音楽の喜び フルートとともに

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千年のグィード

2022-06-09 21:05:21 | 中世
うちの千年木(センネンボク)の花が咲きました。
長いこと咲いたことがなかったのに。

ハワイ、ポリネシア原産。
フラの材料にされています。
地下茎は甘く、食用になり、
それで作ったレイは古代では王族しか身につけることを許されなかったとか

長寿のために千年木と呼ばれているそうです。

千年前というと中世。
ヨーロッパでは、楽譜の記譜法がいろいろ発明された頃です。

グィード ダレッツォ(991-1050年)

おそらくフランス生まれ、イタリア アレッツォあるいはアベヤーノ没

カトリック教会ベネディクト会の修道士で、フェラーラのポンポーザ修道院


で聖歌隊の指導をしていました。

グレゴリオ聖歌を歌うのが困難なメンバーのために、作った記譜法、早く覚えられると評判を得ましたが、他の修道士の反感を買いアレッツォに移動させられます。

アレッツォの大聖堂
で聖歌隊を指導ししながら、「アンティフォナリウム序説」というどんな楽曲を演奏するときにも記譜できるテキストを書きました。

1029年ローマ教皇ヨハネス19世に招かれて御前で持論を披露しました。


彼の業績は、現在の音名ドレミを考案したことです。
聖ヨハネス賛歌のそれぞれの節の初めの言葉をドレミに当てはめました。
Ut queant laxis
Resonare fibri
Mira gestoru
Famuli tuor
Solve Pollut
Labii reatu
Sancte Iohannes

utという初の言葉は、発音しにくいのでフランス以外ではドになりました。

また、「グィードの手」と言って、聖歌隊に音階を教える時の視覚教材も考案しました。