駅弁人気 No.2

午前の仕事の後で

靴修理の店に行くついでに、ショッピングモールの一階で開催中の「全国駅弁フェア」に立ち寄った。


実際には駅弁だけでなく空弁もあったり、

カツサンドや地元のトリ弁も所狭しと並べられていて値段も

500〜2000円までと様々。


人が多いのは予想していたが、一時はレジの前に20〜30人の行列ができるほど、

並ぶのがキライな私は、行列を見て一旦あきらめて、その場を離れたのだが、


夕方からの仕事の前に、

軽く腹ごしらえをしておくほうが、いいか？

と思い、

再び、フェア会場に引き返した。

どれにしようかと2、3周しながら考える…

条件は２つ、


量は少なめ、

添加物も少なめ


それで選んだのが


コレだった。




これに決めたもう１つの理由は、

売り場表示に、“全国駅弁人気No.2”とあるわりには人気がないようで、

多くが売れ残っていたこと。


なんだか…気の毒だ。


( 素朴すぎて人気がないのか？)


そう思って見ていると、

後からやってきた年配のご夫婦が

「あれぇ…ずいぶん小さいこと！」

と、

“イカめし”を見て声をあげた。

「昔は、この1.5倍くらいはあったよね？」
「そうだいねぇ」

と、

夫妻で顔を見合わせながら話して通り過ぎた。

( やっぱり…)


量の割には値段が高い、と思われたのかもしれない…。



ふと子供の頃に体験した日本海のイカ釣り漁を思い出した。


田舎のイカとは種類が違うのかもしれないが

私の家では、

イカが手に入ると母が“イカめし”を作ってくれた。

“イカめし”は、懐かしい味だ。


確かにサイズは小さく手のひらサイズだが、

旨味がギュッと詰まっているはず…。




さてと、腹ごしらえ…

夜の部スタート。