オペレッタ「メリーウィドウ」のワルツと言えば、第3幕で主人公のハンナとダニロが歌う二重唱「閉ざした唇に」
作曲したフランツ レハールは、1870年オーストリア=ハンガリー帝国コマーロムに生まれました。
両親はドイツ人で二人とも植民者でした。
コマーロムは、中世以来ハンガリー王国の自由都市として繁栄していました。
ハンガリーとスロバキアの国境に位置していて
オーストリア=ハンガリー帝国の支配階級だったドイツ人の数が減って行くのを阻止するため、コマーロムへの植民を行っていました。
その一環としてレハールの両親は植民者としてこの都市に住んでいました。
レハールはプラハ音楽院でドボルザークらに学びました。
軍楽隊長を経てウィーンでオペレッタ作曲家としてデビューしました。
1905年に「メリーウィドウ」で一躍、人気作曲家になりました。
「銀の時代」と呼ばれるウィンナオペレッタの第二期黄金期を代表する作曲家になりました。
メリーウィドウは寡婦のハンナを巡る恋のバタバタ劇です。
あらすじはwikiで…。
この二重唱は、恋する二人の心がようやく伝わるところで歌われます。
(ダニロ)
唇はとざされて ヴァイオリンはささやく
「私を愛して」 と
ワルツのステップよ 言っておくれ
「私を愛して」 と
手を握りあうたび はっきりわかる
あなたの手は告げている
ほんとうに ほんとうに あなたは私を愛している
(ハンナ)
ステップを踏むたび 心も踊る
鼓動が高鳴る
「私のものになって 私のものになって」 と
唇は何も言わないけれど 耳には響く
「本当にあなたを愛している あなたを愛してる」
(ふたりで)
手を握りあうたび はっきりわかる
あなたの手は告げている
ほんとうに ほんとうに あなたは私を愛している
この喜歌劇をヒトラーが気に入っていて、妻がユダヤ人だったのにナチスから庇護されたことで、戦後評価を下げました。
実際には1934年以来、新作を書くことなく1948年オーストリア バートイシュルで亡くなっています。
バトル、カレーラス、ドミンゴ懐かしいです。
ドミンゴはスカラ座でボエームを大阪で聴きました。
また、来日オペラ聴きに行きたいなぁ🎵