お盆に両親を連れてお墓参りに行きました。
その途上、大阪と奈良をまたぐ府道308号線、生駒山地の暗峠の景色がおかしい。
大きなクヌギの木が枯れています。
それも何本も。
この時期、濃い緑のグラデーションであるはずの山のあちこちが茶色と緑のまだらになっています。
308号線あたりの山のクヌギは見た目ですが7割位、枯れてしまっています。
「何かな?」「ウィルスかしら?」「暑すぎるからじゃない?」と、車の中で次男や母といろいろ言いながら移動していました。
帰ってから調べてみると、1980年代末以降、起きている病気だそうです。
主に日本海側に大量に発生していたそうです。
カシノナガキクイムシという虫が発生して、ナラ類、シイ・カシ類の木に穴を開けて、幼虫の状態で住み、木を食べながら成長します。キクイムシの中にいる常在菌の一つが、木に感染し木を枯れ死させる。
「ナラ枯れ」という病気らしいです。
それが、日本海側が従来多かったものが、最近大阪にも発生しているそうです。
発生の条件はよくわかっておらず、樹齢50年以上の大径木によく発生するということがわかっていて、定期的に伐採し、植樹する。つまり、昔ながらの森の手入れをすることがこの病気を防ぐそうです。
環境を守るためには何ができるんだろう?こういう人に近い里山の自然が崩れて行って、人間が無事でいられるはずがありません。
雑木林の保水力や防災効果についてはよく知られていることです。
原始の森で、人間はクヌギや、コナラ、どんぐりを食べて生きてきました。
そういうものが揺らいでいることに、大きな不安を感じます。
出来ることを探したいと思います。