「自分の夢を全部実現するするなんて、 あたしたちは出来ない事だわ。 夢見る事が残っていなかったら、 死んだも同然ですもの。 あの低く沈んで行く太陽は 紫苑 や羊歯から どんなに良い香気を吸い取る事でしょうね。 匂いを吸うだけでなく目でも見られたら いいのにと思うわ。きっと美しいでしょうね」 【「アンの愛情」 第40章】 |
いつもの習慣で、そそくさと、しかも頭の中は
空っぽの状態で雨戸を繰る・・そんな朝。
あらっ!? アレッ!? ふと感じた違和感。
空気が違う! “そうだ、金木犀・・”
昨日の今日ですから、
そこに考えが及ぶまでたいした時間はかかりません。
どうやら我家だけではなかったようです。
早朝のゴミ出しの時には、もう辺りも香っていましたから。
これから暫く街中が金木犀の香気に包まれる季節がやって来ました。
紫苑や羊歯ではありませんが、『アンの世界』 と同じですね。
それにしても突然に。
ところで昨夕から今日にかけて日本中が喜びに包まれましたね。
申すまでもなく、ノーベル賞(医学・生理学)を受賞された、
京都大学の山中教授。19人目なのだそうですね。
これから続々と発表されるようですが、
是非、後に続いて欲しいですね。
さて、今日の写真。
一見、レースに? 見えますが、
毛糸の肩掛け(マフラー兼用)です。
後、金木犀を一枝添えて。
それにしても虫喰いの葉ですこと。
一昨日、出来上がりました。
私は毛糸は編まないのですが、
今回だけは特別。
以前、ドサッと友人から
レース糸を貰った中に
入っていた、モヘアの毛糸。
淡くて優しい色合い。
モチーフならレースの繊細さも
出せますし、季節も季節ですし。
そんなこんなで、
編み始めたのですが、
レースの繊細さに慣れている私に
とって、大きな毛糸は、ス~イ、スイ。
しかも平面ですから、
瞬く間に出来上がりました。
案の定、夜更かしして冷えた時など意外に重宝します。
そう言えば昨年観たポーランド映画、「木洩れ日の家で」 の主人公。
老齢にも関わらず、取っ換え引っ換え素敵な肩掛けを掛け、
お茶を飲んでいた主人公の姿が脳裏をよぎります。