事の発端は・・・
4月23日に、埼玉県小鹿野町のイベントでHS1青3を走らせた。
その帰りで、オーナーさんに届ける予定だったが・・・
なぜかイベント会場を出たとたん、HS1がグズりはじめた。
そのときは、コンタクトブレーカの接点を軽く磨くことで、普通に走るようになった。
んが、やはり心配なので納車を延期させてもらうことにした。
コンデンサの容量を測定するも、特に問題になる数値ではない。
コンタクトブレーカの接点が少し荒れていたので、新品に交換すると、突然元気になるエンジン!
う~ん
問題になるレベルの荒れ方ではなかったが、この状態でしばらく試乗してみる。
店の周りを走ってみたが、かなり元気に走ってくれる。
う~ん
んで、5月4日に改めて納車することにした。
大泉を出発して所沢を過ぎた頃・・・ブスっ!
あれ?
ほんの一瞬だけど、点火をサボった感じがした。
しばらく走ると、高回転域のパワーが僅かに下がっているような・・・
オーナーさんのガレージに到着する頃には、点火をサボる頻度が上がってきていた。
このまま納車するわけには行かないので、オーナーさんと相談して、ひとまずAS1で店に戻ることになった。
んで、昨日の帰宅途中で、キャラバン君でHS1を引き取ってきた。(AS1を戻して)
・・・と、これが、いままでのストーリー。
さて
本題!
症状からすると、コンデンサを疑うしかなさそうだ。
でも、単純に交換するのは裂けたい。
と言うことで、原因究明と対策の作業報告!
*****その1*****
症状が再現するか?
特に何も触らない状態でエンジンを始動させると、やはりソコソコの頻度で点火をサボっている。
*****その2*****
コンタクトブレーカの状態は?
あいや!
左側に火花バチバチだぁぁぁ
これは、コンデンサだろう!
*****その3*****
コンデンサの容量は?
左側コンデンサ・・・0.10マイクロ
右側コンデンサ・・・0.15マイクロ
左側コンデンサの容量抜けみたいだ。
5月4日の納車前に確認したときは、正常値の範囲だったんだけどなぁ
*****その4*****
純正コンデンサ(0.15マイクロ)をつないで見る。
この程度の火花だったら問題はないだろう。
う~ん
前にも書いたことがあるけど、純正コンデンサの容量って、途中で変更になっている。(みたい)
当時のコンデンサは、0.22マイクロで、途中から0.15マイクロになってる。
手持ちで0.22マイクロのコンデンサが、いくつかあったけど、中古なんで使いたくないし・・・
できれば、0.22マイクロも試してみたい。
*****その5*****
さて・・・どうするか?
こんな箱を作ってみた。
なかには、0.22マイクロのコンデンサが、2組入っている。
ケースに収めたのは、使用したコンデンサが、オートバイ用ではないから。
以前、特注で電源ユニットを作ったことがあり、そのとき使ったコンデンサを部品箱で見つけたから。
容量的には、0.22マイクロで、耐圧はなんと! 650V!
一次コイルの電圧の2倍以上の耐圧なので、問題はないだろう。
*****その6*****
さて、0.22マイクロだとどうなるか?
微妙だけど、0.15に比べて火花の発生率が低い気がする。
*****その7*****
耐久性は?
十分なエージング時間も取れないので、最悪の場合のリカバリー方法も考慮して・・・
純正新品のコンデンサも、配線せずに取り付けておくことにした。
最悪、追加ユニットが故障した場合・・・
コネクターを抜いて、純正コンデンサを接続すれば、ノーマル状態にできる。
もちろん、オーナーさんには、状況を説明させていただき、納得していただいた上での作業となった。
せっかく外装を外したので、イグニッションコイルの抵抗値も測定しておいた。
もちろん、問題なし!
この状態で、しばらく試乗してみることにした。
わざわざ箱モノを使ったのは、今後仕上げる車両での使えないかと思ったから。
コンデンサって熱に弱いはずなので、イグニッションコイル側に移設するメリットはありそう。
つぎはHX90に取り付けて、実験を続けるつもり。
箱に入れる手間を考えると、純正品を購入したほうが安いかもしれないけど・・・
あと、コンタクトブレーカから離すことで、インピーダンスの問題が影響しないかも考えないと。
あまり影響はないと思うけどね。
YH0005