありませんね。
  そんな時、1本の糸と針が心を落ち着かせてくれます。そう、レース糸と鈎(かぎ)針。

   そうそう、めぐみさんにご紹介頂いた、
  文化出版局の 「50のモチーフと22の作品集」、私も買い求めました。
  
   それこそ中身も見ずに。
  本屋さんなのですから中を見てからでも遅くないのに・・と苦笑。
  何より 「アンティーククロッシュ」 に惹かれましたから。
  
   アン の、誰にも教えたくない新しい編み方・・
  こんな編み方だったのかも知れませんね。

爪痕

2011-03-13 16:13:58 | リラのお気楽ユメ日記


 羊歯しだの匂いが何と快く、
 森林らしい気分をたたえている事だろう。
 上の方で大きな羽毛のようなもみの枝が
 何と優しく揺れ、囁いている事か。(中略)
 全てのものはリラがこれまで
 何百回も見て来た通りである。
 しかし、世界の全様相は変わったように見えた。

 「何か劇的な事が起こればいいなんて思って、
 あたしは何ていけなかったんだろう!
 ああ、あの懐かしい 単調な愉しい毎日
 もう1度帰って来たらいいのに!
 もう決してけっして不平は言わないから」
                       【「アンの娘リラ」 第4章】 


   今日は本当に春らしく、
  良い天気になりました。
  空も、こんな優しい桜色の空。

   頬に当たる風も大層、
  心地良くなっています。

   こんな事を、
  いつものように記しながら・・。

   今回の日本最大級の地震に
  被災された方の事を考えますと、
  何だか申し訳のないような
  気持ちになります。

   それにしても時間が、日にちが
  経過するごとに次第に明らかに
  なって来る今回の地震の凄まじさ。

   マグニチュードも、
  8.8から9.0に変更されましたね。
  その破壊力には目を覆わんばかりです。

   地震の規模も範囲も過去最大なら、津波も拍車をかけたようです。
  おまけに原発も加わって。

   それだけに、上の リラ の言葉ではありませんが、
  空を美しいと思い、花を愛(め)でる・・。

   こんなごく些細な日常的な事が・・普段、当たり前だと思っていた事が、
  どんなに貴重で幸せな事であるのか・・今回ほど思い知らされた事はありません。
  ましてや今度の地震では周りの景色さえ、一変させてしまったのですから。

   今、避難所にいらっしゃる方や、不幸にもお亡くなりになられた方にも、
  ついさっきまで、営々と刻まれた生活が当然の如くあった筈。
  
   それらを突然に、一瞬にして奪い去ってしまう天災の恐怖。
  強大な自然の前には人間は何と無力で、脆(もろ)いものか・・。

   このような地震国日本に住む私達ですから、
  これからもいつ何時(なんどき)、このような目に遭わないとも限りません。
  
   そのためにも1日、1日を大切に過ごさねば・・と切に思います。
  (すぐに忘れてしまうかも知れませんが)
  
   こんな中、膨らんだラッパ水仙を発見。
  生命の息吹を感じます。ほっと心和む瞬間です。  

地震御見舞申し上げます

2011-03-12 11:25:15 | 四季のスケッチ
   昨日の午後2時26分頃、三陸沖を震源とするマグニチュード8.8、
  震度7の未曾有の巨大地震には肝を冷やしました。
  その前日にも大きな地震があったというばかりですのに。

   その規模も然る事ながら、範囲の広大さ。
  これまでは点であったものが、線にもなって。
  その上、それに伴う津波の怖さ。
  
   大津波が巨大なゴミを巻き込みながら家屋を襲い、
  車を呑み込んで行く・・。

   テレビ映像からの感想ですが、それは魔物のようにも見え・・。
  中には、10mを越えるものもあったと言います。

   今日になって集落ごと又、陸前高田市のように、
  町ごと壊滅状態になってしまった所もあるとも。

   それにしても、とてつもない自然の脅威。
  一体、どうなってしまったのでしょう。
  よもや他人事ではありません。
  
   最後になりましたが、被害に遭われた方、
  心より御見舞申し上げます。