音楽の喜び フルートとともに

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母の仕事

2017-11-07 21:25:17 | 子ども

今日は、菅原生涯学習センターでファミリーサポートのフォローアップ講座でした。

午前中は規則や報告書の書き方を等々。午後からは金澤栄子さんの講習会でした。


子ども向けだと侮るなかれ。
下記はニュージーランドの子育て支援の絵本の中に書かれている詩です。

『今日』 (伊藤比呂美 訳)

今日、わたしはお皿を洗わなかった
ベッドはぐちゃぐちゃ
浸けといたおむつは
だんだんくさくなってきた
きのうこぼした食べかすが
床の上からわたしを見ている
窓ガラスはよごれすぎてアートみたい
雨が降るまでこのままだとおもう

人に見られたら
なんていわれるか
ひどいねえとか、だらしないとか
今日一日、何をしてたの? とか

わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた
わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた
わたしは、この子とかくれんぼした。
わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った
わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった
わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた

ほんとにいったい一日何をしていたのかな
たいしたことはしなかったね、たぶん、それはほんと
でもこう考えれば、いいんじゃない?

今日一日、わたしは
澄んだ目をした、髪のふわふわな、この子のために
すごく大切なことをしていたんだって

そしてもし、そっちのほうがほんとなら、
わたしはちゃーんとやったわけだ
(引用終わり)

これから先多くの仕事が、AIに取って代わります。
人が人や、生命に関わることを意識的に大切にしていかないと、人類は絶滅に向かうと感じます。
例えば、生身の演奏は録音された演奏とは違いますが、コンサートに行く人は何人いるでしょうか?
違うということもわからない人も何人もいます。それで、音楽家は何人生き残れるでしょうか?
子育てを粗末に考えるということは、そのようなことに通じると思うのです。