父が、活けたアレンジフラワー。デイサービスに行くと、いろんなものにチャレンジさせてもらえます。
先週は焼きそばを作ったとか。
「きれいやねぇ。お父さんが活けてきたん?」と聞くと、「ふーん。そうやったかなあ。」と父は言っています。
たとえ自分で作ったことを、忘れてしまっても、「周りの人に話しかけ楽しいお話をしてくれます。」と、スタッフの方は書いてくれています。
父がそこで、人々にかこまれ、楽しい時間を過ごした。ということがうれしいです。
「おい、お前大きなったなぁ。」と次男に言うので、また年齢の記憶が混乱しているのかと思って、「お父さん、この子いくつに見えてるの?」と聞いてみるとじっと見て、「うーん。22歳位。」
「おじいちゃん、僕19歳。それあっちの方。」と長男を指さします。
「ほう、そうなんか。19歳。大きいなったなあ。身長どれくらいあるんや。」
次男は兄より少しだけ背が高い。
ああそうか、父が大きなったと言ったのは身長のことなんだ。失礼しました。
夕食後、練習をしてから居間に戻ってみると、父と、息子二人でナイターを見ていました。
思春期以降、うちでは、食べるとすぐに自分の部屋に戻ってしまう二人が、父のおかげで、団欒に参加しています。
長男は「おじいちゃんと野球の試合を見てたら面白かったから。」と野球部に入っていたほど。
スポーツに関心のない夫と私とは違う父の影響が、こんなところで出るとは。
とにかく、珍しいスリーショットに、感動。
ナイターを見ながらあれこれ、3人で話しているところを見ると、私と母でいる時の父とは違って笑顔も言葉も多いです。
人はやっぱり人の中にいることで、人らしくなれるんだなぁということを父が教えてくれます。