モーツアルトの音楽が脳の発達に影響を与える。ということを、一度は聞いたことがあるでしょう。
本当のところ、どうなのでしょう?
ウィキペディアによると、
1991年に出版されたフランスの耳鼻科医アルフレッド・トマティスの著書に記述されていました。1993年心理学者フランシス・ラウシャーらが学術誌「ネイチャー」に発表した論文で、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調」K.448を学生に聞かせたところ、他の音楽を聞かせたり、または何も音楽を聞かせなかった学生よりも、空間認識テストにおいて高い成績を示したとあります。効果は音楽を聴いて10分から15分程度だけの限定的なものであるということです。
この論文は、新聞に取り上げられ、これが今のモーツアルト効果の根拠になっているそうです。
特にモーツアルトなのかどうか?他の音楽ではどうなのか?と取り沙汰され、
1998年にラウシャーらはラットを用いたT字型迷路試験 (T-maze) を行い、「2台のピアノのためのソナタ」を聞かせたラットはフィリップ・グラスの曲を聞かせたラットよりも早く迷路を抜け出すことを見出し、モーツァルトの楽曲は脳を直接刺激していると結論した。
と、あります。
その後も、この説は論争を呼び、いろんな人が実験を継続しています。結論は出ていませんが、
須藤伝悦著「モーツアルトが求め続けた脳内物質」講談社+α新書2008年出版 という本の中で、19人の作曲家の100曲をマウスに聞かせて、血液を検査する、という実験をしたところ最も効果があったのはモーツアルトの「ディベルティメント第7番のアダージオ」(K205)だったそうです。
ラットの血液中のCaが5〜6%増え、ドーパミンレベルが18%高くなりました。高血圧も改善されたそうです。
100曲の中にどんな曲があったのか?クラッシックだけか?ジャズや、ロック、童謡ではどうか?気になるところです。
それに、モーツアルトと言っても演奏にもよるよなぁ。とも思います。
頭がよくなるかどうか?
は別としても、モーツアルトの音楽が人間になんらかのポジティブな影響を与えることは、私の実感としては確かだと思います。
そして、もう一つ聴くだけよりも、演奏することは、言語、情報処理、計画力、記憶力、ドーパミンの分泌などの向上に効果があることは科学的に証明されているそうです。