お盆の一日、月ヶ瀬に行ってきました。
うちからさほど遠くないところに、深い自然、おいしい野菜。
それから温泉。
うちのある枚方牧野の少し上流、八幡、御幸橋で三川が出会いますが、その中の一本。木津川をずっと登っていくと月ヶ瀬に着きます。というか、途中で名張川になります。
山城大橋を渡って、川沿いに行くと、川が曲がっていて、大きな中洲が見えてきます。
みかの原 わきて流るる いづみがわ いつみきとてか 恋しかるらん と詠まれたのはこの場所らしいです。加茂町、失われた都 恭仁宮が近くにあります。
弓が淵からあふれる水。
弓が淵 大河原発電所のダム湖
1682年(天和2年)、菊岡如幻の書いた「茅栗(しばくり)草子」によると、
「昔、この地に大和守菅道忌という人がいて、名張の大領の女を拉致して来て、秘かに隠して住まわせ、やがて子をもうけたら、名張の大領に居所がばれて、徒党を討手に差し向けられ、道忌は戦いに敗れ、弓を引っ提げて深淵に飛び込み自害し、女も続いて身を投げて死んだ」
支流から滝となって木津川に流れ込む水。
高山ダムの上流はダム湖で、こちら側は名張川になります。
水の中の太陽。
どちらが、実世界か?
そして、月ヶ瀬湖。
月ヶ瀬梅渓
深山幽谷。紫水明鏡。柄にもないけれど、そんな言葉が私の頭の中にくりかえし、浮かんではきえるのでした。