お客さんと「プリロード」の話で盛り上がったので・・・
「プリロード」は、あくまでも「プリ」なので、バネレートが変化するわけではない。
プリロードを掛けると、バネが硬くなるとの表現は間違っている。
ただ、感覚的には問題はないような気もしているけど・・・
そもそも「プリロード」の役割は、車体の姿勢制御だと思う。
二人乗りをするときなんかは、少なくともリアショックへの負担が増えるので、車体は後下がりとなる。
別に普通に走れるけど、フロントフォークが寝てしまうので、ステアリング特性に変化が出る。
オートバイに乗り始めた頃は間違えて理解していた。
「プリロード」を掛けて行くとクイックに曲がれるようになるので、単純にリアショックを硬くするとクイックになると思っていた。
これって、フロントフォークが立つので、キャスター角の変化が影響していたんだね。
正式な調整手順としては、メイカーが設計時に設定した車体姿勢になるように、プリロードを調整すること。
メイカーが設定しているライダーの体重設定が何キロかは知らないけど、乗車時にリアショックが正しい長さに縮んでいなければだめ。
でも、事実上難しい・・・
だって30年以上前のサスペンションが設計時の性能を維持しているわけもないから。
HS1やHX90のリアショックは、プリロード調整ができないけどね。
AS1たAX125の125cc系はプリロード調整ができるリアショックを採用しているので、調整することは可能。
ただ、気になっているのは、ダンパーの劣化だなぁ