音楽の喜び フルートとともに

フルート教室  久米素子 松井山手駅 牧野駅 090-9702-8163 motokofl@ezweb.ne.jp

ゴーヤに思う

2016-08-05 21:32:01 | 哲学

これなぁんだ?
簡単すぎたかな?
無農薬有機栽培のゴーヤ

つやつやして、あまりに美しかったので、接写してみました。

美しさには、いろいろな基準がありますが、こういう美しさは、世界中どこに行っても、どんな時代になっても変わらないと思います。

音楽の美しさというものも、この野菜の美しさのように、生命力に満ち溢れていたいものです。



ビブラート

2016-08-05 01:14:51 | フルートレッスン
今朝はSさんのレッスン。
ドビュッシーの月の光。
美しい音は、時代とともに変化します。
モーツアルトやヘンデルの時代には、木管のフルートを使い、サロンで演奏されました。なので、ビブラートのないストレートな、音が求められ、盛んに装飾音符やカデンツァが入れられました。

音楽の面白さは演奏家の技量に多く頼っていました。

ドビュッシーの時代は、金属のフルートが開発され、大きなホールでの演奏です。ホールにふさわしいように、艶やかなより響く音がもとめられています。

この頃になると、ビブラートは、必須。

楽譜を変えることは、禁じられ、作曲家の意図をより伝えることが大切になりました。

特にドビュッシーは、ベーム式のフルートの良さを発揮したフルート独奏のシリンクスを書き、一世風靡し、長く忘れられていたフルートに、近代フルートというジャンルを復活させた大切な作曲家です。

艶やかな音で吹きたいです。
この曲は、原曲はピアノですが、低音域から高音域まで使うので、どちらも同じテンションで演奏することも大事なポイントです。
ロングトーンで、ビブラートつき、無しなどの、練習がまず大切ですが、
同じフレーズをどちらの音域でも練習すると言っておられたのは、ヴァンサンリュカ氏。

日々の練習として、ドイツのリートなどシンプルなフレーズを、低音で吹いたり、高音で吹いたりして、同じテンション、同じような音質で吹けるように何度もよく聞きながら演奏すると言っておられました。

ベルナルド氏は、ビブラートは、ずっと同じようにかけ続けるのも、全くつけないのも同じことのように感じると、言われてました。
つまり、マニュアルをあてる機械的な演奏を避けるということだと思います。
つまり、曲やフレーズによって適切な、ビブラートを探し続けることが大切だと思います。