【いくつになってもアン気分】

 大好きなアンのように瑞々しい感性を持ち、心豊かな毎日を送れたら・・。
そんな願いを込めて日々の暮らしを綴ります。

秋がくれた花と実の協奏曲

2012-10-20 17:20:57 | 四季のスケッチ

【ひっそりとして、けれども豊かなこの季節】


こおろぎも歌を歌い収めました。
夕方になると大変冷えて来ますので、
あたしの部屋には小さな、むっくり肥えた、
卵型の、薪ストーブが入りました。
レベッカ・デューが入れてくれたのです ――                
               【「アンの幸福」 最初の1年4.】


   今日は朝から雲一つありません。
  前を見上げても後ろを見ても右も左も青 ― 青 ― 青。
  気持ちの良い日本晴れです。

   それにしても昨夜から今朝にかけて冷えたこと!
  こんな時、先日の 【毛糸の肩掛け】 が役立ったのは言うまでもありません。

   こんな風に朝晩は冷えていますが、 『アンの世界』 のように、
  こちらはまだこおろぎは歌を歌い収めていません。
  尤も一時に比べて少なくなりましたが。

   今現在も何の虫でしょう、「チ、チチチチチチ・・」。
  昼間からずっと大きな声を張り上げて歌っています。
  そして私は早くも湯たんぽを抱えています。








   さて、今日の写真。
  冒頭のそれは、庭の 「犬蓼(イヌタデ)」 のドライと昨日、山から拾って来た秋。

   1日経ちましたので、葉っぱの微妙な色が消えていると心配したのですが、
  幸いにも残っていて。それだけ秋が深まったという事なのでしょうね。

   犬蓼は別名 「赤まんま」。そう、赤飯のような小さな花です。
  「水引草」 もそうですが、小さくて繊細なこの野の花がなぜか好きなのです。

   そして今日も薔薇。  とは何とも対照的な花ですね。
  いつも思う事ですが、蕾であっても堂々としていて、尚且つ品格のある花。

   秋が深まり、夜間の気温が下がって来ますと、
  薔薇の “赤” も、より深みを増して来たような気がします。

   とは言っても、野の花(犬蓼)も紅葉した、
  しかも虫食いの葉っぱだってどうして、どうして。

   こんな風に薔薇と共に眺めますと、その個性が薔薇の隣で華になる・・
  ~なんて。

迷い込んだ秋時間

2012-10-19 19:31:17 | レトロ(素敵)な空間~散策



【ここからこの景色を見下ろして~景色映す額縁の木】 






あなたからのお手紙をどこに行って読むか
知っていらっしゃる?
往来の向こうの林へ行くのよ。
そこには 小さな峡谷 があって、
太陽が羊歯しだの上に
まだらの模様を描いております。
小川がそこを曲がりくねって流れています。
こけむした、1本のよじれた木の幹に
あたしは腰掛けるのです。
又、姉妹のような樺の若木も
この上なく楽しい列を成しています。
               【「アンの幸福」 最初の1年】


   昨日と打って変った空は
  気持ちの良い日本晴れと
  なりました。

   今日の空は見上げれば
  すぐそこは抜けるような青空と
  点々と浮かぶ白い雲。

   振り返れば一面の青空と
  いったところでしょうか・・。

   青だけの空もいいけれど、
  綿のような白い雲との競演もお互いが引き立ちます。
  青はより青く、白はより白く。




   さて、今日のように
  すこぶる天気の良い日。

   つい3日前、些細な事で
  行きそびれてしまった、
  “秘密基地” に再び出掛ける事に。

   家から近いとは言え、低い低い
  山とは言え、たった1人で入る事に
  怖さを感じない訳ではありません。

   でも、ここには
  “アン気分に浸れる場所” と
  そして何より静寂がある・・。

   それに、もう少し奥に入れば、
  小さな渓谷も。

   ただそこまで行くのは
  1人ではやはり怖い・・。
  又の機会に友人を誘いましょう。

   ともあれ、暑くもなく寒くもなく・・
  そんな中で、たっぷりアン時間を過ごして参りました。

   ここは桜の林。
  紅葉(もみじ)のように真っ赤とは行きませんが、
  そろそろ紅葉も始まっています。

   折からの風にハラハラと落葉も舞い・・。
  来る時はそうでもなかったのですが、少々、肌寒さも。
  こんな時、持って来たレースの肩掛けが役立ちます。





雑貨がレースを纏う時

2012-10-18 18:31:01 | 私の手作り夢時間







11月の日を形容するのに決して離れない
2つの言葉がある ――
“退屈” と “陰気” の2つである。
これは人間の言語の暁に結婚したものだから、
私が離婚させるべきではない。
それゆえに、今日の日も、内側も外側も、
物質的にも精神的にも、退屈で陰気であった。   
               【「エミリーの求めるもの」 第16章】


   起床時こそ雨は降っていませんでしたが、今にも降りそうな重い空。
  それでも今日は、何とかパラ、パラッ程度で必死で? 我慢している空。

   しかしながら、鉛色に垂れ込めた陰鬱な空は、相変わらずです。
  これこそ、アンの嫌う11月の空かな・・? と思ったり。

   こんな空ですから、気温もぐっと低くなりました。
  完全に夏が遠くなったような気がします。




   さて、今日の写真。
  雑貨(蝋燭立てとランプ)をレースで纏(まと)ってみました。

   実は先日訪れた、輸入雑貨を扱うお店。
  そこにディスプレイされていた、蝋燭立ての物真似です。
  勿論、蝋燭立ては売物でしたけれど。

   素敵なレースで覆われた、その蝋燭立てに思わず釘付け。
  見れば、かなりなお値段が付いています。

   とは言え、レースなら私のお手のもの。
  大きなものから小さなものまで編み溜めていますから。
  おまけに、良く似た蝋燭立ても持っています。

   それは私が 「ロミオ&ジュリエットの蝋燭立て」 と呼んでいるもの。
  (ジュリエットが地下室にロミオを探しに行った時の
  それとそっくりでしたから ~ 映画 「ロミオ&ジュリエット」)

   気になったのは、通気口ですが、
  レースは隙間がありますから大丈夫なのですね。
  良く考えたものです。

   レースは出来るだけ隙間が空いているものを選びました。
  それに、熱や煤がかかりますので少々、古いものを。
  勿論、火がレースに付かないように見張っていなくてはいけませんけれど。

   お店のものは、てっぺんに持ち手がありませんから、
  リボンで結ばれていましたけれど。

   ところで、ランプの上にレースを掛けるのも、
  レース編みの本に載っていた、インテリアを真似たものです。

   今日も掛けていますが、もう1つ、
  ランプの軸にも手編みの細いレースを巻いてみました。

   このランプの笠の薔薇も私の手描きですが、
  レースを掛けると全然、印象が違いますね。(こちらは 【以前】 のもの)

   「たかがレース、されどレース」、
  レースには、様々な使い方があるものですね。

葡萄酒色の回想

2012-10-17 17:30:17 | 心の宝石箱





【葡萄酒色の吐息】




「人間というものは、どこか性格にかたよりを
持って生まれて来る。
つまり生来、どこか我儘わがままに出来ており、
皆が皆、その性格の偏りをあるがままにし、
他人と角突き合わせたならば、
世の中など治まるものではない。
だから学問をし、気質を変化させ、
その我儘な所を正して行かねばならぬ」
(中略)
「・・・聖賢の千言万語、又修行などと
いったものは皆、気質を変化させ、
我儘を正す――という事に尽きるのだ。
気質を正しく変化させれば、
自然に父母に孝、兄弟に和、主君に忠となる。
又例えば、戦場での一番槍の勇気
合従連衡がっしょうれんこうを成功に導く稀代の弁舌
国中を心服させる将器などというものは全て、
そうした気質の変化の積み重ねなのじゃ」        
                    【関 厚夫作 「紅と白」】




   起床時は昨日の日本晴れ
  から一転して真珠色の空に
  なりました。

   その後、一旦は太陽も
  顔を覗かせたのですが、
  午前9時頃からポツポツと
  雨が降り出しました。

   何だか随分、久し振りの
  雨のような気がします。

   こんな日は落ち着いて
  ゆっくり新聞でも。

   たまには隅から隅まで
  読むのもいいでしょう。

   今私は、10月から始まった
  新聞の連載小説に夢中です。

   それは関厚夫作、
  『「紅と白」~高杉晋作伝』。

   高杉晋作は、司馬遼太郎作 「世に棲む日々」(全3巻) を読んで以来、
  すっかりファン・・いいえ、崇拝者となってしまいましたから。

   それにしても明倫館小学舎に通う、僅か11歳の時には、
  当時の基礎教養だった 「四書五経」 の手ほどきを受け、
  「講談」 の名目で古今の歴史や忠義と武勇列伝に親しんだと言います。

   当時の武士の素養の高さ、おまけに上記の引用文のように、
  親は子に事あるごとに様々な事を言って聞かせています。
  現在の家庭の在りようと何という違いでしょう。

   ところで晋作も通った藩校、「明倫館」。
  当時は武士だけしか通えなかったそうですが、
  萩には今も外壁に当時の面影を残し、
  【明倫小学校】 として存在していますものね。

   一方、私の母校(小学校)も藩校が母体でした。
  従って歴史も古く、先生方はその事を誇りに思っていらしたようですが、
  その頃既に、良くある地名を名付けた平凡な名前になっていました。

   市役所に 「萩に生まれた事を誇りに思う」 と大書してある、
  偉人を沢山生んだ歴史ある町との大きな違いですね。

   晋作と言えば吉田松陰ですが、今、丁度出会ったところです。
  その松蔭が嬉しい事を言っています。



我師、佐久間象山によりますと、
日本の人々は五大州(世界中)で1番頭が良く、
優れておりますが、
残念ながら鎖国のために西洋の術と才がない。
全く象山先生のおっしゃる通りだと思います。
 
                         関 厚夫 「紅と白」より


   

   今日の写真は、雨が降る前に撮ったものです。
  葡萄酒色に染まっているのは、インウォールクラータの葉っぱ。
  肝心の花は今はまだ蕾ですけれど。

   題して「葡萄酒色の吐息」。
  葡萄酒色の秋、いずれにしても読書が楽しみになりました。




 

蜂蜜色の午後の夢想

2012-10-16 18:52:58 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編












アンはどの服を着て行こうかと考えた。
何を着ようと別にどうという事はないけれど、
とアンは無念に思った。
鏡ももうアンの友ではなかった・・・・・
(中略)
薔薇の蕾模様のあのスリップの上に着る
あの新調の青林檎色の網目の服にしようか?
それともクルーニーレースの付いた
イートン・ジャケットの
クリーム色の絹のしゃにしようかしら?
アンは両方着てみて、網目のにする事にした。              
                  【「炉辺荘のアン」 第42章】


   
   


   

   気持ちの良い秋晴れが続きます。
  しかも今日は1日中、ず~っと何もない空。

   一面、青 ー 青 ー 青の、
  まさに日本晴れの、絵に描いたような1日となりました。

   こんな日・・青い空に向かって思い切り
  洗濯物を干す時の気持ち良さと言いましたら・・。

   青空に翻(ひるがえ)る白い洗濯物。
  勿論、洗濯物だって太陽の光を一杯に受けて嬉しそうです。
  ふと感じる幸せ。それにしても随分、安上がりな私ですこと!












   
   
   


   

   さて今日のような爽やかな日は、
  それこそ、風を切って野山を闊歩(かっぽ)したいですね。

   いいえ、闊歩とまで行かなくても、私だけの秘密基地? 
  に、お弁当でも持って・・~なんて思っていたものです。

   なのに・・すぐ近くですのに、
  思いの外、着て行く服に迷ってしまって。

   一旦は、Aラインのスカート(普通丈)に、
  後ろボタンのレースのブラウスを着込みました。

   外に出たところで今日は暖かいせいか、
  蚊がやたらと多い事に気付きます。

   となれば、ロングの方が良いのでは・・と思い、
  再び着替える羽目に。

   ちょっと・・のつもりが、何と鏡の前でファッションショー。
  そうこうするうちに、「ピンポーン」。近所の友人の来訪です。
  ハーブの 「ミント」 を持って来てくれて。玄関先で、しばしお喋り。

   そんなこんなで。時間は瞬く間に過ぎ、
  気持ちも萎(な)えて来たという、
  いつものお決まりパターン? となってしまいました。
  何をしているんだか。

   結局、1番楽で手軽な、いつもの場所に落ち着きました。
  蚊取り線香片手に、(やはり今日は蚊が多い)
  お茶を飲みながら、ここで暫く本を読んだり、
  「想像の余地」 にボ~ッと浸ったり。

   でもお陰様で、もう少しで 「昭和史発掘3」、終わりそうです。   

私と漆器の幸せな時間

2012-10-15 17:03:18 | 趣味の器(壺)~その他









「18世紀の初め頃、僕の曽祖父そうそふは、
王党派で、カナダへ来た時にはこの
砂時計 だけしか持っていなかったんだよ――
それと、それから 古い銅のやかん とね。
はてな ―― そら、そこにあった。
また磨く物が増えたよ、ジェーン。
それから青と白の縞模様の
瀬戸物の鉢 もあるよ。
母がこの中でサラダを混ぜ合わせたものだ」
                 【「丘の家のジェーン」 18.】


   

   

   昨日と違って今朝は、何もない空で明けました。
  秋晴れです。週明けの朝は、とっても静か。

   その静寂を破るかのように聞こえて来た1匹の虫の音(ね)。
  「チ、チチッ、チ、チチッ・・・」 そう言えば・・。

   毎夜の如く開かれていた、夜を徹しての盛大な宴が、
  いつの間にか寂しくなっている事に気付きます。

   虫の宴が始まるのも終わるのも、
  ある日を境に突然というのではなく、
  徐々に、少しずつ・・自然に人は慣らされて行く・・。

   それは自然の移ろいであり、
  自然現象ですから当然ですね。

   でも、それらがもし意図的に行なわれたものだったとしたら・・。
  由々しき問題ではないでしょうか。

   例えば文科省では日本語から敬語を廃止する方向で動いているそうです。
  それも少しずつ、少しずつ・・。

   しかも、「敬語を使う人間は単に自分を飾りたいだけ・・」
  ~などと変な指導(誘導?)をしていると言いますから驚きます。

   道理で最近、インタビューなどでも当の本人が、
  「・・して下さって」と言っていても字幕には、
  「・・してくれて」 と出ていますものね。

   尤も、ある新聞社などでは既に皇室などに対しても
  敬語使いをやめていますけれど。

   堂々と宣言してやめるならまだしも
  姑息な手段はやめて頂きたいものです。
  今の民主党政権にも言えますけれど。

   あら、あら・・。
  虫の音からあらぬ方向に話が逸(そ)れてしまいました。
  「想像の余地」 が多過ぎるのも困りものですね。










 
【籃胎(らんたい)漆器】

   
   


   さて、遅ればせながら今日の写真。
  九州は、久留米の伝統工芸品 「籃胎(らんたい)漆器」 です。

   青竹に十数回、漆で塗り固め、更に朴炭、鹿角粉で研磨し、
  普通の漆器には到底及ばない堅牢さと優雅さを誇っています。

   この竹製の漆器は 【以前】 にもアップしていますが、
  生憎、どちらの物か分かりません。

   今日の籃胎漆器は飴色ですが、
  以前の物はより赤い色をしています。

   足付きのこちらの籠には、普段は果物などを入れていますが、
  今日は、今年のハイビスカスのポプリを。

   薄紫色は 「木槿(ムクゲ)」 の花びらです。
  尤も、ハイビスカスと同じ 「葵(アオイ)科」 ですね。

伝説になった薔薇

2012-10-14 16:05:05 | 薔薇の追憶

【白い貴婦人】


【こちらは 「(夢見る)公爵夫人の薔薇」】 






空中には薄荷の匂いが漂い、
どこか目に付かない所の 薔薇
たまらなく甘く香っていた。
6人も子供がいるにも関わらず今なお若々しい
目で夢見るように芝生を眺めていたアンは、
月光を浴びたロンバルディ・ポプラの若木ほど
ほっそりとして妖精じみたものは
またとないと思った。
                  【「炉辺荘のアン」 第16章】











   




   まだ明けやらぬ空は、写真のような朝焼け。
  朱鷺(とき)色とでも言うのでしょうか、美しい空。

   今、こうして記しながら、朱鷺色という、
  そんな言葉がある事に感激もしています。

   再び眠りに着き目覚めた空は、
  今度は一面の鱗雲です。何とも秋らしい空。

   それにしても朝晩の寒暖の差が顕著(けんちょ)です。
  となれば、今年の紅葉は期待が持てますね。


   さて、今のこの季節、
  金木犀が盛りで、まさに
  「香料の生える丘」 ならぬ庭。

   一方、赤い 「(夢見る)公爵夫人の
  薔薇」 に続いて 「白い貴婦人」 も
  控えめながら、しずしずと登場。

   しかしながら、麗しい強烈な
  香りを、そこかしこに放ちながら・・。

   特に秋は、その香りもより
  強くなるような気がします。

   そんなこんなで、小さな庭は
  高貴なお方の揃い踏みとなりました。

   それにしても秋薔薇にしては
  珍しく、花びらを少しだけ
  虫にやられましたけれど。

   こちらの白い薔薇は、
  「英国の薔薇」 と讃えられた、
  元英皇太子妃ダイアナを思います。

   尤も我家の薔薇・・生憎、正式の名を知らないのですが、
  (以前の写真を見るにつけ)彼女に捧げられた薔薇、
  「プリンセス・オブ・ウェールズ」 にも似て。

   今日の薔薇は、ちょっと種類が違うようですが、
  もう一つ、蕾を付けているのがありますので、そちらを楽しみに。

   日本でも 「プリンセス・ミチコ」 や 「エンブレス・ミチコ」、
  「プリンセス・サヤコ」 などがありますね。
  世の女性たちは、薔薇によって伝説になるのですね。   

タイムスリップした秋の午後

2012-10-12 18:10:28 | 『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』編











あたしは外に出て
港街道を歩いて行きました。
気持ちの良い、冷え冷えした
10月らしい香気 が、耕したばかりの畑土の
快い匂いと混じって空中に漂っておりました。
【「アンの愛情」 第21章】
 







【満開のチェリーセージ】


   



   今日も概ね晴れの天気になりました。
  “暑からず、寒からず”。今、1番良い気候ですね。

   まだまだ夏の花も残っていますし、
  香りの秋薔薇も咲き始めました。
  そして何より今は、金木犀でしょう。

   もう街中が、この香りで溢れ返っています。
  まさに10月らしい香気ですね。














     さて、昨日の今日ですから、私も
    今日のお茶は例のミシンのテーブルで
    頂く事にしましょうか・・。

     昔、家で使っていたラヂオと
    鉄製のアイロンも取り出しました。(花器として使っています)
    それにしても、こちら(ミシン)でお茶するのは久し振り。

   およそ1週間振りですね。
  『カフェ「薔薇の詩(ポエム)」』、開店と致しましょう。

   蜂蜜色の秋の午後、おもむろにラヂオのスイッチを入れました。
  「臨時ニュースを申し上げます。大本営発表では・・」

   アラッ!? 何と戦時中の放送。
  戦争は嫌ですわ・・もう少し回してみましょう。
  「日本人初のノーベル物理学賞に湯川秀樹博士が受賞されました」

   という事は・・1949年(昭和24年)? もう少し後の時代に・・。  
  いつの間にか、昭和の時代にタイムスリップ。
  そう、この辺りの年代がいいかも・・。

   ~なんて、そんな事はあろう筈もありませんが、
  「想像の余地」、フル回転です。
  そうそう、今日のカップは和ではなく、エスニックです。       

奏でる古道具たちの物語

2012-10-11 18:15:38 | レトロ(素敵)な空間~散策











「・・・本を開いたら、
昨日の薔薇が優しく、愛らしく、
ページの間にはさまっているのを
見つけたという気持ちよ」                
               【「アンの愛情」 第21章】



   


   意外や意外、昼間は良いお天気でしたのに、
  昨夜は宵の口から雨となりました。

   翻って今日。その雨は上がりましたが、午前中はもう一つの天気。
  午後になりますと・・照ったり曇ったりを繰り返しています。

   それにしても、日が翳った時と照った時の落差。
  それは、アース色の晩秋と名残りの夏を同時に見た気がして。
  気温の割には蒸し暑い今日、ふと巡った想い。なぜなのでしょう・・? 









   さて今日は、4日前、
  10月7日(日)の写真から。

   丁度1年前にも訪れた、
  【旧笹井家住宅】 内をもう1度。

   あの時、見逃していた物が、
  かなりありましたので。

   と言いますか・・。
  階段箪笥、オルガン、ラヂオ・・

   あれも、これも、どれも、
  見覚えのある物ばかり?
  で懐かしくて。

   そう言えば、オルガン。
  我家と言っても、実家にですが
  未だに置いてあります。
  音は鳴るかどうか分かりませんが・・。

   【ミシン】 もそうですが、
  昔の物って、彫刻なども入っていて、
  現代とは比べ物にならない程、豪華なのですよね。

   大量生産品にはない、1つ1つ心を込めた手作りの温もり。
  置く場所がありませんから、そのままになっていますが、
  出来たらこちらに持って来たいくらいです。 

時めいて夢レース

2012-10-10 16:02:26 | リラのお気楽ユメ日記









ミス・セーラの方は黒絹の服を着て、
のりの効いたペチコートを付けた小さな人で、
髪は雪のように白く、
目は着ている服のように黒く、
静脈の浮き出た細い手は膝の立派な
レースの襞飾ひだかざ の中で組み合わされ、
悲しげな、愛らしく、優しいその姿は
話などしたら壊れてしまいそうでした。     
               【「アンの幸福」 最初の1年】
 







【「犬蓼(イヌタデ)」】


   


   今日も気持ちの良い秋晴れとなりました。日本晴れ。
  そう言えば、今日10月10日は晴れの特異日ですものね。

   東京オリンピック 【1964年(昭和39年)】を記念しての 「体育の日」。
  私などにはこちらの方が、どれだけ馴染み深いでしょう。

   ところで今、可憐な野の花、「犬蓼(イヌタデ)」 が、
  庭のあちこちに姿を見せています。「水引草」 と共に大好きな花。

   折からの風に揺れる風情は、儚さと・・
  哀愁さえも帯びていて。秋に似合いますね。







【同色のレースのストールを羽織って】


   さて、今日の写真。【前回】 に続き、再び “レース&レース”!
  ~なんて。私の1番のお気に入りです。

   おまけに今日のように身に着けないまでも、
  こんな風に写真を撮っているだけで、心、ウキ、ウキ。
  これ程、手軽に時めく方法を知りません。

   先日の A・クリスティーの 【秋の吐息】 ならぬ、
  「秋の時めき」 ~なんて命名しましょうか・・。
  いよいよ “お洒落の秋”、到来ですね。

   夏は汗をかきますので、どうしてもシンプルな服装になりがちですが、
  秋は、どんなにレースがたっぷり付いていてもいいですものね。
  せいぜい楽しむと致しましょう。

   そうそう、レースで思い出したのですが、
  先日の ピンクのワンピース 。実は色が全然違います。

   写真では、ショッピングピンクに近い色になっていますが、
  実際は、くすんだピンク。どちらかと言えば、藤色に近い色。
  写真の色は、あまりにもドギツクて、私の好みではありません。